腸内環境を整えてくれる。酒好きに嬉しい「マグロのぬたレシピ」
取材・文/黒田創 撮影/小川朋央 監修/河村玲子(管理栄養士)
(初出『Tarzan』No.769・2019年7月25日発売)
発酵食品を腸に届けるべし。
腸は独自の神経系を持ち「第二の脳」といわれるほど、脳と密接に影響を及ぼし合い神経系をコントロールしている。
腸は交感神経が強すぎると食べ物を運ぶ蠕動運動がうまく行われないため、正しく動かすには副交感神経もきちんと働かせる必要がある。また発酵食品を摂って善玉菌を増やし、腸内環境をきれいに保つことも忘れてはいけない。
「善玉菌は生きて腸に届くものもあれば、死んでもエサとして他の善玉菌の増殖に役立ち、免疫力の向上をもたらします。味噌や納豆、キムチなどを毎日摂り、乳酸菌や麴菌などを腸にしっかり蓄えましょう」(管理栄養士・河村玲子さん)
おすすめは酒の肴にもなるマグロのぬた。発酵食品である味噌が使われていることに加え、マグロの赤身には自律神経を整える働きがあるセロトニンの生成につながる栄養素、トリプトファンとビタミンB6を豊富に含んでいるのだ。
材料(1人分)
- マグロ(赤身)80g
- 長ネギ10cm
- ワカメ(戻したもの)ひとつまみ
- キュウリ1/4本
- カイワレ大根少々
- A【味噌大さじ1、酢大さじ1/2、砂糖小さじ1強、和がらし小さじ1/4】
手順
1. マグロは食べやすい大きさに切る。キュウリはスライサーで薄い小口切りにする。
2. 小口切りにしたキュウリを塩(分量外)で揉む。
3. 長ネギは半分(5cm)に切り、耐熱皿に入れる。酒少々(分量外)を振ってラップをし、電子レンジ600Wで1分半ほど加熱して冷ます。
4. Aをすべて合わせて、からし酢味噌を作る。
5. 器にキュウリ、長ネギ、ワカメ、マグロを盛り付け、4のからし酢味噌をかける。カイワレ大根を添える。