まとめ買いで低コスト。賢くカラダを作る自炊めしの下ごしらえ
ささみとブロッコリーだけでなく、もう少しバリエーションを増やして、食を楽しみながら筋肥大に励もう! トレーニーにおすすめの「鶏胸肉」「豚ロース」「野菜3種」の簡単下ごしらえを紹介する。
取材・文/黒澤祐美 撮影/小川朋央 料理・スタイリング・栄養計算/河村玲子(管理栄養士)
初出『Tarzan』No.801・2020年12月17日発売
筋肥大は、太ることではない。
体格を大きくしたいのになかなか体重が増えないと悩んでいる人は、1日の食事量が足りていないか、あるいは筋肉量不足、つまりトレーニング量が足りていない可能性が高い。ここでは食事について考えていきたい。程よく大きくなりたい。太りたいわけじゃない。そんなときは、何を、どのくらい食べればよいのだろう。
「一般的な日本人男性は1日平均2,150キロカロリー摂取しているといわれています。カラダに負担をかけずにエネルギー量を増やしたければ目安は+200〜300キロカロリー。おにぎり1つ、サラダチキン1枚、プロテイン1杯程度を追加します」(管理栄養士の河村玲子さん)
「盛るめし」の目標は1日約2,400キロカロリー。トレーニング後にプロテイン1杯(140キロカロリー)を必ず飲むとした場合、食事から摂る量は2,260キロカロリーが目安となる。脂肪をつけたくないからといって脂質と糖質を極端にカットする人もいるが、正しく「盛る」には食事内容も気を付ける必要がある。
「一般的に推奨される三大栄養素の割合は糖質が50〜65%、タンパク質が14〜20%、脂質が20〜30%。筋肉をつけながらカラダを大きくするには、全体の摂取量を底上げしたうえでタンパク質量を増やすことが大切。グラム数で言うと、1食当たり糖質は100〜120g、脂質は12〜17g、そしてタンパク質は30〜50gを目標に摂る意識を持ちましょう」
鶏肉・豚肉・野菜をまとめて下ごしらえをしよう。
コンビニ食材でカラダを絞るのも策の一つではあるけれど、上級者に必要な栄養素が摂り切れないのがやや難点。より黄金率ボディに近づくためには、ぜひとも自炊にトライしてほしい。
「自分で調理をすれば、油の量を減らしてタンパク質を増やすといった調整が利きます。お肉や野菜を買って一度に下ごしらえをしておけば、あとは焼くだけ、添えるだけ。栄養バランスが整い、健康的にカラダを盛れます」(河村さん)
ここでは高タンパク食材の鶏肉と豚肉、そして料理に彩りを出す緑野菜3種類の下ごしらえ方法を紹介する。
鶏肉の下ごしらえ・基本編。
鶏肉の下ごしらえ・応用編。
豚肉の下ごしらえ。
野菜の下ごしらえ。
漬けるだけで1品完成! ピクルスも作ってみよう。
酢大さじ6、水大さじ3、砂糖小さじ4、塩小さじ1/2、コショウ適量を耐熱容器に合わせ、600Wのレンジで1分半〜2分加熱する。粗熱が取れたらピクルス液の完成。パプリカの他に、ニンジン、キュウリなどを漬けても。