自然を感じて、体を整える。富良野〈Nozo Hotel〉で味わう心地よい、四季の滞在。

北海道・富良野の〈Nozo Hotel〉は、2021年12月に閉館した「ニュー富良野ホテル」を全面リノベーションし、2023年に誕生。ラベンダーが咲く初夏や、ウィンタースポーツシーズンなど、四季を通して楽しめる滞在拠点だ。落ち着いた空間デザインと北海道の食の恵み、そしてアクティビティ参加者へのきめ細やかなサポートで、旅の質を一段上げてくれる。

文・写真/白川 学

富良野の自然に抱かれる〈Nozo Hotel〉。

富良野駅から車で約10分。北の峰のふもとに位置する〈Nozo Hotel〉は、市街地から近いながらも喧騒を離れた静かな環境に佇む。4階建ての建物はシンプルながら木の温もりを感じさせる設計で、エントランスからラウンジまで、ゆったりと過ごせる空間が広がる。周辺には豊かな自然が広がり、四季折々に異なる景色を楽しめるのも魅力だ。

客室は快適な広さと機能的なレイアウトを兼ね備え、長期滞在でも心地よく過ごせる。今回宿泊した「ゲストルーム クイーン」では、落ち着いたインテリアとともにくつろぎの時間を提供。客室によっては、晴れた日には噴煙を上げる雄大な十勝岳を望むこともでき、北海道らしい絶景が旅を彩る。

全客室にWi-Fiを完備し、ワーケーション利用にも対応。館内には広々とした大浴場や落ち着いたラウンジスペースがあり、旅やアクティビティの疲れを癒やせる。シンプルかつ機能的な共有スペースは、観光にもビジネスにも快適な滞在をサポートしてくれる。

北海道の食材を味わい尽くすディナーと多彩な朝食。

〈Nozo Hotel〉では、北海道産の食材をふんだんに取り入れた料理を提供している。夕食には地元の食材を中心にした料理が並び、中でも北海道産エゾシカのグリルは、ジビエ肉らしい力強い旨味と、繊細な火入れで印象的な一皿。

ちなみに、朝食のメニューは季節によって変わることもあるそう。私が泊まったときはビュッフェスタイルだったが、現在は和洋やヴィーガンのセットメニューから選べるスタイルになることもある。季節ごとの食事の違いも楽しみのひとつだ。

アクティブ派も満足の宿泊サポート。

滞在2日目には、富良野までの全長65kmを歩く「旭川と美瑛・富良野を巡るラベンダー街道ウルトラウォーキング」に参加。

午前8時、スタート地点の旭川駅を出発。参加者は164名。果たして全員ゴールできるのか。

コースの途中には馬がいる牧場も。初めての北海道だった筆者にとって、まさに北海道を実感できる瞬間だった。

美瑛の街のはずれを流れる美瑛川。ここから富良野駅まで、想像を超えるアップダウンが待ち受けていた。

日差しを遮るもののない中歩き続け、疲れ切った体で38km地点の第2エイドに到着。そこでは地元食材のカレーが参加者に振る舞われた。

延々と続く“ジェットコースターの路”を進んだが、時間切れで第3エイドで無念のリタイア。次回こそ、完歩を目指したい。

〈Nozo Hotel〉ではイベントに際して参加者向けの特別宿泊プランを提供し、長距離ウォーク後の疲れを癒やす快適な滞在環境を用意されていた。大浴場の営業時間延長など、アクティビティ後のリカバリーにも配慮されており、イベントに合わせて滞在するのに最適だ。

ラドンやゲルマニウムなどを取り入れた湯は、肌にやさしく温まりやすいのが特長。アクティビティの疲れを癒すのにぴったりだ。

〈富良野スキー場〉が近くにある〈Nozo Hotel〉は、夏のアクティビティだけでなく、冬のアクティビティにもぴったり!ロビーフロアには、宿泊者ごとにスキーロッカーが用意されており、フロントを通らずにリフト場とロッカーを直接行き来できるアクセスの良さが嬉しい。

富良野の豊かな自然に触れ、北海道の食を味わい、アクティビティで体を動かしたあとに心身を整える。〈Nozo Hotel〉は、そんな旅の理想的な循環を体験できる拠点だ。四季折々に違った魅力を見せるこの地で、次の旅は「整える」ことを目的に計画してみてはいかがだろうか。

Information

Nozo Hotel
住所:北海道富良野市北の峰町14-38|地図
電話番号:0167-23-1088
HP:https://nozohotel.com/