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鍛えればいいことだらけ「足」を鍛える6つのメリット

足を鍛えるメリット

少し歩くだけで疲れやすい、以前よりも太りやすくなった、姿勢が悪いと周囲からよく指摘される…。それはすべて足が弱くなっているせいかも。足の真価を再認識し、鍛えればいいことだらけ。6大メリットを確認しよう。

① 立つ、歩く、走るの基本動作がスムーズに行える

地上の生き物で、直立二足歩行をしているのはヒトだけ。当たり前すぎて意識するのは難しいけれど、立ったり、歩いたり、走ったりといった基本的な動作のすべてに足が関わっている。

ひとたび足を痛めると、たとえ膝や股関節がどんなに立派でも、立ったり、歩いたりするのもひと苦労。走るなんて論外だ。

足をトレーニングして衰えを防ぎ、安定性(スタビリティ)可動性(モビリティ)がともにアップすれば、立つ、歩く、走るといったデイリーアクティビティがラクに。

羽が生えたようにフットワークが軽くなり、毎日が快適に過ごせるようになる。

② 歩幅が広がり、日常の活動量がアップする

私たちが平素消費しているエネルギーのおよそ30%を占めているのは、NEAT。日本語にすると「非運動性熱産生」。通勤や家事などのように、いわゆる運動以外で消費しているエネルギーを意味する。

消費エネルギーを底上げしてカラダを絞りたいなら、苦手な運動に励む前にNEATを高めるのが手軽で効果的。

NEATを上げるコツは歩数を増やすこと。歩行を伴う活動ほど、より多くのエネルギーを消費してくれるからだ。加えて足を鍛えると、歩幅が自然と広がる。それによりNEATが一層稼げるため、無駄な体脂肪が燃えやすくなる。

③ スポーツパフォーマンスが高まる

足が大切なのは、なにも日常生活のシーンばかりではない。大半のスポーツやトレーニングでも、足がパフォーマンスの鍵を握っている。

陸上競技やサッカー、スクワットやデッドリフトは言うまでもなく、上半身が主役の運動に思える野球のバッティングやピッチング、ゴルフやテニスのスイング、そしてベンチプレスでも、そのパワーの源泉は足にある。

「足で地面を確実に捉え、力強く踏ん張ると、それと同じだけのパワーが得られます。この“地面反力”こそが、足を地面につけて行っている、あらゆる運動の原動力になっているのです」(カイロプラクターの丸山祥一さん)

④ 姿勢が安定。腰痛やガニ股が解消できる

地震や台風などの自然災害に強く、頑丈な建物を建てるには基礎となる土台をしっかりと作り込むべき。それはカラダも同じ。

骨格と姿勢のベースとなる足が衰えると、悪影響は膝→股関節→骨盤→背骨と連鎖。負のドミノ倒しが波及し、骨格は歪み、姿勢が悪くなる。

「たとえば、足裏のアーチが崩れると足元から衝撃が伝わり、膝痛腰痛を起こしやすくなりますし、足の歪みからO脚(ガニ股)やX脚なども生じやすくなります」

姿勢を正しく整え、腰痛などのトラブルとも無縁のニュートラルなカラダに保ちたいなら、足を鍛えるのが肝心である。

⑤ 脳へのシグナルが増える

足は地面とダイレクトに接しているゆえに、そこからできるだけ多くのデータを得ようと、足裏には数多くのセンサーが配備されている。

足裏からのシグナルは、脳への刺激でもある。怪我などで寝たきりになると認知機能が衰える一因は、足裏からの情報入力が途絶えることにあるという説もある。

フランスの偉大な哲学者パスカルは「人間は“考える葦”である」という名言を残しているけれど、ひょっとすると私たちは“考える足”なのかも。散歩すると良いアイデアが浮かびやすいのは、たぶん足が発想力をサポートしてくれるおかげだろう。

⑥ バランス感覚が養われる

不安定な体勢で倒れそうになっても、しなやかに持ち直し、決してバランスを崩さないためには、カラダのどこのパーツが大事なのか? そう聞かれると、多くの人は、半ば反射的に「体幹でしょ!」と答えるのではないだろうか。

確かにバランスを乱さないためには体幹の鍛錬も求められるが、土台の足が弱いままでは体幹力をいかに高めても不十分

こちらの記事(TarzanWebの記事:足の衰えをチェックする6つの動き)で紹介したような、足裏感覚や閉眼片脚立ちのテストを試すと実感できるように、足がバランス保持に果たしている役割は大きい。

バランス力に磨きをかけたいなら、体幹とともに足を見直すことも忘れないように。

取材・文/井上健二 イラストレーション/ニシワキタダシ 取材協力/丸山祥一(サンシャイン通り接骨院院長) 編集/門上奈央

初出『Tarzan』No.863・2023年8月24日発売

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