読者たちは、どうやってカラダを変えた? 変身企画「脱げるカラダ2021」グランプリ
雑誌『ターザン』813号で2021年のグランプリが発表された、夏の恒例企画「脱げるカラダ」。その入賞者たちの肉体を、WEB版でも特別公開!(雑誌『ターザン』No.813〈2021年6月24日発売号〉より全文掲載)
取材・文/神津文人 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾、村田真弓 協力/清水忍、河村玲子
初出『Tarzan』No.813・2021年6月23日発売
目次
2年ぶりの読者変身企画。オーディションはこう進んだ!
今回で5回目を迎えた「脱げるカラダ」オーディション。応募総数は234名。2年ぶりの開催ながら、たくさんの人がチャレンジしてくれた(ありがとうございます!)。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、オンライン審査を導入。これまで1人だったトレーナーを2人に増員し、より多角的に審査。編集長、副編集長、山城健朗カメラマンとともに、清水忍さん、河村玲子さんに審査員を務めていただいた。
思いの強さ、真剣さはカラダに表れる。
最終審査に残った7名、グランプリの3名は、特定の筋肉にフォーカスしすぎず、自分のカラダにマッチした肉付きをしていてトータルビューティに優れているなと感じました。情報の取捨選択をうまくできているのだと思います。このオーディションに対する思いの強さも印象的でしたね。受賞したことを周囲に自慢しつつ(笑)、フィットネスの素晴らしさを伝えていってください。
筋トレを楽しんでいる姿が印象的でした。
最終審査に残ったみなさんは、胸と背中、大腿四頭筋とハムストリングスや臀部といった、表裏のバランスが整っていました。食生活が極端なものではなく、健康的だったのもよかったと思います。面接時のコメントもポジティブなものばかりで、トレーニングはメンタル面にもいい影響があるということを改めて確認することができました。これからもフィットネスを楽しんでください!
最終審査に呼ぶメンバーを絞り込む必要があったため、例年以上に写真・書類選考に力を入れ、オンライン審査へは29名を選抜。モニター越しに熱い思いを語ってもらいながら、ボディチェックも行った。
最終選考に残った7名は検温、手指消毒をして会場入り。面接は1名ずつ行い、リアルで肉体美を審査員たちに披露。『ターザン』への想いや、自分がどれだけ変われたのかなどを語り、自体重トレーニングも披露。最後のアピールを行った。
見事、グランプリに輝いたのは、大山金志郎さん、秋山実穂さん、渡邊広明さんの3名だ。グランプリや優秀賞の受賞者たちはもちろん、それぞれの脱げるカラダを手に入れた応募者全員に拍手を送りたい!
グランプリ|大山金志郎さん
PFCバランスはゲーム感覚で整える。
「トレーニングのテーマは楽しむこと」と言う大山金志郎さん。マンネリ化を避けるために、挙上重量を増やす、体脂肪率を減らす、フォーカスする部位を変えるなど、定期的に目標のベクトルを変えている。すると、カラダの変化がわかりやすく、常に楽しめるそう。
食事面ではカロリーとPFCバランスを、アプリを使ってレコーディング。偏りが生まれたら、ゲームを遊ぶように、バランス調整を楽しんだそう。ちょっとした遊び心が、継続の秘訣だ。さらに「脱げるカラダ」への挑戦によって、料理も好きになった。
「外食よりも栄養バランスのコントロールをしやすい、という気持ちから自炊を始めたのですが、今では料理がとても好きになり、食材選びから楽しんでいます」
大山さんの今後の目標は、常に自己ベストの状態であること。
「継続することの大切さを改めて感じました。これからも努力を続けて、今が自己ベストと常に言える自分でありたいです!」
グランプリ|秋山実穂さん
高重量も持てるカラダでいたいんです。
週4回、朝5時半に起き、出社前にジムに通う秋山実穂さん。緊急事態宣言などでジムが閉まっていたときも、5時半起きは変わらず、公園に行きチンニングなどに励んでいたそうだ。オーバーワークにならないよう、高重量を扱う週と、低負荷で回数を上げる週を分けているというのだが、扱う重量に、審査員たちも驚いた。
「デッドリフトは105〜110kg、スクワットは75〜80kg、ベンチプレスは50〜55kgでやることが多いです。美しく、強く、しなやかなカラダを目指しているので、ある程度の重さが持てる強さも欲しいんです!」
トレーニングを始めて、カラダの動きがよくなり、風邪もひかなくなったという秋山さん。筋トレはメンタルへの影響もあり、考え方が大きく変わったそうだ。
「何事もまずはやってみようと思うようになりました。自分がやりたいことのために時間をやりくりするようにもなりました。私を変えてくれた筋トレ、大好きです!」
グランプリ|渡邉広明さん
ランナー体型から筋肉量の大幅アップに成功。
40代前半のときに友人に誘われてフルマラソンにエントリー。初マラソンでサブ4を達成し、ランニングにハマった渡邉広明さん。48歳のときにサブ3.5もクリアし、次は何を目指すかを考えていたときに「脱げるカラダ」のオーディションを見つけた。「自分がなりたいカラダを手に入れよう」と決意し、『ターザン』が運営するオンラインコミュニティ〈チームターザン〉にも入会した。
「〈チームターザン〉のメンバーからはすごく刺激を受けましたし、食事やトレーニングのアドバイスもたくさんもらいました」
〈チームターザン〉のイベントで、白戸拓也トレーナーにもらったアドバイスによって、カラダがガラリと変わったという。
「高負荷低回数の筋トレで伸び悩んでいたところ、高レップの種目を交ぜてみてはとアドバイスを頂き、実践したら、しっかりオールアウトできるようになり、筋肉量が増えたんです。白戸トレーナー、ありがとうございました!」
優秀賞|古橋智史さん
コロナ禍で大幅増量し、肉体改造を決意!
新型コロナウイルス流行の影響でライフスタイルが大きく変わり、体重が激増してしまったという古橋智史さん。このままではマズいと一念発起。今年1月から肉体改造をスタートし、4か月で15kgという大減量に成功した。
「ジムでのトレーニングは週6回、そのうち2回はパーソナルトレーニングを受けました。時間に余裕があるときは徒歩での移動を心がけ、1日平均2万歩を目指してウォーキングをしたことも、脂肪燃焼に効果があったと思います」
今では、歯磨きのようにトレーニングが習慣になった。
「続けていくなかでスイッチが切り替わる場面があって、それ以降は楽になりました。これからも筋トレを続けていくつもりです」
優秀賞|三田宗弘さん
出勤前にジムに通い、一からカラダを作り直した。
カラダを一から作り直そう。三田宗弘さんがそう決めたのは、学生の頃から続けているラグビーで、ケガの頻度が増えたから。ジムでのワークアウトは週4回。アプリにトレーニングログを残して、効率の良い自分のカラダに合ったトレーニングを模索した。
「最初はマシン中心でしたが最近はフリーウェイトがメインです」
早寝早起きを心がけ、出勤前にジムに行く時間を確保している。
「オンライン英会話のレッスンを早朝に予約して、逃げられない状態を作っているんです(笑)。朝は、ジムも空いていて、順番待ちの必要がないので、トレーニング効率が高いんですよ」
まさに会社員トレーニーの鑑。この姿勢、見習いたい!
優秀賞|細谷順乙さん
ストイックになりすぎずに人生初の減量に成功。
昨年の春、コロナ禍による外出自粛要請を機に、人生初の減量にチャレンジすることを決意した細谷順乙さん。最初は自宅トレからスタートし、スポーツジムが営業を再開してからは週5で通い、マシンとフリーウェイトをミックスしたメニューで筋トレに励んだ。
そして昨年末に盲腸炎になったのをきっかけに、それまで以上に食生活に気を遣うようになった。
「3食食べること、栄養バランスが偏らないようにすること、脂質を摂り過ぎないこと、そしてストイックになりすぎず食事を楽しむことを心がけています」
減量成功と、筋肉量アップによって自信を得られたと細谷さん。
「もっといいカラダになりたいという欲も出てきました!」
優秀賞|宝田良子さん
継続は力なり。楽しみ続けていればカラダは変わる!
元来、カラダを動かすことが苦手。職業柄、長時間のデスクワークで座りっぱなし、食事・睡眠も不規則で、慢性的に肩こり、腰痛、冷え性に悩まされていたという宝田良子さん。2年前にジムに入会し、バーベルを使ったグループエクササイズ「Group Power」との出合いをきっかけにトレーニングが好きになったそうだ。
「自分が楽しいことをやるのがフィットネス継続の秘訣だと思います。最近は有酸素運動代わりにキックボクシングなどのプログラムに参加するようになりました」
〈チームターザン〉への加入も大きな刺激になったという。
「〈チームターザン〉で知ったHIITやケトルベル、ヨガも取り入れて楽しんでいます!」
審査通過者は、どのくらい鍛えてきたのか。
29人のオンライン審査通過者へのアンケートで、ここに来るまでの努力を聞いてみた。来年こそは! と思ったならば、この数字を参考に。