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強靱な体幹で、スポーツも日常も楽勝に!
スポーツや日常生活のパフォーマンスを高めるために必要なのは、動きの軸となる体幹の強さ。その強靱さの源になっているのは、インナーマッスルを中心に保つ腹圧である。
求められるのは、じっとしているときの強さではない。手足が複雑に動いたり、外部から不意に力が加わったりしたときでも、体幹を貫く背骨を安全なニュートラルポジションに収めて、即座かつしなやかに復元・回復できる動的な安定性である。
紹介する7つのエクササイズは、ベーシックな体幹作り(詳しくはTarzanWebの記事:2週間で使えるカラダに。基本の体幹作り種目「ベーシック3」)のアップデート版。仰向け、四つん這い、横向きという基本の3大姿勢ごとに、ギアも使いながら、よりダイナミックな動きを盛り込んでいる。
腹圧を抜かずに保ちつつ、一つひとつの動きをゆっくり確実に行おう。たっぷり時間をかけるほど、体幹へのトレーニング効果は上がる。体幹を強くしたいなら、週3回以上はやりたいもの。それぞれ1セットから始めて、正しくできるようになったら2セットやってみたい。
1.ウォーキングクランチ(左右交互に各5回× 1〜2セット)
両脚を動かしても動じない体幹へ
1.床で仰向けになり、両脚を揃えて45度ほどの角度で伸ばす。
2.みぞおちを床に押し付け、腰を反らさない(脚を高く上げるほど腰は反りにくい)。
3.両手を頭の後ろに添えて、両肘を開く。
4.口から息を吐きながら、お腹がプルプルするところまで上体を起こす。
5.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
6.口から息を吐きながら、右膝を曲げて引き寄せ、両肘を閉じ、右膝と右肘をタッチ。
7.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら左右交互に続ける。
2.バンザイ・レッグレイズ(10回×1〜2セット)
手足を同時に動かし、動的安定性を向上
1.床で仰向けになり、両膝を揃えて曲げる。
2.両手を頭の後ろに添える。
3.口から息を吐きながら、上体を起こしながら両膝を引き寄せ、肘と膝をタッチ。
4.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
5.口から息を吐きながら、バンザイをするように両脚と両腕を伸ばす。
6.みぞおちを床に押し付け、腰を反らさない(脚を高く上げるほど腰は反りにくい)。
7.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら続ける。
3.デッドバグwithバランスボール(左右交互に各5回×1〜2セット)
ボールを落とさないように動く
1.床で仰向けになり、頭を軽く上げる。
2.両膝を腰幅で90度曲げ、太腿を床と垂直、ふくらはぎを床と平行に。
3.両腕を肩幅で天井へ伸ばし、手のひらを向かい合わせる。
4.バランスボールを両膝と両手のひらの4点で支持する。
5.腹圧が抜けない程度に、鼻から軽く息を吸い、腰のアーチを押し潰す。
6.対角の手足を遠くへ伸ばし、対角の膝と手のひらの2点でボールをキープ。
7.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら左右交互に続ける。
4.フロントブリッジスイミング(左右交互に各5回×1〜2セット)
対角の手足を動かしても姿勢を崩さない
1.腕立て伏せをするように、両手を肩の真下でついて床でうつ伏せになる。
2.両脚を肩幅に開いてまっすぐ伸ばす。
3.腰を落とさず、反らさず、背中(体幹)を床と平行に保つ。
4.首を長く伸ばし、肩(肩甲骨)を下げる。
5.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
6.口から息を吐きながら、体幹を安定させたまま、対角の手足を背中の高さで遠くへ伸ばす。
7.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら左右交互に続ける。
8.手足を高く上げようとして、腰が反らないように注意。
5.スイミングwithバランスディスク(左右交互に各5回×1〜2セット)
不安定な下半身に負けない体幹力を
1.両手を肩、両膝を股関節の真下につき、床で四つん這いになる。
2.左膝をバランスディスクに乗せ、左足の爪先を床につく。
3.腰を落とさず、反らさず、背中(体幹)を床と平行に保つ。
4.首を長く伸ばし、肩(肩甲骨)を下げる。
5.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
6.口から息を吐きながら、体幹を安定させたまま、左腕と右脚を背中の高さで遠くへ伸ばす。
7.左肘と右膝を引き寄せる。
8.腹圧が抜けるので、体幹は丸めず、フラットにキープする。
9.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら続ける。左右を変えて同様に行う。
6.スター(左右交互に各5回×1〜2セット)
肩甲骨を下げて体幹をしっかりパック
1.右手を床について横向きになる。右肩の真下に右手をまっすぐつく。
2.両脚を揃えてまっすぐ伸ばし、頭から足首まで一直線にしてブリッジ。
3.首を長く伸ばし、右肩(肩甲骨)を下げる。
4.左腕は右腕の延長線上に上げる(両腕が床と垂直になるのがベスト)。
5.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
6.口から息を吐きながら、星形を作るように、左脚を45度ほど上げ、爪先を天井へ向ける。
7.体幹を安定させて、腰を落とさず、左の体側を床と平行にする。
8.元に戻って息を軽く吸い、口から息を吐きながら続ける。左右を変えて同様に行う。
7.サイドレッグスイングwithブロック(左右交互に各5回×1〜2セット)
脚の動きにつられず体幹と両腕をキープ
1.スターのスタート姿勢を取り(スターの1〜4参照)、左手にヨガブロック(なければ空のペットボトル。軽いものほど効果的)を乗せる。
2.腹圧が抜けない程度に、鼻から息を軽く吸って準備。
3.左脚を少し右脚から浮かせ、口から息を吐きながら、前後に大きくスイングする。
4.脚の動きにつられて、体幹が動揺しないように注意する。左右を変えて同様に行う。