おうちにダンベルが届いたら。王道19種目、ダンベルトレのやり方を総まとめ
ダンベルを購入したら即座にトレーニング! ではなく、まずはしっかりとフォームと、効かせる筋肉を確認しよう。重量選びの目安やおすすめのトレーニング時間などと共に、王道19種目のやり方とフォームを動画で解説する。
文/編集部
コロナ禍による外出自粛が続く昨今、自宅トレーニングを充実させるべく、ダンベルを購入したという人も少なくないはず。そこでこの記事では、自宅でのタンベルトレに役立ててもらうべく『ターザン』のYouTubeチャンネルで紹介している動画から、基本となる19種目をまとめた。
一部種目ではトレーニングベンチを使用しているが、工夫次第では自宅の椅子やソファなどでも代用可能(ベンチがあるのがベストだが)! 安全面に注意しながら、鍛えている部位を意識して、行ってみよう。ピンチはチャンス、おうち時間を上手に活用して、次に外出を楽しむときは、いいカラダで街へ繰り出そう!
目次
- 重量の選び方やトレーニング時間の目安は?
- ① ダンベルプレス(大胸筋)
- ② ダンベルフライ(大胸筋)
- ③ ダンベルカール(上腕二頭筋)
- ④ フレンチプレス(上腕三頭筋)
- ⑤ キックバック(上腕三頭筋)
- ⑥ ダンベルクランチ(腹直筋)
- ⑦ ダンベル・ツイストクランチ(外腹斜筋・内腹斜筋)
- ⑧ ショルダープレス(三角筋)
- ⑨ サイドレイズ(三角筋)
- ⑩ フロントレイズ(三角筋)
- ⑪ ワンハンド・ベントオーバーロウ(広背筋・僧帽筋)
- ⑫ ベントオーバー・リアフライ(広背筋・僧帽筋)
- ⑬ スクワット(大腿四頭筋、大臀筋)
- ⑭ デッドリフト(ハムストリングス・大臀筋・大腿四頭筋)
- ⑮ ステーショナリー・ランジ(ハムストリングス・大臀筋・大腿四頭筋)
- ⑯ ステップランジ(大臀筋・ハムストリングス・大腿四頭筋)
- ⑰ サイドランジ(大腿四頭筋・ハムストリングス・大臀筋・中臀筋)
- ⑱ ステップアップ(大腿四頭筋・ハムストリングス・大臀筋)
- ⑲ カーフレイズ(腓腹筋、ヒラメ筋)
- ダンベルは取り扱いに注意!
重量の選び方やトレーニング時間の目安は?
ウェイトトレで大切なのは負荷の選択。ダンベルで筋肉を太くするなら、一度に8〜12回しかできない重さ(8〜12RM、平均10回=10RM)で限界まで8〜12回行い、60〜90秒の休憩を挟んで、3セット続けるのが理想。動きをつねにコントロールして2カウントで動かし、フィニッシュで1カウント静止、2カウントで戻そう。
ただし、3セット目まで余裕で10回以上できるなら、ウェイトが軽すぎるかも。1セット目で10回こなせても、疲労が溜まる2セット目は9回、2セット目は8回と反復回数が減って当たり前。8回未満でもフォームが少しでも崩れたらストップ。
ダンンベルトレでは1種目に要する時間は4〜5分が目安。集中力切らさないために30分以内で終えること考え、1セッション6〜7種目程度で実践しよう。
① ダンベルプレス(大胸筋)
両手にダンベルを持ち、頭、背中、お尻をベンチにつけて仰向けになり、両足を床に下ろす。ダンベルを乳首の真横に下ろし、前腕を床と垂直に。前腕の垂直を保ち、肘を伸ばして肩の真上にダンベルを押し上げ、元に戻す。
② ダンベルフライ(大胸筋)
両手にダンベルを持ち、頭、背中、お尻をベンチにつけて仰向けになり、両足を床に下ろす。ダンベルを肩の真上に上げ、肘を軽く曲げる。肘の角度を変えないで、ダンベルを乳首の真横に下ろし、肘の角度を守って戻す。
③ ダンベルカール(上腕二頭筋)
両手にダンベルを持ち、両足を腰幅に開いて立ち、膝を少し曲げて上体を軽く前傾させる。肘を伸ばしてダンベルを太腿の横で平行に構える。前腕を外側にひねる回外をしながらダンベルを胸の高さまで引き上げ、元に戻す。
④ フレンチプレス(上腕三頭筋)
右手にダンベルを持ち、ベンチに坐る。右肩の真上に右肘を上げ、右肘を天井に向けてダンベルを首の後ろに下ろす。肘の位置を固定したまま、右肘を伸ばしてダンベルを右肩の真上に押し上げ、元に戻す。左右を変えて。
⑤ キックバック(上腕三頭筋)
左手にダンベルを持ち、ベンチに右手と右膝をついて上体を床と平行に。脇を締めて左肘を肩より高く上げ、ダンベルを肘の真下に下げる。肘を高く保ち、肘を伸ばしてダンベルを後ろに押し上げ、戻す。左右を変えて同様に。
⑥ ダンベルクランチ(腹直筋)
ダンベル1個を両手で横向きに持ち仰向けに。ダンベルを胸で構え、両膝を腰幅に開いて90度曲げて立てる。胸を太腿に近づけるように背中を丸めて肩甲骨が床から離れるまで上体を起こし、背骨の下部から徐々に戻る。
⑦ ダンベル・ツイストクランチ(外腹斜筋・内腹斜筋)
ダンベル1個を両手で縦に持ち、床に坐る。両膝を腰幅に開いて90度曲げて立てる。上体を45度ほど後ろに倒し、両肘を曲げてダンベルをヘソの前で構える。片肘を床に近づけるように体幹を真横にひねる。左右交互に続ける。
⑧ ショルダープレス(三角筋)
両手にダンベルを持ち、両足を腰幅に開いて立つ。ダンベルを耳と肩の中間で前腕が床と垂直になるように構える。上体を床と垂直に保ち、肩を下げて首を長く保ったまま、肩の真上までダンベルを押し上げ、元に戻す。
⑨ サイドレイズ(三角筋)
両手にダンベルを持ち、両足を腰幅に開いて立ち、膝を軽く曲げて上体を軽く前傾。肘を伸ばしてダンベルを太腿の前で構える。真横ではなく、少し斜め前方へ肘が肩の高さに来るまでダンベルを引き上げて、元に戻す。
⑩ フロントレイズ(三角筋)
両手にダンベルを持ち、両足を肩幅に開いて立ち、膝を軽く曲げて上体を軽く前傾。肘を伸ばしてダンベルを太腿の前で構える。両腕の幅を保ち、肘が肩の高さに来るまでダンベルを正面に引き上げて、元に戻す。
⑪ ワンハンド・ベントオーバーロウ(広背筋・僧帽筋)
左手にダンベルを持ち、ベンチに右手と右膝をついて上体を床と平行に構える。肘を伸ばしてダンベルを肩の真下に下げ、肩甲骨を寄せる。天井にぶつける意識で肘を引いて下腹部までダンベルを引き上げ、戻す。左右を変えて。
⑫ ベントオーバー・リアフライ(広背筋・僧帽筋)
両手にダンベルを持ち、両足を腰幅に開いて立つ。上体を45度よりも深く傾け、ダンベルを肩の真下に下げ、肘を軽く曲げる。肩甲骨を寄せて胸を張る。肘の角度を変えずに、肘を肩の高さまで引き上げ、元に戻す。
⑬ スクワット(大腿四頭筋、大臀筋)
両手にダンベルを持ち、腰幅スタンスで立つ。肩甲骨を寄せて胸を張り、ダンベルを体側で下げる。背中を丸めずに上体を起こしたまま、骨盤が後傾しない範囲でできるだけ深くしゃがみ、両足で床を踏ん張って立ち上がる。
⑭ デッドリフト(ハムストリングス・大臀筋・大腿四頭筋)
両手にダンベルを持ち、腰幅スタンスでまっすぐ立つ。肩甲骨を寄せて肘を伸ばし、ダンベルを太腿の前に下げる。背すじを伸ばして太腿で滑らせながらダンベルを膝下まで下ろし、股関節を伸ばして足で床を押して起き上がる。
⑮ ステーショナリー・ランジ(ハムストリングス・大臀筋・大腿四頭筋)
両手にダンベルを持ち、肩甲骨を寄せて肘を伸ばし、ダンベルを体側で下げる。両脚を前後に大きく開く。上体をまっすぐ立てたまま、骨盤を真下に下ろす意識で後ろの膝が床につくスレスレまでしゃがみ、立ち上がる。
⑯ ステップランジ(大臀筋・ハムストリングス・大腿四頭筋)
両手にダンベルを持ち、肩甲骨を寄せてダンベルを体側で下げ、腰幅スタンスで立つ。片膝を高く上げてから前方へ大股1歩分ステップ。上体をまっすぐ起こしたまま、後ろの膝が床につくスレスレまでしゃがみ、元に戻る。
⑰ サイドランジ(大腿四頭筋・ハムストリングス・大臀筋・中臀筋)
両手にダンベルを持ち、両足を肩幅の1.5倍程度に開く。爪先を正面に向け、背すじを伸ばしたまま、股関節から前傾。ダンベルを肩の真下に下げる。片足に体重を乗せるように上体を移動させ、膝を伸ばして反対側へも同様に。
⑱ ステップアップ(大腿四頭筋・ハムストリングス・大臀筋)
椅子(または座面と同じ高さの台)を用意。両手にダンベルを持って腰幅で立ち、片足を椅子の座面に乗せる。上体を前傾させて前足に体重を乗せる。前足に全体重を乗せながら膝を伸ばして立ち上がり、元に戻る。
⑲ カーフレイズ(腓腹筋、ヒラメ筋)
両手にダンベルを持ち、プレートを爪先で踏んで腰幅で立つ。肩甲骨を寄せて胸を張り、ダンベルを体側で下げる。踵を床につけた状態から、踵をできるだけ高く上げる気持ちで爪先立ちになり、踵が床につくまで戻る。
ダンベルは取り扱いに注意!
フォームはもちろん大事だが、筋トレのスタート→フィニッシュだけでなく、ダンベルを手に持ってセッティングするまでのプロセスにも注意が必要。そもそも高重量のダンベルを中腰で持とうとすると、腰を痛める恐れもある。
たとえばダンベルプレスでは、両手にダンベルを持ってからベンチで坐り、ダンベルを一度膝に置いてから仰向けになってスタートするのが正解。横着して仰向けになってから床に転がしたダンベルを握ろうとすると、肩などを痛めやすい。トレーニング中だけでなく、スタート前やフィニッシュ後も丁寧にダンベルを扱おう。
そのほか、効率の良いトレーニングの頻度や重量アップのタイミングなど、もう少し詳しい内容は下記の記事でまとめているので、こちらも参考にしてほしい。