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「頭をフレッシュに保つには、基礎体力が必要」伊沢拓司|私とフィットネス

伊沢拓司(いざわ・たくし)/1994年、埼玉県生まれ。開成高校時代、全国高等学校クイズ選手権史上初の個人2連覇を達成。東京大学在籍中にWebメディア〈QuizKnock〉を立ち上げる。

運動・トレーニングの魅力は、健康づくりやボディメイクだけに止まらない。さまざまな著名人にカラダを鍛える理由を聞いた「私とフィットネス」。今回はクイズプレーヤー・伊沢拓司さんが、トレーニングを続ける理由について。

何より大事なのは“体力”。

“クイズプレーヤー”としてさまざまな問いに向き合い、無人島からの脱出、スポーツ番組のMCなど、ジャンルにとらわれない活躍を見せる伊沢拓司さん。現場には自転車で向かうこともある。

「ロードバイクに乗っています。東京はアップダウンが激しくて、山の手の縁を走っていると距離以上に負荷がかかる。生活が不規則になりがちだから、いい運動になるんです

現在、週に5日は番組収録に参加。多忙な毎日を送るうえで何より大事なのは“体力”だと伊沢さんは語る。

「たとえ2時間の番組でもクイズにはシンキングタイムが必須で、収録に6〜7時間かかることもしょっちゅうです。問題を解くだけでなく、問題の合間もコメントを考えないといけない。そのつど脳のスイッチを切り替えるからものすごく疲れるんです。体力づくりは欠かせません

伊沢さんがアタマとカラダの関係に気づいたのは、高校生の頃だった。

過去の戦歴を分析したら、前日にしっかり睡眠をとった大会ほどいい成績を残していたんです。結局、クイズはメンタル競技。知識を詰め込むよりも体調万全の健康なカラダで堂々と臨んだほうがいい。慌てた様子を見せると、敵を調子づかせることになりますし、たとえ自信がない問題も堂々と答えて、隙を見せないようにしています」

テレビ出演が増えた2017年頃からカラダを鍛え始めた。ジムに行く時間が捻出しづらい今は、もっぱら自宅でのトレーニング。

「組み立て式の懸垂マシンを家に置いています。10回×2セットで息もハアハアしてますけど、ジムに行けないストレスを自宅で発散できるので助かってます」

こんなに自分に還元される遊びはない。

クイズがテーマのWEBメディアの運営や、YouTubeでクイズ番組を手掛ける〈クイズノック〉の代表でもある伊沢さんは、社員のクイズをチェックしつつ、自らも考える。ここにもトレーニングの効果が。

「日中は会社やテレビやラジオの仕事をしているので、クイズ制作は必然的に夜中に。深い時間でも頭の中をフレッシュに保つには、基礎体力が欠かせません。クリエイティブな仕事だからこそ、ダラダラせず短期集中が求められる。体力あってこそ、高い集中を保てるかなと」

学生時代はクイズにのめり込んだが、元来運動は嫌いじゃないそうで、“世界最高峰の障害物レース”ことスパルタンレースに参加したことも。もはや運動は遊びだと断言する。

「こんなに自分に還元される遊びはないなって思うんです。ゲームは攻略できないときもあるし、本にも当たり外れがある。娯楽時間は限られてるから絶対に外したくないんです。

でも、トレーニングは正しくやれば正しく自分に還ってきます。翌日に痛みが残って“やったな”って思えるし、満足感がすごい。マインドフルネス的にもいい効果を生んでいるなと思います」

クイズもトレーニングも戦う相手は自分。心血を注げば注ぐだけ、結果となって表れる。難点は好き過ぎるあまり、時にバランスを欠くこと。

「“運動するなら最大効率を!”という意識が強くて、どこでトレーニングして、いつプロテインを飲んで、と細かく決めないと気が済まなくて…。それでジムに行けないんですよね、本末転倒ですけど(笑)」

伊沢拓司さんのフィットネス

頻度:週3〜4回

内容:理想は週4、最低週1はジムに行きたいが、最近は自宅トレが中心。可変式のダンベルや懸垂器で、1〜2部位に絞って20〜30分。その分、月に2〜3回のフットサルは欠かさず、ロードバイクでの都内の移動で運動不足を補っている。

取材・文/飯田ネオ 撮影/下屋敷和文

初出『Tarzan』No.811・2021年5月27日発売

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