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体を労わるモチベが高まる。三上大進さんが続ける味噌作り
三上大進さん(みかみ・だいしん)/生まれつき左手の指が2本という左上肢機能障害を持つ。2020東京パラリンピックにてレポーターを務め、バラエティ番組でも活躍中。コスメコンシェルジュの資格も。YouTube『大ちゃんチャンネル』も人気。
2020東京パラリンピックでレポーターを務め、バラエティ番組で活躍中の三上大進さん。もともとアレルギー持ちだったという三上さんが免疫力を高めるために始めたのが有機味噌作り。自分のカラダを労るモチベーションにもつながっているという、味噌作りの魅力を教えてもらった。

せっかくカラダにいいならベストな物を
チャーミングかつズバズバと歯に衣着せない物言いでテレビで人気の三上大進さんは、有機味噌を作っている。
「昔から花粉症やハウスダスト、食べ物などさまざまなアレルギー持ちなんです。
免疫力を高めるためにも発酵食品がいいのはわかっていたんですが、市販品は添加物が入っていることが多いので、“せっかくカラダにいいものを摂るならよりベストな方を”と発酵専門の料理教室、神楽坂発酵美人堂に通って有機味噌作りを学びました。
今では味噌以外にも醬や梅ジュースなども作っていますよ」

醬作りにもハマリ中。麴と醬油、水を混ぜて7~10日間発酵。1日1回混ぜる。「醬油代わりの万能調味料です」。《まろやか ひしおの素》はオンラインショップで購入可。
持ってきていただいた手作り味噌は、しっかりと旨味があって滋味深く、何に付けてもおいしい。もちろん炒め物や煮物などの調味料にもなるし、毎日忙しい三上さんにとっては、ロケ続きの日にも大活躍。

2年前に作ったという三上さんお手製の味噌。蓋を開けた瞬間、濃厚な香りが漂い、食欲をそそる。一度にこのホーロー容器3個分程度を仕込む。後から作った味噌とブレンドすることもあるそう。

生野菜のディップに。いくらでも食べられる。「味噌汁にもします。ナメコを具にしたら絶品でした」。
「寝かせ玄米に味噌を混ぜておにぎりにして持っていったり、夜疲れて帰ってきたときも卵かけご飯にお味噌を加えたりと、いつでも手軽に発酵食品を摂れるようになったのが嬉しいですね。
あと、味噌や醬を作っていると、どんなときでも自分のカラダを労わろうというモチベーションが高まる気がします」
かといって、決して無理はしない。
「すべての食事をパーフェクトにするのは絶対無理なので、何か一つだけこだわるのでもいいんじゃないかな。肩の力を抜いて楽しめて、コツコツ続けられて、かつカラダにいい。私にとってはそれが味噌作りや醬作りだったんです」
取材・文/黒田創 撮影/小川朋央 スタイリスト/George 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.840・2022年8月25日発売