運動のポイントは骨への着地衝撃
健康を左右する重要臓器、腎臓。腎臓をレスキューするためには、筋トレ×有酸素運動の組み合わせが最強。そこでより重要なのが、骨に衝撃を与えること。
腎臓の天敵・リンは、骨に閉じ込めておくのが正解。骨が弱くなるとリンが溶け出し、腎臓にも全身にも悪影響が及ぶ(詳しくはこちらの記事:腎臓が寿命を決めている!? 老化を進めるリンと腎臓の話)。
骨は刺激がないと弱くなりやすいので、筋トレも有酸素も着地衝撃を意識して行い、骨を丈夫に。有酸素で血流を良くすると、血管の内皮細胞からNO(一酸化窒素)が分泌される。NOは血管を広げて血圧を下げ、腎臓を守る。
プログラムのやり方
- 筋トレ3種目は一度にすべて行う。
- 有酸素運動2種目はどちらかを選ぶ。
- 負担を減らすため、筋トレと有酸素は別々の日に行う。
- 筋トレは1〜2日おきに。有酸素は連日続けてもOK。
① 筋トレ
(1)スクワット・カーフレイズ(10回×3セット)
両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。後ろの椅子に坐るようにお尻を引き、股関節から上体を前に倒してしゃがみ、両腕を床と平行に伸ばして両手を組む。胸を張った姿勢を保ち、踵を高く引き上げて、ドスンと床に落とす。
(2)シザーズ・ジャンプ(左右交互に各5回、計10回×3セット)
両足を前後に開いて立ち、両腕を体側で下げる。両腕を後ろに引きながらしゃがみ、タメを作り、両腕を振り上げながら真上にジャンプ。空中で両脚の前後を入れ替え、膝を曲げて着地。左右交互にリズミカルに続ける。
(3)ハンズアップ・スクワット(10回×3セット)
両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。両腕は体側で下げる。後ろの椅子に坐るようにお尻を引き、股関節から上体を前に倒してしゃがみながら、Y字を作るように両腕を耳の真横まで引き上げて胸を十分開き、元に戻る。
② 有酸素運動
(1)ステップエクササイズ(7分×1〜3サイクル)
階段1段分ほどのステップ(段差)を用意(なければ雑誌を束ね、ヒモできつく結わいて固定する)。3種類のコリオ(振り付け)を30秒の休息を挟んで2分ずつ行って合計7分。
カラダのバランスが崩れないように、1分経ったらステップに上がるリード足をスイッチする。これを1〜3サイクル続ける。背中が丸まったり、腰が落ちたりしないようにする。
(2)インターバル速歩(15〜20分)
歩幅を狭めたノーマルなウォーキングと、歩幅を広げた速歩を交互に繰り返す。速歩が苦しくなったら、ノーマルウォークに切り替え、呼吸がラクになったら、再び速歩にスイッチする。
背すじを伸ばして胸を張り、腕を前ではなく後ろで振るように意識。踏み出した足に乗り込み、膝が曲がらないように注意する。