筋トレするなら代謝アップに繋がる下半身|プロ2人に学ぶ「痩せるカロリー管理術」
どれだけ摂取して消費すればいい? 人によって適正なバランスが異なるカロリーについて、管理栄養士の河村玲子さんとトレーナーの澤木一貴さんにじっくり伺いました。今回は「代謝アップに繋がる下半身トレ」について。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 イラストレーション/德永明子
初出『Tarzan』No.795・2020年9月10日発売
教えてくれた人
(左)澤木一貴(さわき・かずたか)/SAWAKI GYM代表。NESTA JAPAN理事。トレーナー活動のほか、メディアで幅広く情報を発信。個々のライフスタイルに基づいた細やかな指導に定評あり。
(右)河村玲子(かわむら・れいこ)/メンタル&フィジカルサポートスーパーバイザー、パーソナル管理栄養士トレーナー。管理栄養士とトレーナーの2軸でダイエットやボディメイクをサポート。
消費エネルギーが減ったときこそ下半身トレ。
澤木一貴さん(以下、澤) 自粛中、自宅ではアームカールで腕、アップライトロウで肩、EZバーでのスクワットを週3回行っていました。最低限の3種目で筋肉を維持するプログラムです。
河村玲子さん(以下、河) 私は有酸素運動のほかに、気になる部位の筋トレをしていました。主に脚やお尻ですね。デッドリフトやヒップリフト、ラテラルランジなどです。
澤 最近の若い男性は下半身トレをやりたがらないんですけど、家に籠もりがちなこういう時期こそスクワットなどの下半身トレは必要だと思います。
河 そうですね。私もブルガリアンスクワットは毎日行っていました。でもなぜ若い男性はスクワットを敬遠するんですか?
澤 細身のパンツが入らなくなるから。
河 はあ…。
下半身の筋肉は全身の筋肉の6〜7割を占めている。
澤 下半身の筋肉は全身の筋肉の6〜7割を占めていますから、それらが衰えれば代謝が落ちます。ADL(Activities of Daily Living=日常生活動作:詳しくはこちらの記事を参照)が減ってしまったときこそ下半身の筋肉に刺激を入れるべきですよね。
河 アームカールだけ一生懸命やっても代謝アップには繫がりませんものね。
澤 自粛中、ジムに通えずに重たいウェイトを使った筋トレができなかった人も多かったと思います。でも、そういうときこそ自体重トレのシングルレッグスクワットなどでカラダの機能性を磨く、という手もあります。ジムに戻ったときその経験は必ず生きてくるはずですから。
河 代謝のアップだけでなく、カラダの操作性を高めることでワンランク上のステージに進むことができますよね。