自家製ドレッシングで豊かなベジ活を!
“野菜嫌い”の理由1位といえば「味」。小学生の頃、給食で出た野菜が食べられず、文字通り苦い思いをした人もいるだろう。
子どもの味覚は苦みや渋みを本能的に避けるといわれており、野菜独特の青臭さもその理由になっている。そんな野菜嫌いたちにも、野菜をより美味しく食べたいと考えている人にも、一番の手助けになる武器こそ、ドレッシングだ。
「自作なら好みのテイストで必要な分を作れるので飽きることもありません。調味料を混ぜるだけなので3分もかからず、忙しい朝でも簡単です」(野菜ソムリエで調味料研究家のMICHIKOさん)
今回は異なる5つのドレッシングの作り方と相性の良い料理を紹介。気になるものから取り入れて、豊かなベジ活を!
① ベジ薬味のピリ辛ドレッシング
食欲不振にはピリ辛薬味で勝つ!
食欲がなくて野菜が喉を通らない…。そんなときは中華風のピリ辛ドレッシングを作ってみよう。
食欲増進効果のある香り成分「シネオール」を含む生姜と、大葉、ミョウガといった香味野菜をみじん切りして薬味にし、ゴマ油やコチュジャンなどいくつかの調味料を入れて混ぜるだけ。
シャキシャキとした食感と薬味の辛みで食欲もアップ。蒸し野菜のほか、肉や魚のグリル料理にもマッチする。
作り方
大葉2枚、ミョウガ1個、生姜10gをみじん切りし、酢、醬油、ゴマ油各大さじ1、コチュジャン小さじ1、蜂蜜少々をボウルでよく混ぜ合わせる。
マッチするのは、こんなメニュー
旬ベジのフライパン蒸し
トウモロコシ1/2本、ゴーヤ1/2本、ミニトマト4個、シイタケ3枚、もやし1/2袋、ニラ1/3袋、豚バラ肉140gを食べやすい大きさに切ってフライパンに入れ、全体に酒を振って蓋をし、弱中火で5〜8分ほど蒸す。
② 甘酒チーズドレッシング
直飲みできるドレッシング!
買ったはいいけど何か月も冷蔵庫に眠りがちな粉チーズ。その「眠れる冷蔵庫の粉チーズ」を救う王子様が、“食べるサプリメント”こと甘酒。
この2つの発酵食品を混ぜ合わせ、いくつかの調味料を加えてボウルに入れて混ぜるだけで、簡単に甘口でクリーミーなドレッシングの出来上がり。余ったらその場でグイッと飲んでしまってもOK。カルシウムと必須アミノ酸も摂取できる。
作り方
甘酒(無塩タイプ)、オリーブ油各大さじ2、酢小さじ2、粉チーズ大さじ1、塩少々をボウルでよく混ぜ合わせる。
マッチするのは、こんなメニュー
フルーツ入り生野菜サラダ
甘酒とよく合うのがフルーツの爽やかさ。キウイ、グレープフルーツの皮を剝いて切り、マッシュルームは薄切り。ズッキーニは縦半分に切ったあと5mm幅に切り、器にレタス、生ハムと一緒に盛り付ける。お酒のお供にも。
③ アジアンドレッシング
タイ料理風の辛み・旨みを手軽に!
「タイの醬油」とも呼ばれる発酵調味料ナンプラーに、消化・吸収・分解がスムーズなMCTオイル、赤唐辛子を組み合わせれば、タイ料理風の辛みと魚介の旨みが混じり合ったドレッシングが完成。
こちらも調味料と具材をボウルに入れて混ぜるだけなので、非常に簡単。他のドレッシングに比べると少し濃いめの味なので、ディップして食べる料理(生春巻きなど)に合わせるのがオススメだ。
作り方
ナンプラー、レモン汁各大さじ2、赤唐辛子(輪切り)小さじ1、MCTオイル小さじ1、砂糖ひとつまみをボウルでよく混ぜ合わせる。
マッチするのは、こんなメニュー
彩りベジ生春巻き
アジア風生春巻きと聞くとハードルが高そうだが、ライスペーパーは水に濡らすだけで使えて、保存も利く便利アイテム。茹で野菜、生野菜や刺し身などを入れてライスペーパーで巻き、半分に切ってドレッシングを添えて出来上がり。
④ オリーブマヨネーズ
自作マヨネーズ、実は超簡単!?
物価高騰のあおりを受け、手作りマヨネーズが密かに流行しているのをご存じか? 市販のものは主に大豆油が使われているが、オリーブオイルに置き換えてヘルシーに。ディジョンマスタード、酢(または白ワインビネガー)の量で味を調整しよう。
分離させないためには、油を少しずつ加えるようにするのがポイント。市販のものと違って日持ちしにくいので、少量ずつ作って数日で食べ切るように!
作り方
卵黄1、ディジョンマスタード小さじ1、塩小さじ1/3を泡立て器で混ぜ、オリーブオイル100mLを少しずつ垂らして混ぜ、酢(or白ワインビネガー)小さじ2を数回ずつ加えて混ぜる。
マッチするのは、こんなメニュー
カボチャとナッツのマヨサラダ
普段のポテサラをカボチャに置き換え。カボチャ⅛個(200g)を中身を除いて一口大に切り、レンジで4分ほど加熱して冷ます。レーズン、ミックスナッツ、マヨネーズを混ぜ、フリルレタスとパセリのみじん切りで飾る。
⑤ 塩麴オレンジオリーブドレッシング
塩麴+オレンジの甘口ドレッシング!
先に紹介した「甘酒チーズ」とは違う甘口ドレッシングを試してみたいならコレ。もはや家庭に定番化しつつある発酵調味料「塩麴」にオレンジ果汁、オリーブオイルと蜂蜜を混ぜる。
スープに加えたり、炊き込みごはんの味付けにも。塩麴は、肉や魚を焼くときに塩胡椒の代わりに使うと、やわらかく旨みたっぷりに仕上げられる超便利な調味料。仕事で疲れたときにも、甘みで舌を癒やしてくれるはず。
作り方
オレンジ果汁(果実を搾ってもよし、オレンジジュースを活用するのもOK)とオリーブオイルを各大さじ2、塩麴大さじ1、蜂蜜少々をボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
マッチするのは、こんなメニュー
彩り夏野菜の塩麴オレンジ オリーブドレッシング漬け
ナス、ニンジン、シシトウなどにシメジを加え、フライパンに底から1㎝量の揚げ油を入れて180度に熱し、具を入れてしんなりするまで炒め揚げる。その後、ドレッシングを入れたボウルに入れて30分ほどなじませる。