俳優・白本彩奈さんがもつ透明感の秘訣は「自然体の腸活」だった!

『続・続・最後から二番目の恋』で透き通るような美大生のえりな役を好演した彼女が、忙しい日々でも欠かさない腸活とは? その実践法を聞いた。

取材・文/井上健二 撮影/内田紘倫 ヘア&メイク/馬場麻子 スタイリスト/仮屋薗寛子 イラストレーション/AZUSA 

初出『Tarzan』No.909・2025年8月28日発売

白本彩_腸活法
Profile

白本彩奈(しらもと・あやな)/女優、モデル。2002年、東京都出身。3歳から芸能活動を開始。24年公開の映画『箱男』のヒロイン・葉子役でも注目を集める。スポーツ万能で、趣味は殺陣。「見かけは派手なのに、実は繊細なところに惹かれています」。

好きで続けたいことだけ、自然体で続けています。

「“腸活”という言葉を聞いたのは最近です。どんな活動なのかと思ったら、私が普段からやっていることと同じでした」

と笑うのは、女優の白本彩奈さん。おかげでこれまで便通に悩んだ経験は皆無だとか。美しいボディラインも、透き通るような美肌も、自然体の腸活の賜に違いない。

白本さんの日常にまず欠かせないのがヨーグルト。彼女の母親はベラルーシ人。ベラルーシは酪農の盛んな国であり、各家庭には自宅で発酵させたヨーグルトが常備されているという。

「いわゆる飲むヨーグルト。母から譲り受けた乳酸菌と酵母で作るヨーグルトを冷蔵庫にストックし、おやつ代わりに飲んでいます」

食生活は、基本的に自炊。

朝は、タンパク質をしっかり摂りたいから、自家製ではなく、高タンパク質のギリシャヨーグルトをチョイス。それに季節のフルーツやグラノーラを合わせて食物繊維も補給。昼は仕事柄、用意されたお弁当などを食べることも多いけれど、自宅で夕飯を食べるときは納豆やキムチといった発酵食品が食卓に並ぶ機会も少なくない。

「どちらも、発酵食品で腸内環境にいいからという理由ではなく、単純に美味しくて好きだから食べています。何事も継続しないと、意味がないですよね。栄養値などスペック的にはいくらヘルシーそうな食品でも、好きじゃないと続きませんから。マイブームは、納豆もやし。茹でたもやしと納豆を和えて、卵を1個落としてレンチンするだけ。美味しくてボリュームもあり、これだけで夕飯を簡単に済ませる日もあります」

週3〜4回ペースで通うのが、ヨガのレッスン。

「もともと運動は大好き。小さいときからバレエ、水泳、バレーボール、バスケ、陸上と経験してきました。他の運動と比べてヨガがいいのは、カラダが鍛えられるだけではなく、マインドがリセットされて頭がクリアになるところ。それに、ものすごく汗をかくから、デトックスにもなる。ヨガをやり始めて私、汗っかきになった。女優は汗をかかないといいますが、私は“汗をかく女優”です(笑)」

ヨガにハマってから、ますます快腸になってきた。

「深い呼吸で横隔膜が大きく上下するし、ひねる動きも多いので、腸が適度に刺激される感じがします。その日のセッションが終わり、脱力してリラックスしていると、お腹がグーッと鳴り、腸管が動き始める様子がよくわかります」

眠る前のルーティンにしているのが、お腹を温めること。

「カラダは冷やすより、温めた方がいいですよね。なので、両手のひらを擦り合わせて摩擦熱で温めたら、お腹に乗せて“の”の字を書くようにマッサージします。落ち着けてすぐに眠れますし、翌朝のお通じも良くなりますから、便秘気味の人にお薦めです!」

白本さんが実践している腸にいいことトップ3!

1.インナーマッスルが鍛えられて美姿勢に。

インナーマッスルが鍛えられて美姿勢に

数年前、体験教室に参加して以来、夢中なヨガ。「私がやっているヨガはフィットネス系で、翌日筋肉痛になります(笑)。インナーマッスルが鍛えられて姿勢も良くなった。ヨガ後は頭が冴えて新しいアイデアも湧きます」。

2.体温で腸管を温めて、安眠へ誘う。

体温で腸管を温めて、安眠へ誘う

睡眠時は消化吸収が進み、腸内環境が整う。さらに白本さんが眠る前にベッドでいつも行っているのは、お腹を両手で温め、「の」の字を書くようにマッサージする。「マッサージしているうち、いつの間にか寝落ちします」。

3.母から受け継いだ伝統の発酵食品。

母から受け継いだ伝統の発酵食品

ベラルーシなどで作られるヨーグルト(ケフィア)は乳酸菌と酵母で共生発酵させるのが特徴。牛乳にケフィアグレイン(種菌)を入れると常温で発酵して固まる。「蜂蜜などで甘みを足すと飲みやすくなります」。