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【棚橋弘至・連載】最終回:筋肉が導いてくれるよりよい生き方

©️新日本プロレス

新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至が綴る、大胸筋のように厚く、起立筋の溝のように深い筋肉コラム。最終回のテーマは「この連載で伝えたかったこと」について。

2019年に始まった連載も最終回です

筋肉が僕を導いてくれました。

夢を追いかけるとき。人生の節目のとき。大きな決断をするとき。困り果てたとき。悔しくて泣いたとき。色んな時代の色んな瞬間に僕の気持ちを胸筋が押し、広背筋が引っ張り上げてくれて、三角筋で拳を突き上げ、上腕筋と前腕筋で掴んだ夢を離さずに歩みを進めてくれて、見えたり、見えなくなったりする腹直筋の溝は、僕とファンの方々を一喜一憂させ(笑)、大腿四頭筋とハムストリングスと大殿筋とカーフ達は、僕を何度も何度もコーナーのトップロープから飛ばせてくれました。

今もこうして、『Tarzan』でコラムを連載させていただけたことも、筋肉のお導きだったと思います。

2019年の5月から誌面の方で始めさせていただいたコラム【モテ筋肉でいいじゃないか☆】本誌の方で22回。ウェブに移行して、今回で42回。トータルで64回も書かせていただきました。内容を振り返ってみると、筋肉の部位別の鍛え方や食事の摂り方。体脂肪の減らし方やチートデイの入れ方など、筋肉だけに偏らず、お届けできたかなと思います。

記念すべき第一回のコラムのタイトルは「なぜ筋肉を鍛えるのか、筋トレのメリットとは?」でした。この第一回のコラムのタイトルで、しっかりと自分の書きたいことの方向付けができたのが良かったです。

ただ毎回、知恵を絞ったのは、やはり何をテーマにして書くのが良いのか?ですね。トレーニングに関してのコラムだと、胸、背中、肩、脚、腕で順繰りに回しても、すぐに手詰まりになってしまいますからね。改めて読み返してみて、コラムのテーマとして最も多かったのは…ダイエットでした。

多くの方が「潜在的にダイエットに興味があるんじゃないか?」という、テーマ選びに関しての甘えはありましたが、実際、コロナ禍の試合ができない期間に激太りしてしまった、僕自身のもがきや苦しみ、自分への戒めが行間に溢れていました。反省しています。しかしながら、トレーニング論に関しては、かなり掘り下げて、マニアックな部分まで書くことができたことは、トレーニーとしては大きな喜びでした。トレーニングは100人コーチがいたら、100人教え方が違うような特殊なジャンルですからね。トレーニング方法も次々にアップデートされていきますし、サプリメントなどのトレンドも変化していきます。

伝えたかったのは「よりよく生きる」こと

そんな流れの早いジャンルではあるものの、第一回のコラムの文中にキーワードとして書いた言葉があります。それは「よりよく生きる」。筋肉を鍛えることによって、皆さんの生活がよりよくなって欲しいという思いでした。筋力を維持することで、年齢を重ねても運動したり、行きたいとこに行けたり。部活動などで活躍出来たり。カッコよく服を着こなせるようになったり。と、そんな思いがありました。

僕のように、筋肉で道を切り開いていける人が増えてるといいな(特殊)。色んなスポーツで、筋トレの成果が出てるといいな。高齢の方が楽しい生活が送れているといいな。お孫さんと走れているといいな。日本全国の筋トレ諸兄がモテてるといいなぁ……。筋肉で「よりよく生きていきましょう!」。1人でも、筋トレで「人生が楽しくなったなぁ」という方がいて欲しい。今も変わらず、切にそう願います。

最後に、こうしてコラムを書く機会をいただいた、『Tarzan』に最大限の感謝を。拙い文章を6年間も読んでくれた皆さんに「ありがとう」と「畏敬の念」をスーパーセットで5セットを。そして、ここまで僕を導いてくれた筋肉には、これからも最大限の負荷とプロテインとBCAAとグルタミンと時々、クレアチンを捧げます。

今回で、最後のコラムになります。改めて、意識して筋肉を鍛えるということができるのは人類だけ。飢餓という人類の歴史を乗り越えて、神様が残してくれた「筋肥大」というギフト。これからも大切にしていきます。今まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

では、最後に「筋肉、愛してま〜〜〜〜〜す!!!」(MAXで、そのあと補助ついてモアスリーレップ!)

棚橋弘至

たなはし・ひろし/1976年生まれ。新日本プロレス所属。立命館大学法学部卒業後、1999年デビュー。低迷期にあった同団体をV字回復に導き、昨今のプロレスブームをリング内外の活動で支える。

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