基本のスクワットを10回×3セット。週2〜3回、完璧に行えるようになったら、さらなる飛躍を目指し、バリエーション種目に挑戦してほしい。
3段階のステージがあり、ステージごとの種目は2種目。週2〜3回行い、時間がないときはやりやすい方の1種目を行ってみてほしい。基本的にひとつの種目が1セット15〜20回楽に行えることが、次のステージに進む目安となる。
【スクワット3つのステージ】
- ステージ①:両足を前後に大きく開き、スクワットの強度アップ。
- ステージ②:片足を床から浮かせてさらにギアを入れる。
- ステージ③:太腿の裏側&表側を個別に徹底して攻める。
ステージ①
スプリット・スクワット(左右各10回×3セット)
- 両足を肩幅の約2倍の広さで前後に開く。
- 後ろの足の踵は床から浮かせる。
- 両手は頭の後ろで組む。
- 真下に腰を落とし、フィニッシュで左右の膝の角度を90度に
- 真上にカラダを引き上げる。
ブルガリアン・スクワット(左右各10回×3セット)
- 椅子からやや離れた位置で片脚立ちになる。
- 浮かせた足の甲、または爪先を椅子の座面に乗せる。
- 両手は頭の後ろで組む。
- 軸脚の膝を軽く曲げた状態から90度になるまでカラダを深く沈める。
ステージ②
ピストル・スクワット(左右各10回×3セット)
- 片脚立ちになり、両手を肩の高さでまっすぐ前に伸ばす。
- 軸脚の膝を軽く曲げた状態からスタートし、90度になるまで腰を落とす。
- 浮かせた脚はまっすぐキープ。
- 軸脚の太腿の力で立ち上がる。
スケーター・スクワット(左右各10回×3セット)
- 片脚立ちになり、今度は浮かせた脚の膝を曲げる。
- 両手は肩の高さでまっすぐ前に伸ばす。
- 軸脚の膝を90度になるまで曲げたら元の姿勢に。
- 後脚は角度を気にせず、浮かせておくことだけに集中。
ステージ③
シングルレッグ・ルーマニアン・デッドリフト(左右各10回×3セット)
- 両手を肩の高さで前に伸ばし、片脚を浮かせて上体を前傾させる。
- 自動的に浮かせた脚が後ろに伸びて、フィニッシュでは頭から踵までが一直線になるはず。
- 太腿裏=ハムの柔軟性が試される。
シシー・スクワット(10回×3セット)
- 両足の踵を浮かせ、リンボーダンスの要領でカラダを腰から落とし腰から引き上げる。
- 股関節が伸ばされたまま太腿前に刺激が入る。
スクワットの手の位置、どれが正解?
スクワットするとき、両手のポジションはどうすべき? ハタと悩んでしまうことはないだろうか。手のセットポジションは見た目の違いだけでなく、それぞれに意味がある。
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ポーズ①
安定感があるポジション。 ただし背中が丸くなりやすいので注意。
ポーズ②
バランスをとりやすいポジション。上体が前傾するのを防げる。
ポーズ③
両手を組むことで肩甲骨が真ん中に寄る。猫背の人向き。
ポーズ④
胸を張った姿勢を固定する、基本のポーズが崩れにくい。
メリットもあればデメリットもあり、姿勢による向き不向きも。手の位置はお手本通りでなくてもよし。自分がやりやすいバージョンで行うのが正解だ。
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 トレーニング監修・指導/白戸拓也(フージャース ウェルネス&スポーツ)
初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売
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