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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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背中は直接刺激するのは難しい部位ゆえ、ストレッチなどを組み合わせた「スポーツマッサージ」をステップに沿って実践しよう。すぐに痛みを何とかしたい!というなら、近くの関節を動かしながら血行やリンパの流れを効率的に改善する「動的ツボ押し」がおすすめだ。
高林孝光さん
たかばやし・たかみつ/アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。柔道整復師、鍼灸師。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナーを務めた他、オリンピアンをはじめ多くのアスリートの治療に携わる。
肩こりで困るのは、背骨と肩甲骨をつなぐ菱形筋のように深層で直接刺激できないインナーマッスルのケア。
そこで筋肉の伸縮を促す動きで刺激して間接的にマッサージ。事前に温めるとより効果的だ。首すじの腋窩神経周辺の筋肉を緩めると、首こりも緩和されやすい。
背中の筋肉が緩みやすいようにウォームアップ。胸の前で両手の指を組み、左右に30秒ほど引き合うと、ふるえ熱産生で温まりやすい。
両肘を胸の高さで左右に大きく開く。前腕は床と垂直に。肘から前腕まで胸の真正面で付けて押し合い、元に戻る。20~30回リズミカルに続けて、インナーマッスルで凝りやすい菱形筋を動かしてマッサージ。
首すじが凝るときには、脇の下を通る腋窩神経を周囲の筋肉が圧迫している恐れもある。とくに横向きで眠り、翌朝寝違いが出たら、下になった腋窩神経が上体の重みで障害された可能性がある。
凝りや痛みを感じる側の肘を、カラダの真横で肩の高さに上げ、前腕を床と垂直に。反対の手で脇の下の筋肉を摑み、20秒ほど揉みほぐす。
寺林陽介さん
てらばやし・ようすけ 六本木・寺林治療院院長。疲れを取るツボを刺激する「腎マッサージ」など独自のメソッドが口コミで評判に。著書に『女35歳からの「不調」は指1本で治せる!』(宝島社)など。
肩こりは長時間同じ姿勢でいることから起こる肩まわりの血行不良が主な原因。
井戸水のようにエネルギーが溜まることからその名が付けられた「肩井」と、姿勢の悪さによって疲労が溜まりやすい「肩外兪」、2つのツボを刺激して血行を良くし、痛みや張りを和らげよう。
場所:首の付け根と肩先を結んだラインの真ん中あたり、押して痛みを感じるところ。
押し方:中指で押さえながら肩を10回上下させる。反対側も同様に行い、どちらか一方が凝っていればそちらを重点的に行う。
場所:肩甲骨の上部の、内側(首寄り)の角のキワにある、くぼんだところ。逆の手を肩に乗せたときに、ちょうど中指が当たるあたり。
押し方:中指で押さえながら肩を10回上下させる。反対側も同様に行い、どちらか一方が凝っていればそちらを重点的に行う。
スポーツマッサージ:取材・文/井上健二 撮影/マルコ・ペルボニ スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 マッサージ監修/高林孝光(アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長、鍼灸師、柔道整復師) ツボ:取材・文/新田草子 撮影/中島慶子 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/野村憲司(トキア企画) マッサージ監修/寺林陽介(六本木・寺林治療院院長、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師)
初出『Tarzan』No.845・2022年11月2日発売