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フィットネスの習慣化を助ける新感覚ライト《ライフコンディショニングシリーズ》を体験
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突然出て困る咳に、下痢や便秘。腰痛や肩こりなどと違って、より内科的なアプローチが必要なことが多いのが胸や腹まわりのトラブルだ。皮膚をピンポイントで刺激することでカラダを内部から活性化させるツボ押しは、そんな悩みの救世主。いつでもどこでも押せる7種のツボを知っておいて、いざという時のレスキューに。
寺林陽介さん
てらばやし・ようすけ/六本木・寺林治療院院長。疲れを取るツボを刺激する「腎マッサージ」など独自のメソッドが口コミで評判に。著書に『女35歳からの「不調」は指1本で治せる!』(宝島社)など。
尺沢(しゃくたく)を刺激する
場所:肘を曲げた時にできる内側のシワの上、肘関節の中央から指2本分外側に行ったところにあるくぼみ。
押し方:反対側の手の中指で押さえ、10回ゆっくりと深呼吸する。反対側も同様に行い、痛みをより強く感じる方を同じようにして刺激する。
巨闕(こけつ)を刺激する
場所:胸骨の一番下から指2本分下がったところ。みぞおちの真ん中、最もへこんでいるところ。
押し方:両手の中指を重ねて押し当て、息を吸ってから止めて、左右に10回揺らしながら押し揉む。
気戸(きこ)を刺激する
場所:乳頭から真上へとたどったところにある、鎖骨のすぐ下のくぼみ。左右2か所にある。
押し方:両手の人差し指と中指をそれぞれの気戸に当て、指先でしっかりとツボを刺激しながら、肘を後ろに10回回す。
このとき、1〜3回目は鼻から息を吸い、4〜10回目は口から息をゆっくりと吐き出しながら行うとよい。猫背気味の人は呼吸が浅めなので、このツボ押しをぜひ。
水分(すいぶん)を刺激する
場所:へそから指1本分上。
押し方:両手の中指と人差し指を当て、時計回りに10回押し回す。さらに手のひらを当てて、20〜30秒温める。これを3セット繰り返す。東洋医学では、弱った部分にエネルギーを補いたい時は時計回りに押し揉むのがセオリー。
関元(かんげん)を刺激する
場所:へそから指4本分下。
押し方:両手の中指と人差し指を当て、反時計回りに10回押し回す。右の下痢とは反対に不要物を出したいので、ここでは反時計回りに押す。
水分と陰交(いんこう)を刺激する
場所:水分はへそから指1本分上、陰交は1本分下。
押し方:利き手の人差し指と中指で2つのツボを同時に押さえ、上下に動かしながら20回ほど押し揉む。
章門(しょうもん)を刺激する
場所:右側の肋骨の、一番下のキワ。
押し方:椅子に座って両手の3本指を当て、指先をツボに押し込むように上体を前に90度倒して10秒キープする。3回繰り返す。二日酔いの予防と、なってしまってからの緩和、どちらにも使える。
取材・文/新田草子 撮影/中島慶子 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/野村憲司(トキア企画)
マッサージ監修/寺林陽介(六本木・寺林治療院院長、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師)
初出『Tarzan』No.845・2022年11月2日発売