味噌汁にはアボカドを!オイルファーストのちょい足し自炊術10選。

オイルファーストは、疲れにくいカラダや血糖値の上昇を緩やかにし、ガンの発症リスクを下げる3つの効果がある。ならば実践するしかない! 定番食材も油を垂らせばオイル料理に変身。好きな組み合わせを見つけてオイルファーストを今日から取り入れよう。

取材・文/井上健二 撮影/大島千尋 料理監修/牛尾理恵(料理研究家)

初出『Tarzan』No.906・2025年7月3日発売

ちょい足しオイルレシピ
教えてくれた人

牛尾理恵(うしお・りえ)/健康的でおいしいレシピに定評がある。著書に『おいしく食べて美やせ体質になる! たんぱく質の絶品おかず』(扶桑社)など。

いろんなものに油をプラス!

サラダチキン、味噌汁、冷や奴、海藻、お浸しといったメニューは、低糖質でタンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維などの必須の栄養素が豊富。食生活の栄養バランスを整えてくれるが、オイルファースト的にはいずれも油(オイル)が少なめなのが難点。

そこで試したいのは、植物油、アボカド、チーズ、ナッツといったオイルリッチなアイテムのちょい足し。単に油分をプラスするだけにとどまらず、風味を美味しくアップさせる組み合わせを、料理研究家の牛尾理恵さんに考えてもらった。ちょい足ししたメニューから先に食べ始めれば、いつでもオイルファーストが気軽に行える。

ご飯やシリアルといった糖質が多い主食は、カーボラストで食事の最後に回すのが鉄則。さらにオイルをちょい足しすると、血糖値の上昇がより抑えられて効果的だ。

1.小麦ブランシリアル+牛乳+MCTオイル。

小麦ブランシリアル+牛乳+MCTオイル

食物繊維が多く、糖質少なめのシリアルは朝食にピッタリ。定番の牛乳だけではなく、MCTオイルも追加してオイルファーストに。

2.納豆+アマニオイル。

納豆+アマニオイル

納豆は脂質もタンパク質も摂れるが、タレは塩分、甘味料を含む。クセのないアマニオイルをかけると、タレなしでも大豆の旨みが引き立つ。

3.味噌汁+アボカド。

味噌汁+アボカド

「味噌汁にフルーツ?」と一瞬思うけれど、アボカドには里芋っぽいホクホク感とズッキーニのような爽やかな風味があり、意外に合う。

4.卵かけご飯+ゴマ油。

卵かけご飯+ゴマ油

白いご飯を玄米に替えるより、卵黄+ゴマ油で油をプラスした方が危険な血糖値の上昇は抑えられる。美味しすぎるので食べすぎに注意。

5.味付きメカブ+グレープシードオイル。

味付きメカブ+グレープシードオイル

ブドウの種から搾るグレープシードオイルは、必須脂肪酸のリノール酸の含有量が多い。淡泊なので、メカブのみならず幅広い食材に合う。

6.リンゴ+カマンベールチーズ、アーモンド。

リンゴ+カマンベールチーズ、アーモンド

リンゴの酸味と甘味が、カマンベールチーズのコクとマッチする。カマンベールチーズには認知機能を上げる効果もあるといわれている。

7.キュウリの糠漬け+クリームチーズ、クルミ。

キュウリの糠漬け+クリームチーズ、クルミ

糠漬けとチーズはともに発酵食品だけに親和性が高い。クルミで食感の変化が楽しめると同時に、必須脂肪酸のα-リノレン酸も補える。

8.冷や奴+エゴマオイル。

冷や奴+エゴマオイル

納豆同様、豆腐も脂質とタンパク質が摂れる。醬油大さじ1杯に3g近い塩分が含まれるが、代わりにエゴマオイルをかけると減塩に。

9.サラダチキン+ヘーゼルナッツ。

サラダチキン+ヘーゼルナッツ

あっさりすぎて食べ飽きるサラダチキンをナッツで味変。ヘーゼルナッツはオレイン酸が摂れるほか、抗酸化力の高いビタミンEの供給源。

10.ホウレンソウの和え物+クルミ。

ホウレンソウの和え物+クルミ

青菜のお浸しにはすりゴマをかけることも多い。今回はゴマよりも油が多いクルミを加えてみる。その食感が食べ応えにつながる。