体重
骨や筋肉、脂肪、水分などをすべて含めたカラダの重さのこと。健康状態を知るには簡便で分かりやすい指標。項目を細かく見る余裕がない時は、とりあえずコレと体脂肪率を押さえてほしい。定期的な計測で、体脂肪率が下がって体重が増えていれば筋肉が増えている、などと、カラダの変化に気づくことができる。
BMI
「Body Mass Index」の略で、身長と体重のバランスを示す指数。カラダに占める脂肪量との相関が高いことから、世界中で肥満と低体重のスクリーニングに利用されている。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出し、18.5以上25未満が標準範囲。ただし、隠れ肥満の発見には体脂肪率のチェックを。
体脂肪率(体脂肪率判定含む)
カラダに占める脂肪の割合のこと。脂肪量(kg)÷体重(kg)×100で表される。過剰に蓄積されると生活習慣病の原因になる一方で、少なすぎても健康障害を起こすのが体脂肪。30代以降なら、男性は11〜22%、女性の場合は21〜35%が標準範囲とされる。体脂肪率判定も、この基準をもとに導き出されている。
内臓脂肪レベル
体脂肪のうち、腹腔内の内臓の隙間につく脂肪のこと。蓄積すると生活習慣病の一因に。内臓脂肪の蓄積の状態を内臓脂肪レベルとして表し、内臓脂肪が増える大きな要因である年齢から「標準」「やや過剰」「過剰」の3段階で判定。体脂肪率が低くてもレベルが高い場合もあるので、あくまで目安のひとつとして利用を。
筋肉量・筋肉量判定
筋肉組織の重さを表したもの。主に骨格筋と心筋、内臓の平滑筋などと、水分量を含んだ値が表示される。筋肉量が減るとエネルギー消費も減少するため、基礎代謝量に関わる数値でもある。筋肉量判定は、身長に対してどのくらいの筋肉量があるかをもとに判断。値が大きいほど筋肉質であることを示す。
筋質点数
タニタによる独自の指標。筋肉は、人によってその状態が異なる。若い人やよく運動する人の筋肉は良い状態にあるが、加齢や運動不足により、その状態は低下する。量だけでなく、筋肉の質も大切であることに着目して開発されたのがこの指標。筋肉内に占めるコラーゲンや脂肪など筋線維以外の組織の割合が低いほど高い点数が出て、0〜100点で評価。
基礎代謝量
基礎代謝とは、呼吸をする、体温を保つなど、人が生きていくための最低限必要なエネルギーのこと。人間の総消費エネルギーに基礎代謝が占めるのは約60%。当然のことながら、筋肉量が多いほど数値が上がる。30〜40代の平均値は男性の場合1530キロカロリー、女性なら1160キロカロリー。
推定骨量
骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラルの量が骨塩量。タニタでは一般的な骨量という呼び名を採用している。脂肪以外の組織の相関関係をもとに統計的に推定した「推定骨量」を表示。体脂肪以上に健康状態を把握しづらいのが骨。骨も実は活発な新陳代謝を繰り返しているため、こうした数値を上手に利用したい。
体水分率
体重に占める、血液やリンパ液、組織液などの体水分量の割合のこと。体水分は筋肉に多く含まれるため、筋肉量が多いと高く、筋肉量が少ないと低く出る傾向がある。体脂肪率が適正範囲にある場合、男性が約55〜65%、女性だと約45〜60%が適正値。体脂肪率と合わせて、全身状態を知るバロメーターにしよう。
体内年齢
基礎代謝量、筋肉量、体脂肪率などの体組成の加齢変化傾向から「どの年代の体組成に近いか」を換算している。同じ体重でも体組成によって体内年齢は変わり、例えば実年齢が40歳であっても、筋肉質で20代に近い体組成であれば体内年齢も20代となる。
MBA判定
「My Body Analyzer」の略。1000人を超えるアスリートのデータと比較し、筋肉の質やつき方のバランスが「どれくらいアスリートの筋肉特性に近いか」を判定し、ビギナーからプロアスリートまで4段階で評価したもの。自分の筋肉の状態を知ることができ、トレーニングのモチベーションアップにも役立つ。
皮下脂肪率
体重に占める皮下脂肪の割合を、少ない、標準マイナス、など5段階で表示。皮下脂肪は皮膚のすぐ下につき、皮膚に潤いを与える、低気温や衝撃から身を守るなどの役目を担う。過剰な皮下脂肪はボディラインが崩れる原因だが、少なすぎると外部刺激から身を守れなくなることも。適度な皮下脂肪率を目指そう。