問1. ヒップリフトで強化のターゲットになる主な筋肉は?
- 大臀筋
- 中臀筋
- 内転筋
ヒップリフトとは、その名のごとくHip(お尻)をLift(上げる)するトレーニングのこと。仰向けの姿勢から膝を立て、上体から膝までを「一直線に」持ち上げていくのが、この種目における最大のポイントだ。
この動作で主として鍛えられるのは、お尻を広くカバーする大臀筋。キュッと引き締まったお尻を形作るだけでなく、立つ・歩くといったヒトの基本動作には欠かせない筋肉だ。
加齢で衰えやすい筋肉でもあるため、座り時間が長い人、運動不足の人などはぜひ取り組んでみてほしい。よって問いの答えは①大臀筋。
さて上記に対して最もありがちなNGは、腰が反ったり、逆に腰が上がり切らずに落ちてしまうこと。改善策として、“腰から”でなく、“恥骨のあたり”からリフトアップするといい。さらにお尻の穴をキュッと締めることで、大臀筋にしっかり効くフォームが完成する。
さらに、コツがもう一つ。一般的にヒップリフトは両手を下に向けて行われるが、これだと腕で床を押してしまい、大臀筋への負荷が軽減する。そこで手のひらを上に向けると、余計な力に頼らずにお尻をしっかり刺激できるというわけだ。
問2. ヒップリフトで自体重を支えるため、最も使う部位はどこか
- 腕
- 肩甲骨
- 頭
ヒップリフトで起こりがちなもう一つのNG例に、カラダがつい力んでしまうことがある。ここで見直したいのは、上体を上げる際に支点となる部分。
床に頭を押し付けるごとく首の付け根に力を入れると、フォームが崩れるばかりか、ケガの原因にもなりかねない。腕の力に頼ると、大臀筋にうまく刺激が入らないのも前述の通りだ。
正解は、肩甲骨を支えに恥骨を上に持ち上げ、この支点をキープすること。これがカラダの構造的に最も無理がなく、無駄な緊張なく大臀筋をしっかり収縮できるというわけだ。よって答えは②肩甲骨。
さらに“力み”の問題から見ると、足で床を強く踏みしめすぎているケースも。ヒップリフトでは腿裏のハムストリングスも共働するが、足の位置を遠くして膝を浅く曲げるとここに刺激が入り、大臀筋への効果が薄れてしまう。
あえてハムストリングスに効かせる方法もあるが、基本はあくまで“膝をある程度深く曲げる”がフォームとしては正解。
仰向けのスタートポジションで踵をお尻にぴったりつけておくと、膝が自然と理想的な角度になるため覚えておくといいだろう。