階段から落ちそうな人を支える|「ここぞ!」のための筋力トレ③

人さまに見せられるようになるだけでなく、人さまの役に立ってこその筋肉、と『ターザン』は考える。シーンを想定しつつ、いざ特訓。今回は「階段から落ちそうな人を支える」のための筋トレ。

取材・文/飯田ネオ イラストレーション/上田よう 撮影/小川朋央 監修/坂詰真二

初出『Tarzan』No.813・2021年6月23日発売

筋力UPでヒーローボディを目指せ!

目指すは、ピンチの瞬間に力を発揮するヒーローボディ。何も特別なことはしなくても、いつもどおりのトレーニングを積むだけで、さまざまなシーンに対応できる筋肉が身につくのだとトレーナーの坂詰さんは言う。

教えてくれた人
坂詰真二
坂詰真二(さかづめ・しんじ)/1966年、新潟県生まれ。スポーツ&サイエンス代表。『Tarzan』登場歴、フィットネス業界歴ともに30年以上。『1日1ページで痩せる ダイエット最強の教科書』『今日から自宅がジムになる! 宅トレ』など著作も多数。

階段の上りで、バランスを失って倒れそうになった老人を支える。

階段から落ちそうなご老人

これは坂詰さんが実際に体験した出来事。お年寄りに限らず、階段を踏み外したり目眩がしたりして倒れてしまう可能性は、誰にだってある。もし自分も巻き込まれて将棋倒しにでもなれば、被害は甚大だ。

転倒を食い止めるために使うのは、リバース・ショルダープレスで鍛えた三角筋僧帽筋上部、上腕三頭筋。ふらついた人の背中をそっと支えよう。

リバース・ショルダープレス(10回×3セット)

リバース・ショルダープレス
  1. うつ伏せで上体を反らす。
  2. 両手と両足を肩幅の1.5倍に開く。
  3. お尻をできるだけ高く引き上げる。
  4. 顎を引き、両手と爪先でカラダを支える。
  5. 両腕を曲げて、頭が床につく直前まで、ゆっくりとカラダを下ろす。
  6. また②の姿勢に戻る。

「筋力が社会のために役立つんだと思えば、モチベーションも上がりますよね。皆さんも誰かが困っていたら、普段のトレーニングを思い出して、勇気を持って手を差し伸べてみてください。小さな人助けこそ、ヒーローへの第一歩ですよ!」