階段から落ちそうな人を支える|「ここぞ!」のための筋力トレ③
人さまに見せられるようになるだけでなく、人さまの役に立ってこその筋肉、と『ターザン』は考える。シーンを想定しつつ、いざ特訓。今回は「階段から落ちそうな人を支える」のための筋トレ。
取材・文/飯田ネオ イラストレーション/上田よう 撮影/小川朋央 監修/坂詰真二
初出『Tarzan』No.813・2021年6月23日発売
筋力UPでヒーローボディを目指せ!
目指すは、ピンチの瞬間に力を発揮するヒーローボディ。何も特別なことはしなくても、いつもどおりのトレーニングを積むだけで、さまざまなシーンに対応できる筋肉が身につくのだとトレーナーの坂詰さんは言う。
教えてくれた人
階段の上りで、バランスを失って倒れそうになった老人を支える。
これは坂詰さんが実際に体験した出来事。お年寄りに限らず、階段を踏み外したり目眩がしたりして倒れてしまう可能性は、誰にだってある。もし自分も巻き込まれて将棋倒しにでもなれば、被害は甚大だ。
転倒を食い止めるために使うのは、リバース・ショルダープレスで鍛えた三角筋、僧帽筋上部、上腕三頭筋。ふらついた人の背中をそっと支えよう。
リバース・ショルダープレス(10回×3セット)
- うつ伏せで上体を反らす。
- 両手と両足を肩幅の1.5倍に開く。
- お尻をできるだけ高く引き上げる。
- 顎を引き、両手と爪先でカラダを支える。
- 両腕を曲げて、頭が床につく直前まで、ゆっくりとカラダを下ろす。
- また②の姿勢に戻る。
「筋力が社会のために役立つんだと思えば、モチベーションも上がりますよね。皆さんも誰かが困っていたら、普段のトレーニングを思い出して、勇気を持って手を差し伸べてみてください。小さな人助けこそ、ヒーローへの第一歩ですよ!」