ヨガと気づき|vol.27

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン

時々先生にポーズを調整をしてもらわないと、どこにエネルギーを向けて動けばいいのかわからなくなることがあります。興味深いことに、一箇所先生が調整をすると、次から次へと調整する箇所が増えることがよくあります。

先生のコメント

そうですね、まずはきちんと身体の土台が安定するポジションを見つけ、その感覚を覚えることが大切です。覚えた感覚は、練習を続けているうちに徐々に身体に定着していきます。

土台のポジションが決まったら、あとはその位置から、その日の身体の状態に合わせ、もっとも呼吸が乱れず安定するポジションを探し、ポーズを取りましょう。

長年練習を継続していると、安定してポーズを取れるポジションや動き、呼吸法を自分自身でコントロールできるようになります。そうすれば、心身全体が安定していくだけでなく、呼吸と共に、体内で均等にエネルギーが分散している感覚がわかるようになります。次第に、その変化は自身の考え方や行動にまで影響していくことも。

変化に気づくまでは地道な努力が続くので、途中で諦めてしまう人もたくさんいますが、続けた人にしか出会えない人生観の変化や、面白い発見もたくさんあるんです。

久しぶりに海外に行って気分が解放された時「なんてちっぽけな事に悩んでいたんだろう?」なんて思った経験はありませんか? まさに、そんな感じ! 今までの概念は一体何だったんだろう。と改めて思うことも、あるかもしれませんね。