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寒い季節はお香&キャンドルがおすすめ|香りの基礎から学ぶルームフレグランス入門

仕事から帰ってきてほっと一息、そこに自分の好きな香りが漂っていれば、その時間はリラックスしたものになるはず。服からほんのりいい香りがしても、それは素敵でハンサム。身だしなみと併せてちょっとこだわりたい、日々の暮らし。まずはルームフレグランスから取り入れてみませんか?

おすすめのグルーミンググッズを専門家に教えてもらう不定期連載。今回からはハーブ、アロマテラピー専門店〈生活の木〉で天然の精油を使った「アロマブレンダー」を担当する、津田啓一郎さんに全3回でお話を伺います。

初回のテーマはルームフレグランス。津田さんによる「香りの選び方」など、フレグランスの基礎からレクチャーを受けてきました。

教えてくれた人

津田啓一郎( つだ・けいいちろう)
津田啓一郎さん( つだ・けいいちろう)/1982年生まれ。ハーブとアロマテラピーの専門店「生活の木」勤務。天然の精油で香りを調合する「チーフアロマブレンダー(調香師)」として商品開発を行う。

“一本の木”を想像して香りを選ぶ

まず知りたい、自分に合った香りの選び方。津田さんはこう教えてくれました。

「精油の効能や作用を重視するのもいいですが、それ以上に大事なのは心地よく思えるかどうか。いろいろ試してみて、『なんだか好きな感じ』とか、『これはちょっと懐かしいな』、『気持ちがすっきりする』など、直感だけで選ぶのもいいと思います。ムカムカしていたら柑橘系、リラックスしたい時はラベンダーなど、そのときに欲しいと感じる香りというのが、カラダが求めている香りとも言われています」

直感が実は一番合理的というのは意外で、なんだか神秘的。とはいえ、膨大な種類がある香りの中から手探りで見つけるのは結構難しそう。そこで、香り選びの指標にできそうな、香りの分類を大まかに教えてもらいました。

「根っこと幹、枝、葉っぱ、花、そして実。植物のパーツごとに香りが存在します。実や花はフレッシュな香りで、葉っぱは青くすっきりとした香り。幹や根っこやから採れる香料は瞑想をするなど、静かな気持ちになりたいときに。先端にいくほど軽く、根っこに向かうほどどっしりと落ち着いた香り、というイメージですね。選ぶときは、一本の木を想像していただくのががいいと思います」

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ルームフレグランスにもスプレーやディフューザーなど、いろいろな種類がありますが、津田さんのおすすめは何でしょうか?

「肌寒い時期の方が香りが欲しくなる傾向がありますから、冬はスプレーのような液体よりも、お香やアロマキャンドルのような火を灯すものが合うと思います。火でくゆらすタイプのフレグランスは香りが部屋に広がりやすく、残りやすいですからね。今回は、僕が実際に使っているお香を二つとアロマキャンドルを一つを持ってきました」

お香とアロマキャンドルはどのように使い分けていますか?

「お香は部屋の香をガラッと変えたいときに使います。反対に、アロマキャンドルの方はふんわりと香るので、もう少しマイルドに香らせたいとき。あと、移動させやすいのもキャンドルの特徴なので、来客があるときにさっと玄関に移動させて炊いています」。

津田さんが勤める「生活の木 原宿表参道店」
津田さんが勤める「生活の木 原宿表参道店」は、全国120店舗を展開している。住所/東京都渋谷区神宮前6-3-8 Tree of life 1F、電話番号/03-3409-1778、営業時間/11:00~21:00 

津田さんおすすめのルームフレグランス3選

1. 〈Juniper Ridge〉 ホワイトセージキャンドル

ホワイトセージキャンドル
ホワイトセージキャンドル $36.00(編集部調べ、キャンドルは日本未発売、輸入通販サイト等で購入可能)。

「アメリカのアロマブランド〈ジュニパー リッジ〉のアロマキャンドルです。ここは製法が面白くて、蒸留機を担ぎながら西海岸の山をトレイルして、採取した植物や樹皮、コケなどをその場でエッセンシャルオイルにしているんです」

「だからこのホワイトセージの香りも生々しかったり、部屋がマイナスイオンで満たされたような気持ちになったりしますね。パッケージがおしゃれでしっかりと作り込まれている点も、同業者としてはポイントが高いです(笑)」

2. 〈みのり苑〉「風韻」3点セット

「風韻」3点セット
「風韻」3点セット 1,404円(編集部調べ)。

滋賀県にある〈みのり庵〉のお線香セット。伝統的な香木である白檀、伽羅、沈香の香りがラインナップされています。化学香料や添加物は一切使わない、トラディショナルな香り。

「ルームフレグランスというと海外的なイメージが強いですが、日本のお線香も昔から廃れずにある香り文化ですよね。リラックスしたいときの香り選びには“懐かしさ”の要素が大事だったりするんですが、これはまさにぴったりで。自分が日本人なんだと再認識させてくれます」

3. 〈APOTHEKE FRGARANCE〉Incense Sticks

Incense Sticks(White Tea)
Incense Sticks(White Tea)1,728円(編集部調べ)。

千葉の自社工房で一つひとつハンドメイドのルームフレグランスを手がける〈アポテーケフレグランス〉のお香。

「香りのネーミングは一般的に、使われている香料の名前がそのまま使われることが多いですが、ここのは何種類も香料をブレンドして『New Day』や『Paradise』みたいな、イメージで名付けられるんです。この『White Tea』はさんぴん茶のようなさっぱりとした香り。今までの二つとも違う、洗練された都会的な香りや今っぽい香りを楽しみたいときに使っています」

バックナンバー

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第1回 男のシャンプーは“香り”と“スカルプケア”で選ぶべし! ネットで買えるプロのおすすめ4選

第2回 男のヘアスタイリング再入門|整髪料ごとに付けるタイミングは違う!

第3回 ボディウォッシュは“多用途”が超便利!|髪も顔もカラダも一気に洗い上げよう

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第1回 食後は歯磨きではなくマウスウォッシュを! 意外と知らない大人のオーラルケア

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取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋

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