【今回の筋肉】ジャッキー・チェン
坂詰真二さんが選んだ推し筋肉TOP3
- 第一位 三角筋
- 第二位 上腕三頭筋
- 第三位 前腕(屈筋群・伸筋群)
「『ヤング・マスター』などで人一人を頭上に持ち上げますが、これは三角筋が強い証しです」。また腕全体の筋力も圧倒的。「二頭筋も大きいですが、特筆すべきは三頭筋。また前腕が非常に発達しており握力の強さを表しています」。「『ヤング・マスター』などで人一人を頭上に持ち上げますが、これは三角筋が強い証しです」。また腕全体の筋力も圧倒的。「二頭筋も大きいですが、特筆すべきは三頭筋。また前腕が非常に発達しており握力の強さを表しています」。
ジャッキー・チェンは私自身も強く影響を受けた人物の一人。中学生の頃に『酔拳』『蛇拳』などを観て、アクロバティックな動きに憧れました。当時は細い体型のアクション俳優が多いなか、ジャッキーは筋肉量が群を抜いていた。それが単なる魅せる筋肉でなく柔軟性やスピード、平衡性などを伴う点がスゴい!
特筆すべきは腕の筋肉ですが、なかでも動作の要となる肩の三角筋も実に大きい。中国戯劇学院(京劇役者を育てる香港の養成学校)時代に逆立ちや人を持ち上げる動作を訓練で繰り返し、成人後にはジムでウェイトトレに励んだ成果でしょう。
ジャッキーのような三角筋を目指すには、本人に倣った逆立ち腕立て伏せに取り組むのが一案。ただ負荷が高いので、まず逆立ちで静止した状態を保つことから始めましょう。
上腕では特に三頭筋のボリュームが圧巻。元スタントマンのジャッキーはアクションでも鮮やかな“受け身”が目立ちますが、その際に脊柱や頭部を衝撃から守るには三頭筋が大切なんです。
三角筋と同様に、中国戯劇学院の訓練とウェイトトレで筋肉を育んだと思われますが、実は三頭筋は自体重でも適切な負荷をかけやすい。彼のような三頭筋に近づくには、手幅を狭くした腕立てや、イスに背を向けて座面に両手をつき腕を曲げ伸ばしするリバースプッシュアップを行うのがおすすめです。
手首から肘にかけての前腕の筋肉も素晴らしい。『ポリス・ストーリー』で走行中のバスに傘を引っ掛けてぶら下がります。腕だけで全体重を支えるだけでも大変なのに、走行するバスの加速や遠心力にも耐えられるとはさすがです。
前腕の筋肉は握力に関係しており、私も影響を受けて昔ハンドグリップで鍛えました。普段のダンベルやバーベルトレで、握力を補完するストラップなどのギアを使わずに行うだけでも、前腕部の筋トレになります。
今回は上半身に焦点を当てましたが、武術やアクションにおいて重要な下半身も発達しています。また丸顔なので気づきにくいのですが、肉体を見れば体脂肪率の低さは明らか。ジャッキーを目指すなら、有酸素運動もマストです。