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横隔膜を使う“正しい呼吸”ができれば自律神経が整い、快眠、快便が得られるほか、カラダの凝りや疲労感解消、パフォーマンスアップなど、さまざまな恩恵が得られる。しかし、残念ながら、現代を生きる我々のほとんどは、正しい呼吸ができていない、と呼吸器外科医の奥仲哲弥先生は言う。そこで、気になるのは自分の横隔膜の状態。3つのセルフチェックで、正しい呼吸ができているか確認しよう。
その重要性とは裏腹に、アスリートでさえ90%が機能を使えていない横隔膜。そこで、気になるのが、自分の今の隔膜と呼吸のコンディション。呼吸器外科医の奥仲哲弥先生考案のセルフ判定で、横隔膜をチェックしよう。
用意したチェックは全部で3つ。
肺と横隔膜のお疲れ度、横隔膜を活用した深い呼吸ができているかどうか、そして横隔膜に求められる柔軟性の度合いを確かめてみたい。
3大チェックを全部やって、「結果」に1つでも気になる項目があったら、横隔膜も呼吸もおそらくベストな状況とは言い難い。疲れや凝りといった何気ない慢性的な不調の背景に、横隔膜の衰えとそれによる呼吸機能の低下が隠れていることも考えられる。
仮にチェックがオールクリアでも、横隔膜はいわば“沈黙の臓器”。決して油断できない。横隔膜の機能を取り戻すエクササイズに積極的に取り組もう。
肺は我慢強く、その機能が4割失われても、痛みや苦しみを訴えないこともある。そこで簡単なチェックを行って、肺のお疲れ度≒横隔膜の衰え度合いと呼吸力を確かめてみよう。
❶ 普段の生活で、息苦しさを感じるシーンにチェックしてくだい
❷ 次の項目で、思い当たるものがあったらチェックしてください
横隔膜を使った深い呼吸ができないと、呼吸数が増えて浅くなり、二酸化炭素を多く出しすぎる。その結果、体内で酸素を効率的にデリバリーできなくなり、疲労などの誘因となる。
息を長く止められるほど、二酸化炭素を貯められるので、少ない酸素を有効活用できる体質。日中に行うと本来より低い成績になる傾向があるため、朝起きてすぐに行うのがお薦め。
「1秒間にどれだけ息が吐き出せるか(一気に吐き出した空気量のうち、最初の1秒間に吐き出された空気量。1秒量)」を測ると、横隔膜の柔軟性が推察できる。ティッシュペーパーと食品用ラップを使って簡単に測ってみよう。
横隔膜が元気で柔軟性が高いほど、遠くまで飛ばせるのだ。
取材・文/井上健二 イラストレーション/加納徳博 監修/奥仲哲弥(山王病院呼吸器センター長、国際医療福祉大学医学部呼吸器外科教授)
初出『Tarzan』No.865・2023年9月21日発売