肩関節の可動域を広げるプッシュアップバー3種目|自体重トレの質を上げるギア活用術
負荷を大きくしなくとも、自体重トレの質を高めることで、効果アップは期待できる。パーソナルトレーナーの横手貞一朗さんは「ギアを活用することで、間違いなく自体重トレのクオリティを高められます」という。今回は、手首を無理なく伸ばせる状態を作り、余計な力みを解く効果があるプッシュアップバーの活用術を紹介。
取材・文/神津文人 撮影/鈴木大喜 スタイリスト/武政由香理 ヘア&メイク/北 一騎 監修/横手貞一朗(Positive Link Studio主宰) 編集/門上奈央
初出『Tarzan』No.852・2023年3月9日発売
横手貞一朗さん
教えてくれた人
よこて・ていいちろう/パーソナルトレーナー。〈ポジティブ リンク スタジオ〉主宰。トレーナーとして30年にわたりカラダ作りを指導。アスリート、俳優、モデルのサポートも。オンラインレッスンや動画配信も行っている。
肩甲骨まわりの動きをダイナミックに
プッシュアップバーを使うと、手が床よりも高い位置になることで、肩関節の稼働域が広がり、大胸筋や上腕三頭筋の伸縮が大きくなりトレーニング効果がアップ!
また手首が伸びた状態が維持されることで不要な力みが減り、狙ったところに効かせやすくもなる。
① 上腕三頭筋を鍛えながらカラダの連動性も向上
床に座り、肘を曲げてカラダの背面に置いたプッシュアップバーを握る。お尻を床から離す。腰を持ち上げるイメージで、腕を伸ばす。戻る。20回。片足を床から離した状態で行うと負荷が増し、下半身との連動も高まる。
② 体幹、側面を鍛え、カラダの制御力をアップ
両足を腰幅に開いてしゃがみ、カラダの横側に置いたプッシュアップバーを握る。肘を曲げてカラダを倒しながら、上側にある脚を伸ばす。戻ったら、プッシュアップバーを逆側に移動し、同様の動きを行う。20回繰り返す。
③ プッシュアップバーが可能にする体幹トレ
肩幅よりやや広い間隔でプッシュアップバーを置いて握る。腕と背すじを伸ばし、両脚は大きく広げて前方へ。両足を床から離し、脚を床と平行にして揃える。3秒キープしたら戻る。20回。慣れたらキープの時間を長くする。