• トレーナーが語るレジェンドの筋肉|筋肉図鑑・番外編(トップフィジーカー・ジェレミー・ブエンディア)
COLUMN
2020.06.16

トレーナーが語るレジェンドの筋肉|筋肉図鑑・番外編(トップフィジーカー・ジェレミー・ブエンディア)

筋肉図鑑

筋肉にフォーカスする本連載。今回は圧倒的な肉体美を誇る“レジェンド”ジェレミー・ブエンディアの筋肉を、トレーナー目線から徹底的に分析する番外編。『ターザン』でさまざまな筋トレを監修する白戸拓也さんが熱く語る!

【今回の筋肉】ジェレミー・ブエンディア
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1990年生まれ。IFBBプロ。アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。身長174cm。17歳でボディビル大会『コントラコスタチャンピオンシップ』に初出場し優勝。2012年、メンズフィジークに戦いの舞台を移す。14年より国際大会『ミスターオリンピア』で4連覇。引退説が囁かれたが、今年復帰のウワサも!?
白戸拓也さんが選んだ推し筋肉TOP3
  • 第一位 三角筋
  • 第二位 大円筋
  • 第三位 上腕三頭筋

「Vを超えた“Tシェイプ”な上半身のシルエットこそジェレミーの魅力です」。肩幅の広さを際立たせる三角筋、正面からも見える存在感のある大円筋がTを実現。「三頭筋の外側頭が目立った、肩と腕の“くびれ”も圧巻です!」。

今回は世界的なトップフィジーカーのジェレミー・ブエンディアの筋肉に迫りましょう。ジェレミーの最たる特徴は逆三角形体型を超えた“Tシェイプ”だと思います。特に背中の筋肉が素晴らしい。

肩の三角筋を鍛えるサイドレイズという種目がありますが、ジェレミーの場合は肩を前に出して肩甲骨を開いた状態で行うため、肩甲骨がほとんど動かない。よって三角筋にピンポイントで効かせられます

背中もスゴい。ボディコンテストの評価で重視される逆三角のシルエットには背筋群が大切ですが、ジェレミーは正面からも見えるほど大円筋が大きい!

ジェレミー・ブエンディア
三角筋前側と大胸筋上部の筋トレ。「手のひらを上に向けると、より大胸筋上部に効きます」。

その秘密はラットプルダウンのやり方にあります。胸を張り肘を後方に引くようにしてバーを下げると、肩甲骨から腰にかけての広背筋に効きます。しかしジェレミーは上体をまっすぐに保ち肘を前方に出したまま、鎖骨あたりに引いているため、ターゲット(刺激される筋肉)が広背筋でなく大円筋になる。懸垂にも応用できるので“広い背中”に憧れる人はぜひ。

ジェレミー・ブエンディア
減量前でも腕のくびれがクッキリ。

さらに見てほしいのが“腕のくびれ”。肩から腕にかけてのアウトラインが素晴らしいですよね。このくびれは、上腕三頭筋でも長頭と呼ばれる後ろ側でなく、外側頭と呼ばれるサイドの部分を入念に鍛えることで生まれます。自宅で外側頭を強化するなら、脇を開いて腕立て伏せをするのが有効。特に両手を近づけ、人差し指と親指で菱形を作って行うダイヤモンドプッシュアップ。このとき肘を開くと外側頭に効きます。

この3部位以外のトレーニングも実に上手です。腹筋トレは20回程度できる重量で多回数こなすことで引き締まったウェストを保っている。また下半身では特に中臀筋を強化することで脚をより長く見せています。

さすがは自身のアパレルブランドを持つジェレミー、脱いでも服を着てもハンサムなカラダづくりに徹してます。ただ高重量を扱うのでなく、各部位に適切な負荷を乗せるべく丁寧に鍛える姿勢がTシェイプを手に入れる秘訣かもしれません。

教えてくれたひと
白戸拓也(しらと・たくや)
白戸拓也(しらと・たくや)/1963年生まれ。フージャース ウェルネス&スポーツ所属。大手フィットネスクラブに約30年在籍し、マネージャーや教育担当を務め、新プログラムも数多く開発。日本におけるレジェンドトレーナーの一人。

取材・文/門上奈央 写真/アフロ

初出『Tarzan』No.788・2020年5月28日発売

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