- 公開:
定規で、バッグで、ノートで。これなら継続できる「オフィスでフィットネス!」
運動は習慣化が全てだが、それが結構難しい。だったら仕事の合間にオフィスでできることだけやってみよう。これぞオフィスで行うフィットネスことOFFIT(オフィット)。ギアの代わりに仕事場にある道具(定規、バッグ、ノート、キャスター付き椅子)を用いてカラダを動かすのだ。
中野ひろゆきさん
教えてくれた人
なかの・ひろゆき/1984年生まれ。〈OSAKA FITNESS HUB〉代表。また健康経営コンサルティング事業や豆腐スムージー事業など幅広く展開。
目次
仕事の合間に、できることだけ。続くフィットネスを始めよう
運動は習慣化が全てだが、それが結構難しい。朝からいそいそ頑張るのも、夜にせっせと動き回るのも正直しんどい。
「だから仕事の合間にできることだけやったらいいんですよ。ここ数年で働き方が変わり、体力の低下や生活リズムの乱れを実感する人も多いでしょう。そんな人に伝えたいです。“事務でジムしよう”!」(トレーナーの中野ひろゆきさん)
これぞオフィスで行うフィットネスことOFFIT(オフィット)。ギアの代わりに仕事場にある道具を用いてカラダを動かす。
「最初は職場で運動するなんて恥ずかしいやろうし、周囲も“何なんそれ”って思うかも。でも健康のために運動することが当たり前になる時代は絶対来ますよ。SDGsみたいにね。やれば疲れが溜まりにくいし作業効率も上がる。旗振り番長はあなたです!」(中野さん)
出社時は「定規」で「円ストレッチ」
眠りから覚めて間もない朝は血圧が低く、寒いとカラダも縮こまっている。
「肩=多関節を動かして心拍数を上げ、血流を増やすことで体温が上がります。交感神経が優位になれば仕事モードになる。両端を持って肩幅程度になる定規(30cm前後)があればベスト」(中野さん)
昼食後は「バッグ」で「ファンクショナルトレ」
お待ちかねの昼食。はやる気持ちをぐっと堪えて手持ちのバッグで運動。
「運動不足解消や代謝向上に有効なファンクショナルトレで全身を動かしましょう。バッグの重量は男性6kg、女性は3kg程度が目安。軽ければペットボトルを追加して調整してください」(中野さん)
会議前は「ノート」で「体幹トレ」
大事な会議前こそあえて運動したい。
「脳を活性化するには運動が必要。また会議やプレゼンでいい姿勢で会議に臨むため、体幹の中でも肩甲骨まわりに刺激を入れられる種目をやりましょう。PC作業に熱を上げてこわばった肩も解放。ノート一冊で全集中!」(中野さん)
帰宅前は「椅子」で「肩こり&腰痛対策」
仕事終わり。「く〜っ」と伸びがてらキャスター付き椅子でストレッチ。
「事務作業中心だと肩〜腰がかなり凝ってるはず。自分のデスクに手をつき上半身を固定した状態で行う分、深く伸びます。急がず、可動域をじっくり広げていく意識で。お疲れ様です!」(中野さん)
取材・文/門上奈央 イラストレーション/エイドリアン・ホーガン
初出『Tarzan』No.827・2022年2月10日発売