あなたの脳年齢は何歳?脳が若返るトレーニングに挑戦。
あなたの脳年齢は何歳? 自分が思っているより老けていた人は、ぜひ”脳トレ”の習慣化を。努力すれば、脳は若返り、状態を維持できる。目標は大きく、実年齢より若い脳!
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 イラストレーション/ツナ・ダン 取材協力/西 剛志
初出『Tarzan』No.905・2025年6月19日発売
教えてくれた人
西剛志(にし・たけゆき)/1975年生まれ。脳科学者。東工大院修了後、特許庁を経て独立。脳の働きと才能の引き出し方を研究。数多くの講演に加え、著書は『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』をはじめ、累計40万部を超える。
まずは片脚立ちの秒数で脳年齢をチェック。
バランス感覚、とくに視覚情報を遮断したうえでカラダのバランスを維持するためには脳の前頭前野をはじめとする部分をフル稼働させる必要がある。目を瞑っての片脚立ちの秒数で今の自分の脳年齢が分かる!

目を閉じて片脚立ちになり何秒維持できるかを計測。左右で行い、平均の秒数で脳年齢を割り出そう。もし脳年齢70代でも挽回は可能。繰り返し行うことで秒数は延び、脳は若返る。
脳年齢は?
- 平均58.8秒 脳年齢 30代
- 平均32.9秒 脳年齢 40代
- 平均23.7秒 脳年齢 50代
- 平均9.4秒 脳年齢 60代
- 平均4.5秒 脳年齢 70代
西剛志著『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)より
紙のお手玉で脳の情報伝達力アップ。
バランス能力だけでなくリズム、スピード、識別能力などを動員し、複数の動きを同時に行うのがコーディネーション運動。脳からカラダへの情報伝達力をアップさせるのにとても有効とされている。紙を丸めたボールでのお手玉がまさにそれ。
1.紙をふんわり手で握ってボールを2個作る。

新聞紙でもいいが、なければA4用紙を2枚丸めてボールを2個作り、左右に1個ずつ持つ。あまりギュッと固く握らず、ふんわり握って空気抵抗が生かせるボールを作ること。
2.利き手で投げて反対側の手で受け止める。リズミカルに。

利き手のボールを目線の高さに投げ、その間に反対の手のボールを利き手に移動。落ちてきたボールを利き手と反対の手でキャッチ。この動きをリズミカルに3周繰り返し。
3.ボールを高く投げギアを上げる。さらに計算しながらのデュアルタスクで。

慣れてきたらボールを頭より高い位置に投げ、ボールを落とさずに続けられるかをタイムトライアル。さらに難度を上げるなら100から7を引く計算をしながら0になるまで繰り返す。
認知機能を鍛える運動「脳活ドリブル」。
環境が許すならバスケットボールを使ってドリブルをしてみよう。これもまたコーディネーション運動のひとつ。名付けて「脳活ドリブル」。慣れてきたら左右別々のボールを使って行い、認知機能のブラッシュアップを。
1.まずはバスケットボールで片手ずつやってみよう。

利き手で10回ドリブルしたあと、反対の手でドリブルを10回。次に両膝立ちで利き手10回、逆側で10回。これを1セットとして5分間続けてみる。
2.次は硬さの違うボールで左右やってみよう。

ソフト素材のエクササイズボールとバスケットボールを使って左右同時にドリブルをする。材質が違うのでバウンドの高さがかなり異なる。左右の手の力の調節が必要。
3.最後は硬さも大きさも異なるものでやってみよう。

コンビニなどで売っているゴムボールとバスケットボールで左右同時にドリブル。硬さはもちろん大きさが異なることでより難度は上がる。最初はできなくても練習すれば必ず上達する。


















