ヨガと気づき|vol.24

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン


一日中座りっぱなしで絵を描いたり、メールに返信したりして凝り固まった私の姿勢は、どんなに努力しても、「良い姿勢」や「正しい姿勢」にはならないようです。そんな私の姿勢を、先生はいつも整えてくれます。申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、これこそが私がクラスに顔を出している理由なのではないかとも思います。ヨガとは、理想的なポーズに到達することではなく、その過程の中で得られる恩恵を楽しむことなのかもしれません。

先生のコメント

ポーズのポジションは、個々の骨格や身体の柔軟性で違ってくるので、それぞれに応じて講師がアシストします。だから、必ずしも見本通りにならなくても大丈夫。でも間違った使い方をしていないかは、きちんとチェックしています。

プラクティスを頑張った結果、時にはケガをしてしまうことも。でも、それもまた1つの大きな学びになります。自身の思い込みや勘違いでケガをしたのか、あるいはポーズの取り方や動き方の理解不足なのか。原因を探求していく過程で得られる小さな気づきが、たくさんあるからです。

講師は、答えは言わずに、皆さんをその気づきへと導くためにいます。何年かけてでも、示された道標のもとで、自ら探究して得た気づきは、自分が生きていく上での財産となり、真の自信を持つことへと繋がります。

日々小さな気づきを受け入れていくことで、他人に対する理解や見方も変化し、たくさんの有り難みを感じながら毎日を過ごせると私は思います。