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快楽だけじゃないようです。セックスで健康になるって本当?

セックスは、どうやらカラダにも心にも脳にも効き目があるらしい。世界の研究に見る、10のセックスの利点を紹介しよう。

1. 定期的なセックスで脳の機能が向上する

50~83歳の男女を対象に認知能力テストを行ったところ、週1回セックスを行っている参加者はそうでないグループに比べて言語流暢性空間認知能力が高かったという(英コベントリー大学とオックスフォード大学の研究チーム)。

日常的にセックスを行っている人は、意識の明瞭さに関わる脳神経が増えている傾向あり(伊パヴィア大学)という報告も。人生100年時代、中年で枯れるのはまだまだ早い。脳の健康のためにも一生現役を貫くつもりで。

2. 20人以上の女性とのセックスで前立腺がんのリスクが低下する

4年間で20人以上の女性とセックスをした男性は、前立腺がんにかかるリスクが3分の1に低下していることが分かった(カナダ・モントリオール大学)。被験者3,200人の4年間の追跡調査のデータなので、まんざらでもない信憑性。

1年単位でいうと少なくとも5人の女性とセックスしているプレイボーイの前立腺は、すこぶる健全ということに。しかも、死因に繫がる重大な病気にかかるリスクも19%低いらしい。つまり全体的に元気ハツラツ。

3. 週1回のセックスで免疫力がアップする

研究対象は大学生112人。週に1〜2回の頻度でセックスを行っている学生は週1回未満の学生に比べて、IgAという唾液中の抗体の濃度が高いという結果が(米ウィルクス大学)。

唾液中のIgAは、外から侵入する細菌やウイルスの第一防波堤。その濃度が外敵に対する免疫力を左右する。実際、週1〜2回派の学生はインフルエンザにかかりにくい傾向があるらしい。ちなみに、週3回以上派の学生は逆にIgA濃度が低いというから、ほどほどに。

免疫力がアップする

4. 週2回のセックスで心臓病の予防に繫がる。

アメリカ・マサチューセッツ州の1,000人以上の男性を16年にわたり追跡調査して分かったこと。週2回以上セックスする男性は月に1回未満の男性に比べて心臓疾患の罹患率が約45%低いという(米ニューイングランド研究所)。

確かに、性欲に関わる男性ホルモン、テストステロンの受容体は筋肉だけではなく前立腺、そして心臓にも存在する。定期的なセックスでテストステロン値が上昇することで心臓にも何らかのいい影響、あるかもしれない。

5. 前戯と後戯でメンタルに余裕ができる。

59人の女性を対象にした研究では、セックスの前後にパートナーとの温かい触れ合いがあった場合、そうでない場合に比べてオキシトシンというホルモンの濃度が上昇した(米ピッツバーグ大学とノースカロライナ大学の研究チーム)。

オキシトシンの別名は「愛情ホルモン」。激しいオーガズムをもたらすというより、パートナーとの絆の強化に作用する。男性諸氏は前戯後戯を怠らず。

6. 活発な性生活で実年齢より若く見られる

同じ60代でも50代に見える人、70代に見える人がいる。前者の人々の背景にあるのは健康的な生活&質の高い人生。その条件のひとつにセックスが含まれる。

活発な性生活を送っている人々はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が高く、実年齢より5〜7歳若く見えるという(英ロイヤル・エディンバラ病院)。アンチエイジングホルモンといわれるDHEAが、オーガズム後に通常の5倍に増えるという説も。セックスで抗加齢ライフを。

7. 寝る前のセックスで快眠を得ることができる

18〜70歳の460人を調べたところ、その3分の2が寝る前にセックスを行うことで睡眠の質が向上したという結果が(豪セントラルクイーンズランド大学)。

これもまた、愛情ホルモンのオキシトシンの作用と考えられている。オキシトシンは幸福感をもたらし、同時に鎮静剤のような作用も及ぼす。ただ触れ合うだけでもオキシトシンは分泌されるが、オーガズムが得られれば、なおよし。オーガズム後のオキシトシン大量分泌で速やかに安眠が訪れる。

快眠を得ることができる

8. 定期的なセックスでダイエット効果が望める

国立健康・栄養研究所の「身体活動のメッツ(METs)表」によると、キスや抱擁などの性行動は1.3メッツ。全般的なセックスは1.8メッツで積極的なセックスは2.8メッツとある。

これを消費カロリーに換算すると、体重60kgの男性が30分間一生懸命セックスで頑張ったとしたら88.2キロカロリー。これを週に1回ペースで行えば、1か月で約352キロカロリー。1年で約4233キロカロリー、体脂肪600g相当を消費する運動に。

9. 日常的なセックスでストレスに強くなる

ちょっとばかり上司に怒られても、重要なプレゼンを任されたとしても、定期的なセックスをしていればパニックにならず乗り越えられるかも。

というのは、日常的にセックスをしている人はそうでない人に比べて、仕事上のストレスにうまく対処できるという研究(英・西スコットランド大学)があるから。具体的には、大勢の前でスピーチをするなどストレスフルな状況でも血圧の上昇が低く抑えられている傾向があるのだとか。

10. スポーツの試合の前のセックスでパフォーマンスが上がる

モハメド・アリはかつて、試合の6週間前から禁欲生活を送っていた。理由は、射精と同時にテストステロンが大量に出てしまうと、肝心の試合で闘争心が損なわれるから。以降、ボクサーやアスリートの試合前禁欲生活は常識に。

ところが近年、これは都市伝説であるとの見解が。イタリアの性医学者は「性交渉の後にこそテストステロンの分泌量は上がる」とし、カナダの家庭医療医師は「ビッグイベントの前のセックスはむしろいい気晴らし」と言う。

スポーツのパフォーマンスが上がる
INFORMATION

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取材・文/石飛カノ イラストレーション/市村譲 取材協力/上符正志(銀座上符メディカルクリニック院長)

(Tarzan特別編集『決定版SEX BOOK』)

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