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体脂肪を減らすために食生活の見直しは最重要事項。そこで、知っておくとカロリーカットに役立つ知識をクイズ形式で紹介。初級編より少し難易度が上がるが、8割以上の正解を目指そう。
目次
皿や器を小さめに替えると、食べる量が自然に減らせる(ただしおかわりは禁止)。また、情報の80%以上は視覚から入り、色が食欲に与える影響は大きい。ファストフード店のシンボルカラーである赤、黄色、オレンジといった暖色系は食欲を刺激しやすい。逆に青や水色といった寒色系だと、食欲は抑え気味になる。
野菜自体は低カロリーでビタミン&ミネラル、食物繊維の宝庫だが、ドレッシングや調理油が多くつくと、カロリーは上がる。より低カロリーに野菜を食べるなら、表面積を減らし吸油率が落ちるよう、大きめに切る。ニンジンや大根などは乱切り>拍子木切り>千切りという順にサイズアップ。大きめの乱切りだと咀嚼回数が増加。早食いの予防になり、過食も抑えられる。
仕事は夕方前後が佳境。食事のチャンスを逃すことも少なくない。我慢して何も食べないと、筋肉の分解が進んで代謝は下がるし、お腹が空きすぎて食欲が暴発しかねない。ならば、何を食べるか。
おにぎりは糖質の塊。血糖値を急に上げてしまい、反動でその後血糖値が下がり、逆にお腹が空く恐れも。タンパク質と糖質が入ったプロテインバーなら、血糖値の乱高下は抑えられるし、筋分解と代謝低下も避けられる。
まず身長をメートルに換算する。
それを2乗して(①)を掛ける。それに(②)を掛けると、
大人が1日に必要なカロリー(kcal)が計算できる。
体重(kg)を、メートル換算した身長の2乗で割ったBMI(体格指数)が22のときが、いちばん健康。身長から、BMI22のときの体重(理想体重)を逆算しよう。
坐っている時間が長く、安静的な生活を送る人が1日に必要なカロリーの目安は、「理想体重×30」で計算できる。身長170cmなら1.7×1.7×22×30=1日1907キロカロリー。これを3分割した635キロカロリー前後が、1食当たりの概算カロリー。より活動的な人は「理想体重×35」で計算。
筋肉の合成を促して、体脂肪が燃えやすい体質になりたいなら、タンパク質に加えてビタミンDを摂るべき。ビタミンDはこれまで骨代謝に関わることが知られていたが、近年筋肉の合成を促す作用を持つこともわかってきた。
ビタミンDは日光(紫外線)を浴びると、皮膚で合成される。でも、美白命で日光浴が足りない人は、食事から摂り入れるしかない。ビタミンDは鮭やイワシなどの魚、舞茸などのきのこに含まれる。
自炊した料理のカロリーを調べるのはひと苦労だが、外食のカロリーはネット検索などでむしろ把握しやすい。好きでよく頼む外食メニューは、だいたいのカロリーを覚えておくようにしたい。
そうすれば、チャイニーズな気分のランチで、チャーハンか中華丼かで悩むような場面でも、より低カロリーな中華丼が正しく選べる。ダイエット中はカロリーコントロールを徹底するため、カロリー不明の料理は口にしないと覚悟を決めるくらいでちょうどいい。
① | ハンバーグ | 260kacl | 肉団子スープ | 135kcal |
---|---|---|---|---|
② | 五目焼きそば | 1103kcal | タンメン | 716kcal |
③ | 豚の生姜焼き | 420kcal | チキン南蛮 | 550kcal |
④ | チャーハン | 810kcal | 中華丼 | 759kcal |
⑤ | 水餃子 | 300kcal | 焼売 | 400kcal |
⑥ | オムライス | 660kcal | 天津飯 | 800kcal |
ライオンは満腹になると、好物のインパラが目の前を通り過ぎても無視するとか。野生動物には本能があり、太りすぎて困ることはない。でも、動物園のサルは野性を忘れて、餌の食べすぎで太ることもある。
なかでも太りやすいのが、大好物のバナナ。果物=ヘルシーという印象が強いけれど、甘い果物には糖質が豊富で、食べすぎると肥満になりやすい。なかでも果物に多い果糖は、80%ほどが肝臓で体脂肪に変えられる。
必須ミネラルの( )の摂取が足りないと、( )が乱れて過食しやすい。そのために有効なのは( )の摂取である。
舌で味を感じる味細胞は数日で入れ替わるが、亜鉛不足だと代謝がスムーズに進まず、味覚が乱れて食事の満足感が低下。食べすぎを招きやすい。お酒を飲みすぎると亜鉛がアルコール代謝酵素で浪費されて減りやすいから要注意。
可食部100g中の亜鉛の含有量 | |
---|---|
牡蠣(養殖・生) | 14.5mg |
ビーフジャーキー | 8.8mg |
豚スモークレバー | 8.7mg |
カタクチイワシ(煮干し) | 7.2mg |
牛肉(挽き肉・焼き) | 7.6mg |
パルメザンチーズ | 7.3mg |
摂取カロリーを絞ると筋肉が分解され代謝が落ちやすい。ゆえに減量中は筋肉を作るタンパク質を多めに摂る。1日の目安は体重1kg当たり1.5g。5大タンパク源を手ばかりで摂り、足りない分はプロテインを1〜2回摂ろう。
1日のタンパク質の摂取基準(g/day) | |
---|---|
安静時 | 体重( )kg×1.0 |
運動時 | 体重( )kg×1.2 |
減量時 | 体重( )kg×1.5 |
減量中我慢を強いられるのはストレス。ストレスに負けると、暴発してダイエットを諦めることも。ストレスに立ち向かうホルモンの合成には、ビタミンCが欠かせない。
ビタミンCは果物より緑黄色野菜に多い。
可食部100g中のビタミンCの含有量 | |
---|---|
赤ピーマン | 170mg |
ブロッコリー | 140mg |
レモン | 100mg |
キウイフルーツ(緑肉種) | 71mg |
イチゴ | 62mg |
バラ肉など白っぽい部位は脂肪分多めでカロリーが高く、ヒレ肉など赤っぽい部位は脂肪分少なめでカロリーは低い。同じ部位でも和牛は脂質が多く、ヒレ肉で比べても、脂質少なめの輸入牛の方が低カロリー。
部位によるカロリー、タンパク質、脂質の比較 (可食部100g当たり) | ||||
---|---|---|---|---|
品目 | カロリー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) | |
牛肉 | ヒレ・輸入牛 | 123 | 20.5 | 4.8 |
ヒレ・和牛 | 207 | 19.1 | 15.0 | |
サーロイン脂身付き・輸入牛 | 273 | 17.4 | 23.7 | |
サーロイン脂身付き・和牛 | 460 | 11.7 | 47.5 | |
肩ロース脂身付き・輸入牛 | 221 | 17.9 | 17.4 | |
豚肉 | 大型種肉・もも赤身 | 119 | 22.1 | 3.6 |
大型種肉・バラ脂身付き | 366 | 14.4 | 35.4 | |
鶏肉 | 若鶏・胸肉・皮付き | 133 | 21.3 | 5.9 |
若鶏・もも肉・皮付き | 190 | 16.6 | 14.2 | |
若鶏・ささみ | 98 | 23.9 | 0.8 |
グリーンスムージーは、飲みやすくするために果物を入れすぎると糖質過多に陥る。春雨サラダ、飲むヨーグルト、生春巻きには、いずれも糖質がたんまり。アボカドは“森のバター”と称されるほど脂質が多い。
野菜は低カロリーで栄養素がリッチ。減量中こそ野菜摂取を増やそう。1日350g以上、そのうち120g以上を、色が濃くβ-カロテンが多い緑黄色野菜にするのが最低ライン。小皿1枚(左右の親指と人差し指で囲んだサイズ)で70g前後。緑黄色野菜とそれ以外の淡色野菜を1食各1皿、1日計6皿が理想だ。
ダイエット中、脂質から摂っていいカロリー(脂質エネルギー比)の上限は20%。摂取カロリーが1日2000キロカロリーなら20%は400キロカロリーだ。1日大さじ3.6杯、1食当たり大さじ1.2杯分。
ダイエット×運動なら鬼に金棒。運動には、ジョグなどの有酸素運動と、スクワットなどの筋トレがある。有酸素は運動中に体脂肪を燃やす作用が高いから、お腹も出て肥満度が高いタイプは有酸素を優先すべき。体重が重たい分、軽めの有酸素でも下半身の筋トレ効果があり、筋肉の減少→代謝低下も抑えられる。
取材・文/井上健二 撮影/大嶋千尋 イラストレーション/森優 料理製作・スタイリング・栄養監修/河村玲子
初出『Tarzan』No.835・2022年6月9日発売