
ここは料理家・麻生要一郎さんの自宅。悩める若者から酸いも甘いも知るアーティストの先輩、旧知の仲から初めましての人まで、夜な夜な一癖も二癖もある人たちが円卓を囲み、麻生さんの手料理をほおばりながら日々のあれこれを語り合います。
この日、麻生さんが自宅に招いたのは、ネイルサロン〈DISCO〉のオーナーでネイリストの金子渚さん。今年5月、原宿にオープンした2店舗目のサロン〈DISCO root〉のレセプションで麻生さんにケータリングをお願いした金子さんですが、ふたりの出会いは12年前に遡るそうで――。

テーブルゲスト
金子渚(かねこ・なぎさ)/ネイリスト。渋谷のネイルサロン〈DISCO〉オーナー。エッジィで人それぞれの個性を光らせるネイルデザインが人気を誇る。2025年には2店舗目となる〈DISCO root〉をキャットストリート沿いにオープン。ジュエリーブランド〈MAIDEN〉のデザインや、サロンオリジナルのアパレル雑貨も手がける。2児の母。
金子さんから麻生さんへ。料理のリクエスト
要さんへ
このあいだは、新しいサロンのレセプションのケータリングをありがとうございました。
レセプション当日は少し緊張していたのですが、要さんをみたら、普段と変わらない優しさと静けさに安心したのか、自然と泣いていました。要さんは本当に不思議です(笑)。
お祝いの日にこしらえてくださったヤンニョムチキンは、昔たくさん食べた“要さんの唐揚げ”がアレンジされていて、なんとも贅沢だなと思いました。今回はそのお祝いの味のヤンニョムチキンをリクエストします。
これからも良いお付き合いができると思うと嬉しいです。よろしくお願いします。
金子渚
カウンセリング空間としてのネイルサロンから、生活に則した運動の大切さ、麻生さんのからあげネイルまで。パクチー山盛りのヤンニョムチキンを頬張りながら交わされたふたりの「テーブル・トーク」の模様はこちらから。
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完成間近のヤンニョムチキン。「なんだか黒酢の酢豚みたい(笑)」と麻生さん。

この日は韓国料理仲間のキンパも食卓に並んだ。たまご焼きのほのかな甘さがアクセントになる。

麻生さんが韓国で仕入れた干し鱈のスープやキンパ、キムチ、もやしのナムルがヤンニョムチキンを囲んで食卓を彩る。

韓国ではネイルのパーツ工場を訪ねるという金子さん。工場長の人柄があたたかく、つい長居をしてしまうのだそう。

麻生さん自家製の紫蘇ジュース。

〈DISCO root〉のレセプションでは争奪戦になったヤンニョムチキン。この日は談笑しながらゆっくりと味わった。

麻生さんに“からあげのネイル”を提案する金子さん。「いいよね」とまんざらでもない麻生さん。

金子さんがお土産に持参した団子。麻生さんがモロッコで仕入れたミントティーと一緒に。団子はあっという間に皿からなくなっていた。
なぎちゃんへ
テーブルトークにご出演、ありがとうございました。マイクを切ってからの方が、長かったような(笑)
DISCOがオープンして、16年。新しいお店DISCO rootをスタートするにあたって、ささやんが内装工事をすることになったのがきっかけで、再会することが出来て、とても嬉しかったです。
初めて会ったのが今から12年前、出会った場所は僕がやっていた新島の宿でした。
その時は共通の友人だった、吾一君のご縁。狭いスタッフルームでぎゅうぎゅうになって、楽しく食卓を囲んだ日のことを今でも鮮明に記憶しています。宿を閉めてしまってからは、なかなか会えずにいたけれど、またこうしてささやんをきっかけに自然と出会えるのは、深い縁があるんだと思っています。
出会った頃よりも益々素敵になって、一人のネイリストとして、経営者として、お母さんとして、(他にも役割はたくさんあると思うけれど)きっと充実した良い時間を積み重ねて来たのだと感じています。
お店のレセプションでケータリングをさせてもらった時、たくさんのスタッフ、大勢のお客様に囲まれているなぎちゃんを見ながら、何だかとても誇らしい気持ちになりました。改めておめでとうございます。
きっと大変なことも多いと思うけれど、ちょっと疲れた時にはいつでもうちに立ち寄って下さいね。また一緒にごはんしましょう。
麻生要一郎
本日の一品:ヤンニョムチキンのつくりかた
―材料(4人前)―
・鶏肉(もも) 600g
〈下味〉
・おろし生姜 1かけ分
・酒 大さじ2
・塩 少々
・こしょう 少々
・片栗粉 適量
・揚げ油 適量
〈たれ〉
・おろしニンニク 1/2片分
・コチュジャン 大さじ2
・ケチャップ 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 小さじ2
・はちみつ 大さじ1
・水 大さじ1
手順
1.鶏肉は食べやすい大きさに切り、下味に漬け込む。(1時間位は漬けおく)水分を切って、片栗粉をまぶす。
2.揚げ油を170度にし、1を入れる。5分ほど揚げたら、上下を返して、きつね色になるまで揚げたら、バットに取り出してよく油を切る。
3.フライパンにたれの材料を入れたら弱火にかける。ふつふつと湧いてきたら(焦げやすいので注意)水を大さじ1加えて伸ばし、すぐに火を止める。
4.2の片面にたれをまぶしたら、お皿に盛り付けていく。好みで、パクチーや白髪ネギ、胡麻などを添えて食べる。
ポッドキャスト出演
麻生要一郎
金子渚
井手裕介(Tarzan Webプロデューサー)
平岩壮悟(Tarzan Webライター)
ポッドキャストスタッフ
ジングル・BGM:田中堅大
編集:浜本壮大