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賦香率で見極める「男の香水」超入門

健康的なカラダに、清潔感ある服装。それだけでも魅力的だけど、ふわっといい香りがすればもっと格好いい。大人の男として、正しい選び方とつけ方は心得ておきたいものです。

男性美容研究家の藤村岳さんを迎えて、おすすめのグルーミンググッズを紹介してもらう本連載。

初回のオーラルケアに引きつづき、第2回目のテーマは「香水」。ハウツーから藤村さんおすすめのケアグッズまで、幅広く教えていただきました。

教えてくれた人

藤村岳
藤村岳さん(ふじむら・がく)/1973年生まれ。男性美容のパイオニアとしてテレビ番組やラジオ、雑誌などに出演。近著に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社)。

香水選びは、数を絞ってじっくりと

徐々にポピュラーになりつつあるとはいえ、男性用の香水はまだまだ馴染みの浅い存在。闇雲に選んで失敗しないためにも、まずは香水の選び方から知っておきましょう。

「嗅覚っていうのは大脳辺縁系に直接繋がっている、非常にプリミティブな感覚。理屈ではなく、『これいいかも!』という直感を優先して香水を選ぶのがいいと思います。香りの好みはその日の気分や体調、気候によっても変わるので、何種類か持っておいて、使い分けるのもおすすめですよ」

香水を試す際に気をつけることはありますか?

「香水は体臭と混ざることでその人だけの香りに変化するので、肌につけて試しましょう。ただ、何種類も試すと鼻が慣れてしまうので、その前にムエット(試香紙)に吹き付けたものを軽く香る。いいと思うものを3種類程度まで絞れたら、実際に肌につけて試してみてください。慣れないうちはお店の方に相談しながらやるのがいいですよ」

「あと香水の香りは、つけ始めのトップノートからミドルノート、ラストノートへと、三段階に変化するのもポイント。肌に乗せたら、トップノートが抜けるまで5分から15分ほど待って、一番長く続くミドルノートの香りを嗅いでから判断しましょう」

ちなみに、今の香りのトレンドは何でしょうか?

「ベーシックで落ち着いた、ウッド系の香りですね。今回選んだ2つの香水にも、そういったウッディな香料は使われています」

藤村さんおすすめの香水2選

1. 〈ゲラン〉ロム イデアル インテンス

〈ゲラン〉ロム イデアル インテンス
ロム イデアル インテンス オーデパルファン 50ml。価格9,800円 (税別、編集部調べ)。

「〈ゲラン〉の『ロム イデアル』シリーズは、女性から見た“理想の男性像”がテーマ。これはその3作目で、『スーパーヒーローの香り』がコンセプトです。セクシーでアグレッシブな中に、サンダルウッド(白檀)の落ち着いた雰囲気もある。香ってみるとほんのり甘くて、そういうところに女性好みな要素を感じますね。コンセプト通りのマッチョさもあるけど、ムンムンに出すぎていないバランス感が今っぽいと思います」(藤村さん)

2. 〈サルヴァトーレ フェラガモ〉ウォモ シグネチャー

〈サルヴァトーレ フェラガモ〉ウォモ シグネチャー
ウォモ シグネチャー オーデパルファム 30ml。価格6,800円(税別、編集部調べ)。

「グレープフルーツやマンダリンといった柑橘系の爽やかさの中に、カルダモンとかシナモンといったスパイス系の、情熱的でアロマティックな要素も感じられます。それから、最後にコーヒーやトンカビーンの甘い香りがちょっと残るのが特徴。フェラガモの『ウォモ』シリーズは、“人生を楽しむ”がコンセプトで、どれもイタリア的な軽快さがあります。これは例えるなら、いかにも女性を口説いてそうな香りでしょうか(笑)」(藤村さん)

香水は“地肌”に、“控えめ”に纏う

どれだけ好みなの香水を選んでも、つけ方を間違えれば大惨事。不慣れな男性ほど知っておくべき正しい香水の纏い方を、藤村さんが丁寧に解説してくれました。

「香水は体温が高い場所で揮発させて楽しむもの。首筋、手首の内側、肘の内側、腰、膝の裏、足首といった、血管が脈打つ部位の地肌に直接つけるのが基本です。 ただ日本では、纏う側だけでなく、周囲の人たちも男性から香りがすることにまだ慣れていないことも多いんです。纏うなら、身体の前面よりは背面、上半身よりは下半身のような控えめに香る部位がいいですね。アルコールが含まれているから下から上に上がってくるので、ふわっと香ってくれますよ」

「あと、賦香率(ふこうりつ)という、アルコールに溶かした香料の割合によってもつけ方は変わってきます。賦香率が高いパルファムやオーデパルファムはつけすぎると“香害”といえる程臭くなるので、控えめに。反対に、コロンやオーデコロンのような賦香率が低いものは、浴びるようにつけることもあります。ただ、香りに慣れると使う量も徐々に増えていく傾向にあるので、そこは意識しながらで」

取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋

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