めざせ腸活ライフ! 日本全国の発酵食品10品をお取り寄せ
今も昔も日本の食卓に縁ある発酵食品。遠出が難しい今、オンラインで買える逸品で、腸活ライフをもっと楽しく!
取材・文/門上奈央 取材協力/柚木さとみ
初出『Tarzan』No.788・2020年5月28日発売
免疫力を高めるには、健康な腸内環境を維持することが大事。土台となるのは、やはり日々の食生活。
腸活における食事の目的は2つ。約1,000種類もの腸内細菌の良好なバランスを保つことと、その多様性を維持すること。
毎日の食事で自分自身のエネルギーを補給しているのと同様、腸内細菌のエサとなる食事や菌を常日頃から摂り続ける。その心がけにより、日々変化する腸内環境を改善し健やかな状態をキープできる。
腸内細菌の主なエネルギー源はブドウ糖などの炭水化物だが、多くは小腸で吸収され大腸の腸内細菌まで届かない。だから、食物繊維を多く含む食品や、腸が喜ぶ菌を含んだ発酵食品も積極的に摂るべきなのだ。
目次
① 鮭のはさみ漬け(北海道)
海に囲まれた北海道には海産物を使用した発酵食品が多く揃う。鮭やマスの腎臓を塩漬けにして発酵・熟成させた「めふん」や、ニシンと大根などの野菜を甘口の麴で漬けた「にしん漬け」などが有名。
② お手軽! MYしょっつるスプレー(秋田)
青森の定番発酵食品、豆を麴や乳酸菌で発酵させた「ごど豆」が有名。「柿酢」(岩手)、「青菜漬け」(山形)、「仙台長ナス漬け」(宮城)、「三五八漬け」(福島)など、県により実にバラエティ豊かだ。
③ そぼろ納豆(茨城)
有名な「くさや」は伊豆諸島名産の干物。大根を米麴で漬けた東京の「べったら漬け」や、ウリの種子を抜きシソを巻いた唐辛子を詰めて発酵させた千葉の「鉄砲漬け」など。茨城には「納豆漬け」も!
④ 生かんずり(新潟)
新潟・長野・山梨からなる甲信越地方。長野では赤カブを塩を使わず乳酸菌のみで発酵させた「すんき漬け」が有名。また山梨には味噌のほか、ワインやウィスキーなど地元産のアルコールも充実。
⑤ 鮎の白熱クリーム(岐阜)
ナマコの内臓の塩辛「このわた」は愛知の特産。石川には「フグの卵巣のぬか漬け」という珍味も。一度塩漬けにして毒を抜いてから、ぬか漬けにして卵巣に残る毒を抜く“発酵合わせワザ”の賜物。
⑥ 舞昆(大阪)
すぐき菜というカブを塩漬けにした、京都の「すぐき漬け」は有名。和歌山のおかず味噌「金山寺味噌」や兵庫の灘で造られる日本酒、三重の高菜の浅漬けの葉で包んだ「めはり寿司」など幅広い。
⑦ 寒漬(山口)
通年温暖な気候の瀬戸内海エリアは特に発酵食品が充実。岡山の大豆発酵食品「テンペ」の加工食や広島の鯛のそぼろを混ぜた「鯛味噌」など。鳥取には日本海沿いならではの「スルメ麴漬け」も。
⑧ 酒盗(高知)
四国には茶葉を乳酸発酵させて作る後発酵茶の文化があり、2018年に無形民俗文化財に選定。徳島の「阿波番茶」や高知の「碁石茶」、愛媛の「石鎚黒茶」が有名。酸味のある味わいが特徴だ。
⑨ 天寿りんご黒酢(鹿児島)
肥沃な九州も発酵食品の宝庫。長崎で納豆とは醬油製造時に出るもろみを指すことが多く、ご飯のお供の定番。佐賀はユニークなものが多く、「鯨軟骨粕漬け」や小型のカニの塩辛「がん漬け」など。
⑩ まるでチーズな島どうふ(沖縄)
米で造る焼酎の「泡盛」や、島豆腐を紅麴や泡盛で漬け込んで熟成させた「豆腐よう」は全国的にポピュラー。また沖縄料理の多くで醬油よりも調味料として多用される味噌は種類も豊富だ。
INFORMATION
- 活彩北海道 tel. 0162-73-6130
- 諸井醸造 tel. 0185-24-3597
- 天狗納豆 tel. 0120-109083
- かんずり tel. 0255-72-3813
- 泉屋物産店 tel. 058-328-4622
- 舞昆のこうはら tel. 0120-115283
- 大黒屋 tel. 0836-51-0649
- 福辰 tel. 088-831-9828
- 坂元醸造 tel. 0120-707380
- 食のかけはしカンパニー tel. 098-939-2050