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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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自律神経の大半は背骨に沿って走っている。ならば背骨を本来の状態にリセットすれば、自律神経の乱れを改善できるはず。そこで、脳神経内科医の久手堅司さんが提唱するのが「骨格コンディショニング」。今回は「昼」に行いたい骨格コンディショニングを紹介。仕事の合間に実践できる4種目で背骨を整えよう。
久手堅司さん
くでけん・つかさ/脳神経内科医。せたがや内科・神経内科クリニック院長。医学博士。「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」など複数の特殊外来を立ち上げ、不調に悩む患者に向き合う診療に定評がある。
交感神経の働きがピークを迎える日中こそ背骨をこまめにリセットする必要がある。仕事に集中しているとき、多くの人は無意識に背中を丸めたり、骨盤を後ろに倒したり腰を反らす姿勢をとりがち。出勤から退勤するまでのほとんどの時間この状態が続けば、背骨はバリバリ、副交感神経には出番の余地がない。
そこで取り入れたいのが首、胸、肩、股関節まわりのコンディショニング。週末に時間をかけて背骨をリセットするより、そのつどこまめにリセットをかけていく方が断然効率がいい。退勤までに4つすべてをクリアするつもりで。
左右の手を肋骨の下に添え、肋骨が開いていることをイメージ。まっすぐ前を見て、息を吸いながら首を後ろに傾ける。次に息を吐きながら首を元の状態に戻す。肩の力を抜いてゆっくりと3回繰り返し。
頭の後ろで左右の手を組み、肘から先をまっすぐ水平に保つ。息を吸いながら胸をしっかりと張って後ろに傾け、息を吐きながら元の位置に戻す。デスクワークで縮こまった胸を開くことで、猫背の改善にも繫がる。
両腕を肩の高さでまっすぐ前に伸ばす。息を吸いながら右手を上げ左手を下ろしたら、息を吐きながら元の姿勢に。次は左手を上げて右手を下ろす。これで1回。肩関節をダイナミックに動かすことで肩こりの解消効果も。
椅子に浅く座って両脚を大きく開く。踵を床につけ爪先は上に向ける。上体をまっすぐ保ったまま前傾させる。息を吸いながら上半身を左に、吐きながら右に捻る。左右1往復で1回とし、3回繰り返し。
取材・文/石飛カノ 撮影/石原敦志 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾
初出『Tarzan』No.858・2023年6月8日発売