極める自体重トレ! 「動けるカラダ」になるための高強度ファンクショナルトレ
見た目だけじゃない、「動けるカラダ」を作るための高強度チャレンジ。
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 トレーニング監修・指導/白戸拓也(フージャース ウェルネス&スポーツ)
初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売
(まずは)BIG6でボディメイク。
自体重トレーニングの基本種目「BIG6」といえば、①スクワット、②ロールアウト、③プッシュアップ、④ハンドスタンド、⑤ブリッジ、⑥クランチ(腹筋トレ)の6種目。
「ターザン・ウェブ」では、これまで、各種目でボディメイクを追求するためのトレーニングを紹介してきました。
本記事では、身体機能を全体的に高め、より動ける、使えるカラダを目指して動作機能を磨くファンクショナルトレーニングに挑戦してみましょう。
動けるカラダを手に入れるBIG6。
紹介するトレーニング種目は全11種目。BIG6それぞれのバリエーションプログラムで、徹底的にカラダを鍛え上げて!
- スクワット:連続したジャンプ動作で、下半身と全身の筋肉を連動。
- ロールアウト:全身の筋肉を動員する、高難度体操トレに挑戦。
- プッシュアップ:大胸筋だけでなく、コアと足の筋肉も連携させる。
- ハンドスタンド:全身の連携を図りながら、壁の上を歩け!
- ブリッジ:中臀筋、ハムへの刺激で腰まわりのポテンシャル増。
- クランチ:最大収縮、またはがっちり固めて腹筋を苛め抜く。
① スクワット
・ジャンプ・スクワット(10回×3セット)
- 両手を頭の後ろで組み、両足を肩幅に広げて立つ。
- まず腰を落として力を溜める。
- そして両足で床を蹴って真上にジャンプ。
- 後ろにいる人に靴の裏を見せるつもりで床をしっかり蹴る。10回連続して行う。
・バットキック・ジャンプ(10回×3セット)
- 両手を後ろから前にスイングさせる勢いを借り、膝を曲げて高く跳ぶ。
- こちらもリズミカルに。下半身中心の瞬発系トレーニングとして有効だ。
② ロールアウト
・タック・フロントレバー(10回×3セット)
・タック・プランシェ(10回×3セット)
- 両手と両膝を床につく。
- 両手に体重をかけてお尻を持ち上げ、膝を両腕の内側に入れて浮かせる。
- 背中はもちろん、胸、肩、腕、体幹と多くの筋肉が動員される、こちらも体操トレの一種。
③ プッシュアップ
・ワンレッグ・プッシュアップ(左右各10回×3セット)
- スタート姿勢で床から片脚を上げる。
- その高さをキープしたまま肘を曲げてカラダを床ギリギリまで近づける。
- 脚を高く上げすぎると腰が開くので注意。
・クラッピング・プッシュアップ(10回×3セット)
- プッシュアップの姿勢から肘を曲げ、胸を床ギリギリまで近づける。
- 両手で床を押して床から浮かせ、手を叩く。
- 叩いた手を着地させたら再びカラダを沈めて繰り返し。こちらも全身の連動が必須。
④ ハンドスタンド
・ウォールウォーク・ハンドスタンド・プッシュアップ(10往復×1セット)
- 壁に両足をつけてプランクの姿勢をとる。
- 壁をバックするように1歩ずつ這い上がりながら、左右の手を交互に壁に近づける。
- 限界まで壁に近づいたらプッシュアップ。
- 逆の動作で元のプランク姿勢に。
⑤ ブリッジ
・レッグ・アブダクション・ウィズ・サイドプランク(左右各30秒×3セット)
- 床に横になり、肩の真下で肘から先を床につけて拳を軽く握る。
- 上の手はまっすぐ伸ばす。
- 両足を揃えて床につけた姿勢からスタート。
- 上の脚を引き上げてキープ。くるぶしを天井に向けること。
・シングルレッグ・グルート・ブリッジ・オンチェア(左右各10回×3セット)
- 床に仰向けになり、片足を椅子の座面に乗せる。膝の角度は90度。
- 両手は体側で斜め45度に開き、掌を床につける。
- 座面に乗せた足で踏ん張ってお尻を床から引き上げ、肩から踵までを一直線に。
⑥ クランチ
・Vシット・ジャックナイフ(15回×3セット)
- 床に仰向けになり、両腕と両脚を伸ばして床から浮かせる。
- 両脚と上体を同時に引き上げ、手の指で足の爪先にタッチ。
- 爪先タッチが無理なら足首タッチでもOK。重要なのは全腹筋を収縮させること。
・クレイドル(15往復×3セット)
- 床に仰向けになり、両腕は斜め上に伸ばし、両脚を揃えて床から浮かせる。
- 腰の角度を30度程度に固定して、腰を軸にやじろべえの要領で揺れ続ける。
- 動きは地味だが腹筋をまんべんなく刺激できる。
紹介したファンクショナル種目は、冒頭で紹介したボディメイクのためのトレーニングをクリアしないとこなせないレベル。難しければ無理をせず、まずはそちらからチャレンジしてみてほしい。