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筋肉を収縮させながら、拮抗する側の筋肉が自然とゆるみヨガのポーズは鍛える&ゆるめるを実践するのに効果的。日常生活で硬くなりがちな体幹周辺を中心として「側屈・伸展・屈曲・回旋」の動きが行えるヨガポーズ4種類を紹介する。
中村尚人さん
なかむら・なおと/理学療法士として、医療、介護と幅広く臨床経験を積んだのち、ヨガ、ピラティスの国際ライセンスを多数取得。八王子にて〈Studio TAKT EIGHT〉を主宰。
ヨガにはカラダを柔らかくするイメージがあるが、ストレッチと異なるのは筋肉がゆるむそのメカニズムだ。
「関節を動かして筋肉が収縮すると、その反対側で拮抗する筋肉は伸ばされ、自然にゆるみます。これを相反神経抑制といい、使いすぎて硬直した筋肉に無理な抵抗をかけてオーバーストレッチする心配もありません。自体重トレでもあるヨガは、筋肉を鍛えながら柔軟にする、安全性の高い方法といえます」(中村さん)
そこで、背骨の側屈・伸展・屈曲・回旋それぞれに効くヨガのポーズを紹介これらを側屈→伸展→屈曲→回旋の順に行うのが最も効果的だ。
「ヨガ本来の目的は、安定した姿勢で座り、瞑想を深めること。背骨をエネルギーの通り道と考えることからも、体幹を柔軟にするポーズは理にかなっているといえるでしょう」
しなやかで安定した体幹とともに、ブレないカラダとココロを育みたい。
両脇腹で体幹を支える腹斜筋。このポーズでは、下側の腹斜筋が体重を支えながら側屈することで、反対側の腹斜筋が伸ばされる。
背骨を支える脊柱起立筋を強化しながら、前側で硬くなった腹筋群をゆるめて伸展力を高める。
体幹を曲げる力を強化するには、「戦士のポーズⅢ」とは反対に、前側の腹筋群を鍛えながら背中側の脊柱起立筋をゆるめたい。
対角線上にある腹斜筋と脊柱起立筋を鍛えつつ、反対側で対角にある同じ筋肉群をゆるめる。
取材・文/オカモトノブコ 撮影/小川朋央 ヘア&メイク/大谷亮治 スタイリスト/高島聖子 監修/中村尚人
初出『Tarzan』No.827・2022年2月10日発売