
スマートウォッチでのデータ蓄積が疲労を可視化。
心拍数、活動量、眠りの深さなど、身に着けているだけで、さまざまな身体データを蓄積していってくれるスマートウォッチ。
日々データをチェックしていれば、普段との違いに素早く気がつける。安静時心拍数が高い、呼吸数が多い、血中酸素レベルが低い。これらはいずれも疲労の兆しといえるだろう。
最新のスマートウォッチは血圧計測ができたり、不規則な心拍リズムを検出してくれたりと、健康管理の質を高めてくれる。
スマートウォッチで可視化できるもの。
- 安静時心拍数
- 血中酸素レベル
- 呼吸数
- 睡眠の質
〈HUAWEI〉HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計|いつでも手軽に血圧測定ができる管理医療機器。
簡単操作で血圧測定を習慣化しやすい。独自のセンシングシステムにより、高精度で心拍数、血中酸素レベル、ストレスレベル、皮膚温度などをモニタリング可能。睡眠を分析し、アドバイスをくれる機能も搭載。多角的に健康管理をサポートしてくれる。60,280円。WEBサイト

電極(下ボタン)を30秒間長押しするだけで、心電図の測定および記録が可能。〈HUAWEI〉の心電図アプリケーションを通じて、レポートのダウンロードをすることもできる。
〈Apple〉Apple Watch Series 10|不規則な心拍リズムを検知してアラートしてくれる。
心拍数アプリで安静時、歩行時、ワークアウト時、運動後の回復時の心拍数などを確認できる。高心拍数と低心拍数、不規則な心拍リズムが検出されるとアラートを出してくれるのも大きな特徴。内蔵された電子式心拍数センサーと心電図アプリの組み合わせで、心電図をとることも可能だ。各59,800円〜。WEBサイト

心拍リズムを定期的にチェックし、心房細動(心房と心室の拍動が同期しなかった際に起きる不規則な心拍リズム)の兆候がないかを通知。心臓への負担をいち早く察知できる。
〈GARMIN〉epix Pro(Gen 2)47mm|独自機能「Body Battery」でエネルギー残量を測定。
ランニング、アウトドア、トレーニングシーンにも適した多機能スマートウォッチ。睡眠中の心拍変動(HRV)を分析し、身体の状態を評価するHRVステータス(値が高いほど身体的ストレスレベルが低い)や心電図アプリなど、健康管理をサポートする機能を多数搭載。104,800円。WEBサイト

左/心拍変動、ストレスレベル、睡眠、活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を示すBody Battery。ユニークな機能だ。中/ストレスモニタリング機能は心拍変動を元に計測される。右/毎日の睡眠もスコア化してくれる。
スマホアプリで心身の傾向をチェック。
スマートウォッチと連携した健康管理アプリは、もちろん有用だ。しかし、疲労を可視化するために活用できるスマホアプリは、それだけに限らない。
近年のトレンドは、カメラやフラッシュライトを利用して指先の血流の変化を検知し、脈拍を測定、そこから自律神経の状態などを読み取るというもの。スマホのカメラが、心身の疲労を見せてくれるというわけだ。自分の調子の良し悪しと、自律神経の状態を見比べよう。
《ヒロミル》脈波を計測して脳の疲れとストレスを評価。
自律神経評価の第一人者である倉恒弘彦氏が監修。スマホのカメラを通して脈波の状態を計測し、自律神経の乱れをチェック。特許を取得している独自のアルゴリズム(加齢による自律神経機能の変化も補正)により、脳の疲れとストレスを評価する。月額500円(2週間の無料お試し期間あり)。App Store、Google Play対応。

7種類の顔マークとグラフ内の位置で現在の状態を把握できる。青は正常、オレンジは急性ストレス、赤は慢性ストレス、紫は疲弊。10秒で計測できるお急ぎモードを搭載。5種類の顔マークとともに、脳の疲れを評価。仕事の合間に疲れを確認したいときに便利。
《Upmind》自律神経の状態をスコア化。おすすめの習慣の提案も。
心拍変動解析技術を利用し、自律神経のバランスを計測。計測結果をもとに、自律神経のバランスを改善するための習慣がおすすめされる。東京大学・滝沢龍研究室と3年間にわたる共同研究を行い、その知見が活かされている。2023年にグッドデザイン賞を受賞。年額6,600円の有料プランあり。App Store、Google Play対応。
《Habitone》自律神経の活動量から心身の状態や傾向を把握。
スマホカメラで心拍変動(HRV)を測定し、自律神経バランスのゆらぎを見える化。日々の測定、睡眠などの体調記録から、「なんとなく不調」を改善するための習慣づくりや、呼吸法やストレッチなどの実践的セッションを提案。不調の可視化、対策に役立つ。月額600円のプレミアムプランあり。App Store、Google Play対応。
血中酸素飽和度の計測も健康管理の役に立つ。
血中酸素飽和度とは、血液中の酸素の量のこと。新型コロナウイルスの感染拡大があった際、血中酸素飽和度の低下が重症化の目安になるとされ、注目されたことを覚えている人も多いはず。健康であれば96〜99%の範囲になるとされており(高地などの低酸素環境では低下する)、コンディションを確認する一つの手段になる。
〈OMRON〉パルスオキシメータHPO-200T3
指を本体に挟むだけで、手軽に血中酸素飽和度と脈拍数を計測できるコンパクトサイズの計測器。スマホアプリ『OMRON connect』と連携させることで、過去の測定データを数値やグラフでチェック可能。19,800円。WEBサイト