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男のヘアスタイリング再入門、整髪料ごとに付けるタイミングは違う!

似合う髪型を見つけることと同じくらい、自分に合う整髪料を見つけるのも大事。髪にツヤを出すか、ナチュラルにまとめるか。それだけの違いでも、印象はガラリと変わります。

〈BARBER BOYS〉を主催する、ヘアメイクアーティストの樅山 敦さんにおすすめのグルーミンググッズをお聞きする当企画。

第1回のシャンプー選びに続く第2回のテーマは、整髪料です。 今回のセレクトも、Amazonでも買える、2,000円以下ものが中心。すぐ買えて、手軽に使える逸品が揃いました。

教えてくれた人

樅山敦
樅山敦さん(もみやま・あつし)/1966年生まれ。 ヘアメイクアーティスト。代官山のバーバー〈BARBER BOYS〉代表。数々の広告やファッション誌でのヘアメイクを担当。メンズ整髪料ブランド『CHET』も手がける。

ワックス、グリース、ヘアオイルの正しい使い分け

初めに聞いておきたいのが、髪型に合わせた整髪料の選び方。樅山さんはこう教えてくれました。

「束感やニュアンスを出すならワックスで、逆に七三分けのように撫でつけてツヤを出すときはグリースが合いますね。あとは、ナチュラルでボリュームを出さない、坂本龍一さんのようなヘアスタイルにはヘアオイルが最適です」

ちなみに、ワックスとグリースはどちらも油と水で構成される整髪料。その違いは柔らかさ。ワックスは油分の割合が大きい分ホールド力も高く、マットな表情に。逆に水分の割合が多いグリースはトロリとしていて、ツヤを出せるのが特徴です。

「つけるタイミングも整髪料によって違います。まず、ヘアオイルはタオルドライの段階でつけて、水と一緒に伸ばす。乾かしちゃうと、オイルが一点についちゃって広がっていかないですから。 グリースやワックスの場合逆で、乾かしたあとに馴染ませます。七三分けなんかはグリースをつけてから、櫛できっちり形付けるだけで大丈夫ですよ」

樅山さんおすすめの整髪料3選

1. 〈アリミノ メン〉ハードバーム(60g)

〈アリミノ メン〉ハードバーム(60g)

「まずは、ロフトでも売っている『アリミノ メン』のハードバーム。これは硬さもちょうどよく、キープ力も高いワックスで、スタンダードに使えますね。ちなみに、同じシリーズの『ハード ミルク』もおすすめ。ベトベトしなくて、例えばスティングのような大人ヘアにぴったりです。両方とも嫌味のない、シトラス・ムスクの香りです」(樅山さん)

2. 〈シュワルツコフ〉OSIS THRILL ファイバーガム(94g)

〈シュワルツコフ〉OSIS THRILL ファイバーガム(94g)

「〈シュワルツコフ〉はドイツの老舗。日本ではあまり有名ではないけど、クオリティはトップクラスで、僕が一番好きなブランドですね。このワックスは束感を作るのにはもってこいな、高いセット力です。ただ匂いがアメリカのチューインガムみたいで、そこは好き嫌い分かれますね(笑)」(樅山さん)

3. 〈PAUL MITCHELL〉ザ・コンディショナー(300ml)

〈PAUL MITCHELL〉ザ・コンディショナー(300ml)

「さらっとした坂本龍一さんのようなヘアスタイルにもってこいなのが〈ポール・ミッチェル〉のこれ。いわゆる洗い流さないトリートメントで、ヘアオイル感覚で使えます。僕は帽子を被る日につけたりします。脱いだときも髪が潰れなくて、むしろいい感じに形がつくんですよ」 (樅山さん)

スタイリングの仕上げにはこのスプレー

スタイリングを持続させるために欠かせないヘアスプレーは、しっかり固まるものを選びたい。そこで樅山さんがセレクトしたのは、定番ブランド〈ウェーボ〉のハードアップ。

〈UEVO〉ハードアップ(190g)
〈UEVO〉ハードアップ(190g)。

「ヘアスプレーは安いものから高いものまでいろいろあるけれど、これはホールド感が極上なのでおすすめです。シンプルで無機質な容器も部屋にも置きやすいですね」

合わせて知りたい、プロ仕様のブラシとコーム

ブラシやコームも、実は髪型や用途によって分けるべきアイテム。この機会に、おすすめの一品と活用方法を知っておきましょう。

「ある程度年齢を重ねると整髪料もいらなくなってきたりして。そういう方にぴったりなのがイギリスの老舗〈ケント〉のブラシ。硬い豚毛が使われていて、髪を乾かしたあとに撫でつけるだけでもしっかり形がつくんですよ。自分自身もスポーツの後なんかに重宝している一品。やや値段も張るので、これは余裕のある大人の男性向けに」

右から〈KENT〉の「Finest」、〈Chicago Comb〉の「Classic Model No.1 Stainless Steel」、〈N.B.A.A〉の「Finishing Brush S」
右から〈KENT〉の「Finest」、〈Chicago Comb〉の「Classic Model No.1 Stainless Steel」、〈N.B.A.A〉の「Finishing Brush S」。

「七三分けに使うようなコームは、鞄に入れた時に折れやすいんです。そこでおすすめなのは、ステンレス製で重量感もある〈シカゴコーム〉のもの。メイドインUSAのしっかりした造りなのに、Amazonで5,000円ちょっとで買えるのもいいですね。あとは何より見た目がかっこいい。以前うちの別注バージョンを販売した時も、すぐ完売でしたね」

「髪が薄くなってきたら、コームを使うのはNG。束感ができてしまうから、かえって頭皮が透けやすいんです。大事なのはボリュームを出すこと。最適なのは、女性が前髪をアップにする時によく使う〈N.B.A.A〉のブラシですね。これで前髪を根元から立ち上げて、ドライヤーを根元にガンガン当てると、しっかり膨らんでくれる。あとはスプレーをかけてキープすれば完璧です」

BARBER BOYS

BARBER BOYS
グルーミンググッズを教えてくれた樅山さんが手がける男性専用のバーバー。東京都渋谷区代官山町15-2 2階。営業時間10:00〜19:00。土・日曜、祝日 9:00〜18:00。 月・火曜定休。http://www.barberboys.jp

取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋

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