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【対談】なかやまきんに君×のがちゃん「HIITって、ここがすごい!」

興味はあるけれど、カラダの動かし方がわからない。そんなHIIT初心者にぴったりなのがYouTube動画。トレーニング方法を公開している、なかやまきんに君とのがちゃんにHIITの魅力を聞いてみよう!

のが(以下、の) 私、いま26歳なんですけど、きんに君さんをテレビで観ていた世代で。「アーノルドシュワル、ツィネガー」とか(笑)。

なかやまきんに君(以下、な) ありがとうございます! のがさんの動画を観て、本気で追い込んでるのがわかるキツさだし、柔軟性もすごいなと。筋トレはいつから?

 実はYouTubeで投稿するためにやったのが初めて(笑)。ダイエットで何度も挫折して、学生時代も帰宅部だったくらい運動が嫌いで。でも自重トレーニングは続いたんです。

 僕はウェイトトレーニングをするなかで自然と自重とか、インターバルを短くするトレーニングを取り入れていたんです。2018年くらいだったかな、ジムでHIITという単語を耳にするようになって。

なかやまきんに君の鬼ヒートは『ザ・きんにくTV』で!

2016年に開設された『ザ・きんにくTV』(登録者数102万人。2021年3月3日現在)は、トレーニングからクッキングまで、筋肉情報満載。HIIT動画では「10種目7分半」や「全身9種目6分」を公開。

 私はメンタリストのDaiGoさんの動画で知りました。実際にやってみたら、初めはキツいけど最後は爽快! 達成感がものすごくて。

 短時間で全身バランスよく追い込めるから満足感もありますね。

負荷は70‌%くらいでもOK。自宅でできるトレーニングを。

 HIITのことを知りたくていろんな本を読んだんですが、代名詞ともいえる「タバタトレーニング」はアスリートのために考案されたもので、「心拍数を90%まで高める」と書いてあった。素人が取り入れるには難しいかなと、最初の頃はちょっと躊躇したんです。

 90%を出そうとするとジャンプのようなアクションを入れないと上がらないですよね。

 そうなんです。自宅でやるにはハードルが高そう…とも思ったんですが、海外で実践している人の動画を観たらHIITがもっと広く解釈されていることがわかってきた。最大70%くらいに追い込めれば、それなりに効果があるみたいなんです。

 要はどれだけ負荷のかかるトレーニングをするかですよね。僕がHIITの動画を作ったときは、これまで経験した種目の中から、「これは負荷が高いな」という心拍数の上がるものを選んで取り入れました。スクワットや腿上げが好きですね。

 私は“自宅でできる”という軸で動画を作っているので、マンション住まいでジャンプができない人のために、“伸びる”動きをたくさん入れるように。「ジャンピングジャック」も、カラダのバネを使って上下に伸びるような動きを取り入れています。

初心者に優しいコンテンツが充実した『のがちゃんねる』。

のがちゃんねる』(登録者数79万人。2021年3月3日現在)には、YouTuber“のがちゃん”によるワークアウト動画がぎっしり。全米ヨガアライアンスRYT200やBESJ マットピラティス指導者などの資格を持ち、リラクセーション効果の高い運動も紹介する。解説動画「短時間で脂肪燃焼できるHIITって結局何なの?」は初心者におすすめ。

 あと、のあとは太腿の後ろとか、1か所に集中しないようメリハリも意識しますね。やっぱり、全身をバランスよく鍛えてほしいから。

自分から「楽しい!」と思えば、自然と続いていく。

 きんに君さんはHIITをどんな人におすすめしたいと思いますか?

 男性でも女性でも、運動をあまりしてきていない人ですよね。

 体力をつけたい人、筋肉を落とさず体脂肪だけ落としたい人にもいい。いちばんは時間がない人だと思います。短時間でできますから。

 畳1畳分のスペースがあれば、いつでも好きなタイミングでできる。

 時間帯って結構聞かれますよね。

 僕が個人的にトレーニングに適しているなと思うのは、朝と昼を食べて消化が落ち着いた15時くらい。でも正解なんてないんです。まずは運動を始めることが大事なので、好きなときにやれば大丈夫。あ、就寝前だけはやめましょう(笑)。

 ドキドキして眠れなくなっちゃう。私は給湯器を“ピッ”と押して、お風呂が沸くまで。汗をかいても、すぐに流せてちょうどいいんです。

 カラダひとつでできますけど、準備運動はしたほうがいいですね。

 いきなり激しく動くんじゃなくて、スクワットを数回やるとか、HIITのメニューの中の動きを軽めにやるとか、それくらいで十分。

 続かない人たちにはなんてアドバイスします?

 いきなり1日30分! とか決めると疲れちゃうと思うので、まずは「動画を再生すること」だけを目標にしてほしいです。

 小さいきっかけがあるといいですよね。HIITのメニューを全部やるんじゃなくて、1種目だけでも毎日続けてみる。難しく考えず、たった1つだけ。そうすると、「次はこうしようかな」と楽しむ気持ちが湧いてくるんです。誰かに言われるんじゃなく、自分からやる気になることが続ける秘訣かなと思いますね。

 私たちの動画を観てもらうというのもひとつの手だと思うんですよ。正しい姿勢もわかるし、一緒に頑張ろうって思える。

 本を読んですぐ同じことができるかっていうと難しいですしね。視聴者の人に、「きんに君が直接教えてくれてる!」と感じてもらえるよう、励ましながら追い込んでます。

 私もかなり声を張り上げてます。声をかけてもらうと動けるものなんですよね。

短時間&高負荷の運動は、忙しい現代人にぴったり。

 ズバリ、HIITの魅力を一言で表すなら、なんて答えます?

 うーん、筋トレと有酸素運動の要素を少しずつ取り入れた、時間効率のいいトレーニング、ですかね。あと追い込むのが楽しい。ごめんなさい、一言じゃないですね(笑)。

 いろいろありますよね。なかでも時間は大きい。短い時間でキツく負荷をかけられる、忙しい現代人にぴったりなトレーニングだなと思います。

 筋トレって辛いし、私も未だに苦手ではあるんです。でも、やらずに後悔したことはあっても、やって後悔したことはない。終わったときの多幸感を思い出して頑張ります。

 暖かくなると鍛えたくなりますからね。HIITで時短をしつつ、効果的に引き締めていきましょう!

取材・文/飯田ネオ 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.807・2021年3月25日発売

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