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【編集部選9アイテム】基本姿勢を見直す、座る・立つ・寝るのサポートグッズ

日常生活の何気ない“姿勢のクセ”が続くと、それが不良姿勢に繋がり、カラダの不調を招くことも…。そこで「座る」「立つ」「寝る」3つの状況別に、基本姿勢を見直すサポートグッズを紹介。

「座る」のサポートグッズ3選

「座る」という行為は、実はリスクと隣り合わせ。誤った座り方はカラダを休めるどころか、逆に背骨や筋肉に余計な負荷をかけ、腰痛肩こりといった弊害を引き起こす。

理想は骨盤を立たせて直立時と同じ背骨の自然なS字カーブを維持すること。ただ、この姿勢を四六時中、意識し続けるのが難しい。そこで、腰掛けただけで正しい姿勢へと誘ってくれる椅子を選ぶことも大事なプロセスとなってくる。

椅子を替えれば、背骨への負担は軽減され、カラダも見違えるはずだ。

※本記事に記載の寸法は編集部調べによるものです。

アーユル・チェアーの《オクトパス 》
アーユル・チェアーの《オクトパス 》

自然と骨盤が立つように、2つに割れた座面。

2つに割れた座面を跨ぐように腰を下ろすことで自然と骨盤が立ち、上下動式の腰当てが第4、第5腰椎を確実にサポート。お尻と腰当ての間に空間ができないように、座面の奥にかけて傾斜がついた構造。

腰への負担が少ない姿勢へと自然に誘導してくれる。座面の高さも調整可能。価格:52,800円。WEBサイト

ハーマンミラーの《セイルチェア》
ハーマンミラーの《セイルチェア》

人間工学の分野で数々の特許を持つ〈ハーマンミラー〉。名作の《アーロンチェア》と同じ骨盤をサポートするポスチャーフィットを採用し、価格は約半額というコスパの高さ。

座る人の体型や動きに適応し、背骨と坐骨を健全な位置へと誘い、姿勢を改善してくれる。カラバリも豊富。価格:90,200円。WEBサイト

テクノジムの《アクティブシッティング》
テクノジムの《アクティブシッティング》

底部は滑り止め素材。転ぶ心配なく仕事に没頭できる。

デスクチェア代わりにおすすめなのが、ウェルネスボール。背もたれのある椅子と違い、後ろに反ったり、猫背ではバランスが取れないため、自然と背骨は理想のS字カーブを描く。

またコアに働きかけることで、より姿勢は安定。在宅ワークが続く今、同時に運動不足も解消できる。価格:36,300円。WEBサイト

「立つ」のサポートグッズ3選

人の基本姿勢の中で最も背骨と腰への負担が少ないのが「気をつけ」の姿勢。カラダが凝りにくいだけでなく、呼吸が深まり集中力も高まることから、教育現場やオフィスシーンで“スタンディングワーク”が注目されている。

日本ではまだあまり見かけないが、すでに欧米では立って働くことがポピュラーな光景に。あのGoogleやFacebookも採用している。そんな新時代の働き方を実践するための基礎グッズを紹介。誰にでもフィットする調整式のアイテムが主軸だ。

※本記事に記載の寸法は編集部調べによるものです。

FLEXISPOTの《卓上スタンディングデスク》
FLEXISPOTの《卓上スタンディングデスク》

今あるデスクの上に置くだけで、スタンディングワークを実践できる便利な卓上デスク。高さはミリ単位で調整でき、子供から大人まで使用可能。

ラップトップを置いて、さらに書類を広げられるほど、ゆとりのある2段式。脚にはゴムパッドが付き、下のデスクを傷めない配慮も。価格:15,400円。WEBサイト

バランスラボの《電動昇降デスク》
サカモトハウスの《電動昇降デスク》

凹みにお腹を優しく押し当てるように立つのが正位置。

正しい立ち姿勢でデスクワークを行うと、肘の位置はほぼ胴体の横に来る。それを計算し、肘をついた楽な体勢で作業できるように、天板の中央が凹んだ〈サカモトハウス〉独自の構造。

3つの高さを記憶し、ボタンを押せば自動で各サイズに変更。これなら、家族でシェアすることもできる。価格:217,800円〜。WEBサイト

Kensingtonの《疲労軽減マット》
Kensingtonの《疲労軽減マット》

押しても沈みすぎない、程よい反発が心地よさを生む。

オフィスシーンだけでなく、キッチン用のマットとしても人気の低反発マット。これを敷いただけで、疲労感がまるで違う。人間工学に基づいた設計で、体圧を分散して足腰への負担をグッと軽減。

ヘビロテしても沈みにくく、この上で毎日8時間以上作業しても約10年は使えると評判。価格:10,900円。WEBサイト

「寝る」のサポートグッズ3選

カラダをリカバリーすることが睡眠の大きな役割。その効果を最大限得るには、正しい寝姿勢をとり、睡眠の質を上げることが肝心だ。そこで、約1万〜2万円で手軽に寝姿勢を改善できるグッズを徹底調査。

うち2つは、頸椎を安定させ、呼吸をラクにする枕。もう1つは、腰と寝具の隙間を埋めるように腰に当てる腰枕。これがあるとベッドやマットレスを買い替えることなく、寝ている時も自然な背骨のS字カーブを作れる。

毎朝、きっと目覚めた瞬間に、カラダの違いを実感できるだろう。

※本記事に記載の寸法は編集部調べによるものです。

テンピュール®️の《ユニバーサルピロー》
テンピュール(R)の《ユニバーサルピロー》

NASAが唯一公式認定した体圧分散素材を用いた〈テンピュール®〉でも、珍しい半円型。腰を休めることもできる。

腰下に当て、寝具との隙間を埋めることで体圧を分散させて正しいS字カーブをキープ、よりよい寝姿勢をサポートする。リカバリー用の足枕としても使用可能。価格:9,680円。WEBサイト

王様の枕シリーズの《王様の頸椎安定位枕》
王様の枕シリーズの《王様の頸椎安定位枕》

後頭部が溝にスポッ。首から頭のラインに沿う構造。

日本のビーズ縫製の最高技術を持つ、秋田の枕専門工場が開発した《王様の枕シリーズ》。なかでも頸椎を休めることに特化したのがこの頸椎安定位枕。

柔軟で程よい弾力のある、超極小ビーズと綿の混合素材が頸椎を包み込むように保護。後頭部にかけて低く設計されており、首を自然な安定位に誘導する。価格:7,120円。WEBサイト

ロフテーの《快眠枕 LEシリーズ》
ロフテーの《快眠枕 LEシリーズ》

枕の底部にシートを入れて、自分好みの高さに調整。

朝まで理想の寝姿勢が保てるよう、5つのブロックに分けそれぞれの高さを調整した〈ロフテー〉の快眠枕。その最新モデルが枕全体の高さを3段階に調整できるLEシリーズ。

メインの中材の他に厚さ1cmのシートが2枚付属。1〜2cmの違いだが、これでほとんどの成人の体型にフィット。価格:18,700円。WEBサイト

取材・文/宮田恵一郎 撮影/山城健朗

初出『Tarzan』No.818・2021年9月9日発売

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