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ダイエット中も旬の食材を味わうこと。減量効果を高めるにはそれが一番だ。さあ試そう、超・簡単クッキング! 今回は、きのこだけ炒飯です。
ひと言でいうと、炒飯の米をきのこに置き換えたメニュー。ご飯がなけりゃ炒飯はできないと思っていたなら大間違い。口にしてびっくり、ちゃんとあの炒飯の味なのである。ここで使用しているのは、歯応えがいいエリンギと、クセがなく味付けを選ばないブナシメジ。
シメジは100g当たり18キロカロリーとこれまたヘルシーなうえに、食欲を抑える効果が期待される栄養成分「レクチン」が含まれており、食べ過ぎも防止できる。さらに、エネルギー代謝をサポートするビタミンB群、塩分の摂り過ぎによる血圧上昇やむくみを防ぐカリウムも豊富。糖質オフメニューの一つとしてレパートリーに加えておきたい。
エリンギとシメジは、5mm程度のざく切りに。あまり小さすぎると歯応えがなくなるし、大きすぎると炒飯から遠ざかる。
朝晩が涼しくなってくると、秋を感じる滋味深いものが食べたくなる。たとえば、きのこ。秋の味覚を代表するきのこはエネルギーが低く、ダイエット中にも積極的に食べたい食材だ。
ほかの野菜と比べて炭水化物量が多いにもかかわらずエネルギーが低い理由は、食物繊維が豊富に含まれているため。食物繊維には水溶性と不溶性があり、きのこには不溶性食物繊維がたっぷり。不溶性食物繊維は大腸の壁を刺激して便通を促すほか、腸内の有用菌群を増やして腸内環境を改善する効果もある。
「きのこを食べると嚙む回数が増えるので、食べ過ぎ防止にもなります。さらに旨み成分が豊富に含まれているので、シンプルな味付けでも味に深みが出る。その結果、余分な調味料を使わずエネルギーを抑えることができます。切ったきのこを保存袋に入れて冷凍しておけば、すぐに調理に使えて便利です」(管理栄養士の美才治真澄さん)
取材・文/黒澤祐美 撮影/小川朋央 料理・スタイリング・監修/美才治真澄(管理栄養士)
初出『Tarzan』No.795・2020年9月10日発売