- Pick Up
いつもの移動をあえて歩いてみる。
石川直樹さんと知床五湖を丸ごと味わう。
この夏のリトリートはルスツで。
毎日の安心のために、今備える。
若きバレリーナの狂気的な夢はいかに。
いつもの移動をあえて歩いてみる。

「ただ歩く」ことに、こんなにも豊かな意味があったのか。フランスの社会学者ダヴィッド・ル・ブルトンによる『歩き旅の愉しみ――風景との対話、自己との対話』は、移動の手段としてではなく、人生を取り戻すための行為として歩くことを深く見つめた一冊。自身も歩き旅の愛好者である著者が、これまでの自らの経験に加え、哲学者のルソーや、フランスの旅行作家テッソンらの言葉を引用しながら進める内容。効率やスピードが求められる現代において、ゆっくりと歩きながら風景と、そして自分自身と対話する時間がいかに大切であるかを綴る。夏休みに予定を詰め込むのではなく、「歩くこと」をあえて選ぶのも一つの選択肢になるかも。
石川直樹さんと知床五湖を丸ごと味わう。
7月17日(木)は、知床国立公園の世界自然遺産登録20周年。これを記念し、〈Snow Peak〉と〈THE NORTH FACE〉がタッグを組む『PLAY EARTH ADVENTURE』から、2日間限定のイベントが9月6日(土)〜7日(日)に開催される。アウトドアの魅力を学びながら知床の自然を堪能できるこのイベント。特に注目したいのが「原生林と湖をめぐる知床五湖ハイキング」だ。全長約3kmのコースを、知床の魅力を伝え続ける写真家・石川直樹さんの視点に触れながらともに歩く。湖面に映る空や木々、原生林の静けさに身を委ねる時間は、他にない贅沢な体験になりそう。歩き慣れていなくても参加しやすい距離もまた魅力。事前予約受付中。
この夏のリトリートはルスツで。
北海道・ルスツの雄大な自然に抱かれた〈ウェスティン ルスツリゾート〉で、夏の新たな食体験がスタート。メインとなる食材はとうもろこし。糖度が高く柔らかい品種の「恵味」や「未来」を使用した料理をブッフェやアラカルトで楽しめる。地元農家の食材がどのように育ち、届き、料理になるのかをリアルに体感できるのが魅力。食の他にも、羊蹄山を望む全72ホールを誇るゴルフコースや、洞爺湖を見下ろすヘリコプターのチャーターツアーなど、アクティビティも盛りだくさん。この夏のウェルビーイングなリトリートに。
毎日の安心のために、今備える。
『そのとき、どうする?展』は、東京ミッドタウン〈21_21 DESIGN SIGHT〉で開催中の、災害時の行動を“自分ごと”として考えるきっかけを与えてくれる体験型展示。ここ最近あらためて注目が集まっている、もしもへの備え。少しの気遣いで日々の安心や心の余裕を生む、まさにウェルビーイングの土台とも言えるはず。展示では、被災時の行動シミュレーションや、防災グッズの展示に加えて、災害をきっかけに生まれたプロジェクトなどを紹介。当たり前じゃない明日のために、今自分ができることを見つめ直そう。
若きバレリーナの狂気的な夢はいかに。
ロシアの名門ボリショイ・バレエ団を舞台に、アメリカ人バレリーナ、ジョイ・ウォマックの実話をもとに描かれた物語『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』。彼女は世界屈指の厳しい環境に単身で飛び込み、自らの才能と信念だけを武器に道を切り拓いていく。演じるのは映画『ウエスト・サイド・ストーリー』などでも知られる実力派の役者タリア・ライダー。高みを目指す情熱、身体と心の限界、孤独と誇り。そのすべてがステージに凝縮され、画面越しに伝わってくる緊張感は圧巻。踊ることにすべてを賭けたひとりの若きバレリーナの選択と覚悟を見届けよう。