いますぐできる!疲れをリセットするツボ4選。
股関節や肩甲骨、肩関節の動きの悪さが疲れの原因に。ガチガチに固まったカラダは、ツボ押しでサビ取りを。疲れも不調も流して、もっと軽く、もっと動けるカラダに。
取材・文/井上健二 撮影/内田紘倫 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/坂西 透 監修/石垣英俊(ホリスティック・クーラ)
初出『Tarzan』No.900・2025年4月3日発売

教えてくれた人
石垣英俊(いしがき・ひでとし)/ホリスティック・クーラ代表。鍼灸あん摩マッサージ指圧師、カイロプラクティック理学士。解剖学と東洋医学の知見を融合させた施術を行う。
目次
股関節、肩甲骨、肩関節のサビ除去を。
ツボ(経穴)が効くメカニズムは科学的にも解明されつつある。ツボは、世界保健機関(WHO)が認定したものだけでも361もあるが、「疲れを癒やし、快適に動けるカラダのためのツボ」を、鍼灸マッサージ師の石垣英俊さんが4つ厳選。自分で押しやすい位置にあるのも重要なポイント。
「お尻の環跳と鼠蹊部の府舎により、下半身の疲れが取れて股関節の動きが良くなります。腰痛の緩和にも有効です。また、胸の中府と背中の臑兪を押してやると、肩関節と肩甲骨を軸とした上半身の動きがスムーズに整い、肩こりの軽減にもつながります」
指圧には指2〜3本を使い、強すぎない“痛気持ちいい”レベルのマイルドな刺激を心がける。10〜15秒ほど押し込み、少し休んでもう1セットやってみよう。4つのツボはいずれも左右対称の位置にあるので、マップを見ながら両方とも丁寧に押してほしい。
中府(ちゅうふ)|肩こり、息苦しさ、浅い呼吸、巻き肩・猫背、顔のむくみ、食欲不振など。
鎖骨の下を外側へなぞると現れる窪みのやや下の痛点。
府舎(ふしゃ)|股関節の不調、膝の痛み、腰痛、鼠蹊部の違和感、便秘など。
鼠蹊部上で、骨盤の前の骨の出っ張り(上前腸骨棘)から、ちょっと内側&ちょっと下方にある痛点。
臑兪(じゅゆ)|肩に感じる違和感、肩こり、四十肩・五十肩、腕のだるさなど。
脇の下の真上あたりで、片手を反対の肩に回し、外側へなぞったところにある窪みの痛点。押さえたまま腕を大きく回してもいい。
環跳(かんちょう)|股関節の違和感・痛み、坐骨神経痛、腰痛、膝痛、脚のむくみ・だるさなど。
デニムの後ろポケットの外側あたりにある痛点。仰向けになり、痛点に同じ側の手のひらを差し入れて、脚を大きく回してその重みで刺激する。