発酵食品×食物繊維で作る“快腸のっけトースト”。

腸にいいだけじゃ続かない。せっかく食べるなら、おいしくて簡単なほうがいいに決まってる!カギを握るのは、「発酵食品」+「発酵性食物繊維」の“発酵ゴールデンコンビ”。時間がない朝こそ、腸が喜ぶ簡単トーストでスマートに始動!

編集・取材・文/川端浩湖 撮影/黒川ひろみ

初出『Tarzan』No.909・2025年8月28日発売

教えてくれた人

島本美由紀(しまもと・みゆき)/料理研究家、食品ロス削減アドバイザー、防災士。食材をムダにしないレシピや時短料理が人気。2018年に一般社団法人〈食エコ研究所〉を設立。家庭で楽しみながらできるエコアイデアを発信している。

ダブル発酵を簡単に実践できる、トーストアレンジ。

朝のドタバタな時間でも、育菌チャンスは逃したくない。料理研究家・島本美由紀さんが提案するのは、パンに具材をのっけるだけの「のっけトースト」。発酵食品×発酵性食物繊維の“ダブル発酵コンビ”で、朝イチからしっかり腸活をスタートできる。

「ダブル発酵をラクに実践するなら、発酵性食物繊維が豊富な全粒粉やもち麦、オーツ麦入りのパンがお薦め。以前より食べやすいタイプが増え、スーパーやコンビニでも手に入りますよ」

ぬか漬けをタルタルにINしたり、塩麴をたれ代わりにONしたり、ひねりを利かせた発酵食品の取り入れ方は実にユニーク。そしてクリームチーズも発酵食補給に使える便利な食材。バナナと組めば、おいしさと育菌の一挙両得だ。

意外なペアリング?ぬか漬けタルタルトースト。

ぬか漬けの存在感に目からウロコのタルタルソースは必食。サクッと焼いた全粒粉パンにたっぷり乗せれば至福の朝ごはんが完成!

糠漬けタルタルトースト

材料(1人分)
  • 全粒粉パン…1枚
  • ぬか漬け(キュウリ、大根、ニンジンなど)…30g
  • 茹で卵…1個
  • マヨネーズ大さじ1
  • 塩・胡椒各少々
作り方
  1. ぬか漬けは粗みじんに切る。
  2. ボウルに茹で卵を入れ、フォークで粗く潰す。ぬか漬け、Aを加えて混ぜ合わせ、トーストしたパンに乗せる。

一体感に驚き。塩麴アボカド納豆トースト。

塩麴の旨みが、ネバネバ納豆と濃厚アボカドをつなぎ、味わいが一体に。カット済み冷凍アボカドを使えばさらに手軽に作れる。

塩麴アボカド納豆トースト

材料(1人分)
  • 全粒粉パン…1枚
  • アボカド1/2個
  • 納豆1パック
  • 塩麴小さじ1
作り方
  1. アボカドは種を取って皮を剝き、1cm角に切る。
  2. ボウルにアボカド、納豆、塩麴を入れて軽く混ぜ、トーストしたパンに乗せる。

至福の朝食!バナナ&クリームチーズトースト。

人気の発酵食、クリームチーズに、バナナ&アーモンドの食物繊維をプラス。加熱したバナナは甘みが濃厚。シナモンを振っても◎。

バナナ&クリームチーズトースト

材料(1人分)
  • 食パン…1枚
  • バナナ…1本
  • アーモンド(食塩不使用)…3粒
  • クリームチーズ…大さじ1
  • はちみつ適量
作り方
  1. バナナは皮を剝き、1〜2cm厚さの輪切りにする。アーモンドは粗く砕く。
  2. パンにクリームチーズを塗り、バナナ、アーモンドを乗せる。オーブントースターで軽く焼き色がつくまで焼き、はちみつをかける。