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長時間の対局を戦い抜く、棋士・都成竜馬さんの腰痛対策

都成竜馬さん

都成竜馬(となり・りゅうま)/1990年生まれ。2000年に奨励会入会。数々の戦型で「都成流」と呼ばれる独自の指し方を開発。著書に『都成流 新型ダイレクト向かい飛車』(マイナビ出版)など。ユーチューブチャンネルは『都成竜馬とゆく』。

長い時は16時間にも及ぶという将棋の対局。程度の差はあれ、棋士はみんな腰痛を抱えているはず、と語るのは棋士の都成竜馬さん。都成さん自身も座布団や腰枕といったアイテムを活用したり、腰痛対策で筋トレを始めたという。腰痛対策が必須とも言える棋士の工夫を教えてもらった。

長い時は16時間の対局も。腰痛対策は棋士の必須事項

「私の対局で最も長くかかったのが朝10時から深夜2時までの16時間。これはさすがに腰にキましたね

そう話すのはテレビやウェブなどでも人気の棋士、都成竜馬七段

「もともと対局では普通の座布団に座っていたのですが、棋士の健康をサポートする意味で数年前から日本将棋連盟と寝具メーカーの〈昭和西川〉さんがコラボして作った対局用座布団が使われるようになりました。

これがとても良くて、長時間座っても腰が楽。自宅用にも購入したほどお気に入りのアイテムなんです」

程度の差こそあれ、棋士はみんな腰痛を抱えているはず、と言う。

「長考せず早指しする対局相手だと、“座っているのが辛くて早く終わらせたいのかな”と思うことはありますね。相手のペースを乱す作戦かもしれないですけど…(笑)

僕も30代になって腰を気にするようになり、最近子どもが生まれたので抱っこをする機会も多い。それで寝ている時、腰に負担がかからないよう腰枕を使うようになったり、お湯にゆっくり浸かるようになりました」

都成竜馬さん

コルセット状の腰枕と専用座布団は不可欠です

腰枕と棋士専用座布団

:通販で購入したというコルセット状の腰枕。腰とベッドの隙間を埋めて腰への負担を減らす。温熱腰枕4,990円、問い合わせ先:オーシン WEBサイト

:日本将棋連盟と〈昭和西川〉による棋士専用座布団。体圧を分散する敷き布団と同じ素材が使われ、適度な弾力性でカラダが沈みすぎない。

カラダ作りは棋士生活の礎に

都成竜馬さん

「また、ある整骨院に行った時に、そこが運営するパーソナルジムを紹介してもらい、腰痛対策の一環で筋トレを始めたんです。

週1回通ってウェイトを上げ、脊柱まわりに筋肉をつけるメニューをやっています。他にもジムに通う棋士は多いですよ」

座り姿勢にも気を使っている。

「やはり普段からの心がけが大事なので、お腹にグッと力を入れて背すじを伸ばすよう意識はしていますね。

師匠の谷川浩司九段は昔から変わらず姿勢も所作もきれいなのですが、それが結果的に腰痛予防になり、還暦を迎えた今なお第一線で活躍できる礎になっているのかなと感じさせられます。

師匠はずっとフィットネスバイクで鍛えていますし、私もこの先20年、30年と棋士生活を送るうえでそうした部分も見習わないといけないなと思っています」

都成竜馬さんのマイルール
  1. 対局中は棋士専用座布団を愛用
  2. お腹に力を入れて背すじを伸ばす
  3. 筋トレで脊柱まわりに筋肉をつける
  4. 就寝中は「腰枕」が不可欠

取材・文/黒田創 撮影/高橋マナミ

初出『Tarzan』No.849・2023年1月26日発売

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