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  • 提供:日本マイクロソフト

生成AIはリアルに役立つ! Windows PC《Copilot+ PC》の新鮮さとは!?

AIに特化したWindows PC《Copilot+ PC》が登場。仕事や勉強の合間にトレーニング時間を捻出し、健康情報を比較検討しているターザン読者こそ注目すべきノートPCだ。健康的なライフスタイルを送る上でも心強い相棒となるか、編集スタッフが体験!

ランニングや睡眠のモニタリングができるウェアラブルデバイスなどのテクノロジー。いまや健康的な生活を送る上で欠かせないものになっている。昨今話題のAI(人工知能)も仕事や日々の雑務の負担を減らすことで生まれた時間を有意義に過ごそう、というウェルネス発想のものであるはず。

AIが搭載されたデバイスは既に世に出回っているものの、AIのために設計されたPCは世界初ではないだろうか。

Microsoftが開発した生成AI「Copilot(コパイロット)」を搭載した、新しいクラスのWindows PC「Copilot+ PC(コパイロット プラスピーシー)」がそれ。メーカー各社からラインナップが揃うが、今回ピックアップするのは《Surface Pro(第11世代)》《Surface Laptop(第7世代)》

これまでのPCでは出来なかったことが出来る!《Surface Pro(第11世代)》《Surface Laptop(第7世代)》。

奥/《Surface Pro(第11世代)》2 in 1のノートPC。付属の着脱式ワイヤレスキーボード《Surface Pro フレックス キーボード》は本体から取り外した状態でも使用可能。上位モデルとしてOLEDディスプレイモデルがある。バッテリー駆動時間:最大14時間。重量:895g。価格:207,680円〜。
手前/《Surface Laptop(第7世代)》超薄型で13.8インチと15インチの2モデル。バッテリー駆動時間:最大20時間(13.8インチ)、最大22時間(15インチ)。重量:1.34kg(13.8インチ)、1.66kg(15インチ)。価格:207,680円〜。

Copilotは、かのChatGPTの技術とマイクロソフトの検索エンジンが組み合わさったようなもので、ChatGPT(無料版)では使うことができない機能をアカウント作成や登録をせずに使える手軽さが特長

ChatGPT(無料版)の場合、2022年以降の情報が不足しているといわれるが、Copilot(無料版)はインターネット上にある“今”の情報を拾って回答してくれるのが強み。

ボタンひとつで起動でき、処理スピードも早い。今日から、AIは普段使いに。

有料プランは2つ。ピークタイムにも迅速な回答をしてくれAI画像作成もよりスピーディに対応する「Copilot Pro」は月額3,200円、Word、Excelといったアプリに対応し、企業向けのデータ保護機能も装備する「Copilot for Microsoft 365」は月額4,497円(年間払いは53,964円)。

高いAI処理性能を誇るクアルコム製CPUを内蔵し処理速度が格段に向上。クラウドで稼働する大規模言語モデル(LLM)からパソコン上で稼働する小規模言語モデル(SLM)まで複数のAIモデルを活用し、処理する作業毎にAIモデルを使い分けることで処理スピードを高めているという。

Windowsの標準ブラウザ「Microsoft Edge」でCopilotを立ち上げればWebページでの調べ物はもちろん、ドライブで共有するPDFやドキュメントの要約もサクサク出来るので、気乗りしないタスクに取り組む際の気持ちを軽くしてくれる。

編集スタッフが実際にCopilot+ PCを体験!

Webページを開いてCopilotと連動するとサイドパネルが表示される。

 

号数と特集の概要を回答してくれるので、探しやすい!

Windowsの標準ブラウザ「Micosoft Edge」でTarzanバックナンバーのWebページを開き、「腰痛に関する特集があるか教えてください」とチャットに入れると860号(2023年7月6日発売号)、824号(2021年12月16日発売号)と回答。時間にして3秒くらい。

Copilotの回答では、参照元のWebページやPDFファイルのリンクが表示されるので、回答内容と出典元の内容が合っているか追うこともできるし、なにしろ「ググる」のは多くのサイトを経由しなければならず手間がかかる。Copilotは、少ない手数で高い確度の答えにありつけるので、調べ物は今後「ググる」から「コパる」になる、なんて声が聞こえてくるのも納得。

ただ、そうはいっても発展途上。確認までに腰痛に関する特集を自力で探ってみると780号(2020年1月23日発売)もあった。より細かいプロンプト(指示)を入れたりチャットを重ねていくことで精度が上がっていくので、会話を楽しみながらAIの成長も実感できるというわけ。使えば使うほど能力が上がるのはカラダと一緒。

ボタンひとつでAIをすぐ使うことができる

《Copilot+ PC》は、アイコンボタンひとつでAIアシスタント機能を起動することができる。

Windowsのフラッグシップである《Surface》でAIに特化した設計、もちろん搭載されているのはチャット機能だけではない。ノートPCの進化を実感する機能は、ここからが本丸。注目の機能をピックアップしてみた。

注目機能①
アレどこ?を終わらせる「リコール機能」

この記事を執筆時点では実装されていないものの、期待値が高いのが「リコール機能」。どこに保存したのかわからなくなってしまったファイル、スレッドが立ちすぎて内容が追えなくなったメール……。毎日のパソコン作業で埋もれてしまう情報をAIが探し出してくれるというもの。

サイトや文書、使用したアプリなど過去閲覧した画面の情報を利用履歴として画像(スナップショット)やテキストで定期保存し、「睡眠の質を上げるライフスタイルについて書かれたPDFの書類」といったプロンプトを入れると過去にさかのぼって検出してくれるもの。タイムラインとして表示されるそうなので確認もしやすいだろう。

マイクロソフトの調べでは、現代のビジネスマンは一週間で5時間ほど探し物をしているとか。この時間と労力のロスを減らしてくれるのはかなり大きい! 日本でのリリースが待ち遠しい。

注目機能②
誰でも画力が上がる!「コクリエイター」

何かと耳にする画像生成機能。画像作成サポート機能に「イメージクリエイター」と「コクリエイター」なるものがあり、前者はプロンプトを入れるだけでサクっと画像を作成できるおなじみのもの。

“新鮮み”があり、Copilotならではなのが「コクリエイター」。標準アプリ「ペイント」に搭載され、簡単なスケッチでも内容説明文を入れるとAIがより精度の高い画像として完成させてくれる。

「ペイント」アプリにスリムペンでスケッチ。「コクリエイター」を起動すると、アートプレビューも表示される。筆者が最近習いに行っている四股を描いてみる。

 

レイヤーの使い方もままならない、ざっくりとした描き方でもリアルな出来へともっていってくれる。プロンプトには「四股をふむ力士」と入力。右がスケッチからAIが生成した絵。

水彩画や油彩画といったスタイルを選んで、描写の創造性の高さをスライド・インジケーターで調節できるのが面白い。お絵描きといった遊びの部分だけでなく、業務で同僚とイメージを共有する際などにも役立ちそうだ。

インプットにせよアウトプットにせよ扱う情報や作業は思っている以上に多くなりがち。その点、もどかしい作業を省いて自分が大事にしたいことに集中できる機能が出てきたことで自分が何を大事にしたかったのかも見えてくるし、「何かをやってみよう」という気持ちが湧いてくる。

他にも低解像度の画像を自動で高品質に変換できる「自動スーパー解像度」、ビデオ通話の際に相手に目線が合うよう本体カメラが画像を補正加工する「Windows Studio エフェクト」や44言語を翻訳し字幕をつけてくれる「ライブキャプション」と、オンラインミーティングやセミナーなど学生もビジネスマンも使って便利な機能は目白押し。

最先端AIによって、これまでのPCではできなかったことができると実感する《Copilot+ PC》。新しくて強力、そして面白い。健康的でアクティブな生活は、いつでも始められる!

構成・文/本田賢一朗

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