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〈ナイキ〉のランニングシューズ3足を履き比べ! シューズトライアル体験レポート
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座りすぎはカラダに悪いことはわかっている。とはいえ、我々の生活では座らないといけないシーンが多々。足腰の痛みや冷え、ツラいむくみなどのさまざまなトラブルを知恵と工夫で乗り切る「座りすぎマン」が、困ったときの緊急改善策をナビゲート!
目次
足は第二の心臓。筋肉の働きで滞った血液を流すのが改善の近道だ。踵の上げ下げ、爪先の上げ下げに、足先をつけて足首くるくる。さらに太腿を持ち上げて動かせばカンペキ。
球場で野球を観戦中だが椅子が硬くてひんやり。足先も冷えてツラい…。
肛門を締め、尻の筋肉に力を入れて片側ずつリフトアップ。座りすぎで弱化した臀筋を使って温まりつつ、椅子との接触面も減らせる。
肩甲骨の間には、脂肪を燃やして熱を生む褐色脂肪細胞が集まるとされる。肩と胸まわりを開いて閉じて、繰り返せば猫背もスッキリ。
好プレーがあったなら、即座に素早く拍手を。指先から滞った血液が流れてポカポカするし、応援のモチベも上がっていいことずくめ。
カラダの内側からすぐ熱を生み出したいなら、筋トレに勝るものはなし。自体重を押し上げて鍛えながら、選手と一緒にいい汗を流そう。
久々に飛行機に乗るけど、エコノミークラス症候群が心配。席は狭いし、予防のためにできることはある?
血流の停滞からくるダメージを防ぐなら、フライト前後に筋活動を行っておくと、その差は歴然。待ち時間には爪先立ちのカーフレイズで、ふくらはぎの筋ポンプ作用を高めよう。
狭い座席では、トラブル1で紹介した足元コンボエクササイズをぜひ。水分もこまめに補給して、血液がドロドロになるのを防ぎたい。
ロングドライブ中で腰がもったり重だるい。休憩は長く取れないし、短時間で改善するには?
トイレ休憩で車外に出たら、開脚して肩をぐぐっと入れるストレッチを。1分で足腰と肩も劇的にスッキリするので、ぜひお試しあれ。
停車中の運転席で、硬くなった尻の臀筋をストレッチ。脚を浅く組んで上半身を前屈させると、血流も促されて腰まわりが軽くなる。
座りすぎで弱化する体側部のストレッチも有効。両手を組んでカラダを左右に伸ばす動作は、SAでのリフレッシュにもうってつけだ。
得意先のトイレで、スマホを見つつ時間調整していたら足がしびれてガクガクに。何とか応急処置をしたい!
自然に直るものだが、急ぐようならしびれていないところを動かして脚全体の血流を促す処置を。便座の上で太腿を両手で固定して上げ下げすると、じんわりやわらいでくる。
しびれの要因は、冷えや血行不良などで循環が阻害されること。しびれのない部位をマッサージして温め、周辺からアプローチしよう。
オンライン会議がびっしり詰まって、足はむくむし気分転換も難しい。画面の外でスッキリする方法は?
デスクの下で両膝を合わせ、足先からオープン&クローズ。座りすぎで硬くなった股関節をほぐしながら、内腿も鍛えられて一石二鳥。
ふくらはぎと太腿の間に反対の足先を挟み、膝を曲げる力でギュッと加圧する、その名も「フットコンプレッション」。血流はよくなるし、何はともあれ気持ちいい。両足行おう。
かつてブームになった健康法。滞った血液やリンパが流れ、体温上昇や老廃物の排出も期待できる。手で気持ちよく揉むだけでOK。
“ここでお待ちください”と案内された、座面が硬くて背もたれもない丸椅子。長く待てる座り方はある?
正しく楽な座り方は、骨盤がやや前傾して坐骨が立った状態にある。両手を坐骨のちょい前にはさむと、骨盤は自然とこのポジションに。折り畳んだハンドタオルを使ってもいい。
ただ固まって座るより、少しずつでも動かした方が腰は楽。骨盤を前に倒して背骨を反らし、後ろに倒して丸める、を繰り返してみよう。ゆっくりやれば、周囲にも怪しまれない。
痔に悩み中。長く座るのがツライけど、気になる人に映画に誘われてしまった。患部を自然にケアしつつ楽に座れる方法を知りたい。
デリケートな患部への圧迫を防ぐ、定番のケアアイテムといえばコレ。丸めたタオルをそっと置けば、相手にも気づかれにくい。知られてよければ旅行用のネックピローも使える。
片足の先で床を押し、片側の尻を浮かせてみよう。脚を組むより足腰への負担が少なく、左右交互に行えば姿勢を支える体側トレにも。
薄着でやって来た会議室がやけに寒いけど、皆はちょうどよさそうなので言い出しづらい…。
名前はイマイチな貧乏ゆすりだけど、実は下肢の血流や冷え・むくみ改善などの健康効果でも有名。両手の力で抵抗をかけ、腸腰筋を使って太腿を上げ下げすると効果アップに。
腕を組んで脚をからめ、カラダを密着させれば体温で防寒できるし、熱心な姿がアピールできる。もし寒そうな気配に周りの人が気づけば、室内の設定温度を上げてくれるかも?
自転車を買ったら楽しくて、つい遠出したはいいもののお尻がすごく痛くなって帰り道が憂鬱。いい座り方や道中の緩和ケアはある?
骨盤や股関節のポジションを変えながら疲労の分散をするのがキモ。ヤンキーみたいなガニ股漕ぎもいい。狭い道では気をつけよう。
道中の休憩ポイントでは、ストレッチも積極的に取り入れよう。トラブル4のドライブ中ストレッチや、開いた両脚を左右に曲げ伸ばしする、ラテラルスクワットもおすすめ。
自転車に乗るときの骨盤は、後ろに傾くのがスタンダード。ときどき前に倒したり、立ち漕ぎしたりして姿勢が固まるのを防ぐといい。
監修の澤木トレーナーも指導経験のある競輪選手は、脚を引く力も使って大きな推進力を得る。腿裏のハムストリングスを効かせて、前腿に偏りがちな筋力をバランスよく使おう。
取材・文/オカモトノブコ イラストレーション/谷端実 監修/澤木一貴(SAWAKI GYM代表)
初出『Tarzan』No.849・2022年1月26日発売