フィンランドで100万人以上が趣味にするノルディックウォーキング
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は通常のウォーキングよりも20%多くエネルギーを消費できるというフィンランド生まれの「ノルディックウォーキング」について。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.854・2023年4月6日発売
春到来。雪解けが進むなか、ストック片手に街へ森へ
雪解けが進むこの時期になるとストックとシューズの準備に取りかかる人がちらほら。フィンランドを発祥の地とするノルディックウォーキングを楽しむためだ。
このスポーツの起源は1940〜50年代にストックを使って歩いたノルディックスキーの夏季練習だといわれ、1990年代後半に全国紙で紹介されると人気が爆発的に高まった。
以降、国内の愛好家は増加の一途。理由の一端は運動効率で、ストックを手に歩くシンプルなものながら全身の筋肉が動かされ、通常のウォーキングより20%も多くエネルギーを消費できるのだという。
コースはアスファルトの路上や森の中など千差万別で、距離も個人の基礎体力次第。そんな間口の広さから幅広い年齢層が挑戦でき、2000年には国際ノルディックウォーキング協会が発足するまでに。
戸外の風景を愛でながら歩く人が世界中でも増えている。
COORDINATOR
UTANO YOSHIKO/ヘルシンキ在住歴17年。TVの撮影帯同を中心に活動。愛犬の柴犬KIKIと森を歩くのが毎日の小さな癒やし。YouTubeチャンネル『北欧さんぽ』更新中。